の続きで、三菱一号館での美術展は16日で終了しましたが、少しだけ感想などを残しておきたいと思います。
因みに、昨日ネットをウロウロしていましたら、この美術展は1月28日から4月3日まで「あべのハルカス美術館」で開催されることが分かりました。
さて、上にリンクした記事にも書きましたが、私はやはりこのような西洋絵画展に飢えていたのだと思いました。
そしてこの絵画展は、今の時代にぴったりな作品が選ばれていたようにも感じました。
人は時には、「ここではないどこか」に憧れるのではないでしょうか。
この美術展の中には、その「ここではないどこか」と言う静かな風景が溢れていて、目に飛び込んでくる絵画のシーンひとつひとつに癒されました。
ああ、シスレー良いよなぁ。ピサロも良いよなぁ。そんな風に自分に語り掛けている私がいました。
この美術展は、一部屋丸々写真撮影が出来ると言う太っ腹と、やはり前の記事で書きましたが、
今回はその時撮影してきた写真を載せていきたいと思います。
下のこの絵だけは、三枚も撮ってしまいました。
ふと思いついて、拡大・・・・
「うわぁ。」と思いました。この時、私、この絵の中に取り込まれてしまったような気がしたからです。
この時はまだ、作者名が馴染みのない人だったのでその名前を意識せず、先に進みました。
その隣に、モネがかかっていました。チラシにも使われていたモネですね。モネはこのほかにも、同じような構図の連作が展示されていました。
コローは結構好きな画家さんです。
シャルル=フランソワ・ドービニー「花咲く林檎の木」 ↑
↓ 「エラニーの日没」カミーユ・ピサロ
これもピサロ。↓「朝・陽光の効果・エラニー」
↓ これはセザンヌ「湾曲した道にある樹」
昨晩、やはり遅い時間にこのブログ記事を書き始めていて、上の絵を載せた時(セザンヌは、私にとっては少々ビミョウ・・・・(^_^;))と書き込んだのです。
だけど下の絵を載せた時に、書く手が止まりました。
思わずまたもネットウロウロ・・・・。
下の絵もセザンヌで「陽光を浴びたエスタックの朝の眺め」なんです。
けっこう今までいろいろな絵画を見てきました。
真偽は別ですが、とりあえずは、私などでも知っている有名な名前の方の絵画を見たら「誰の」とぐらいは分かるような気がしていました。
それはとんでもない事だなと思いました。特にセザンヌは無理なんじゃないかなと感じたからです。これからは「エスタック」という地名が出てきたら、セザンヌかなぐらいは推理するかもしれませんが、二枚の絵を見ても同じ人の作品なのかと、不思議な気持ちになっています。
(もし、何か間違えていたら、教えて下さると助かります。)
ゴッホの絵も、心に突き刺さるというかささくれるような作品は無しで、自分の中の何かと闘わずにすんでホッとしました。
その時、背後から若い女性が
「可愛い~。うふふ。」と小さく笑う声が聞こえてきました。
― 可愛いって、何がかしら?―
と、振り向くと、やはりそこにもゴッホが。
―えっ !? ゴッホで「可愛い~。」?―
あっ、確かに・・・ !!
可愛い~、うふふ^^
写真を撮っても良いよと言われても、だからと言って全部は撮りませんでした。
この部屋は、二周回りました。二回目は自分の眼だけで見たかったからです。
でもその時に、一回目には避けた絵の写真を撮りました。
下の絵はギュスターヴ・クールベの「岩のある風景」。
暗い・・・・暗すぎる・・・・
最初に写真を撮らなかった理由です。
ところが二回目に、何故か岩の上に人が居るような気がして撮りました。
めいっぱい明るくしてみました。人など居ませんでした。暗さが見せた幻影がこの絵にも表れていたと言うのでしょうか。
でも岩自体が、人を睨み付ける人のように見えてきました。ご一緒した星子さんがもう一枚の「森の流れ」を撮っていましたが、やはり森の濃い影と暗さが様々な幻を見せ、私には「怖い絵」になってしまいました。
この部屋の最後に撮ったのは、二巡目に撮ったこの下の絵でした。
下の絵は優しい色合いにホッとさせるものがあるのか、それとも描かれた「道」が心をかき立たせるのか、常に人がその前にいました。それでその絵だけがとうとう横からしか撮れませんでした。
コローってジャン=バディスト・カミーユ・コローと言う、そんな名前だったんですね。「ジャン=バディスト」って誰やんってなったものですから(笑)
そしてこの部屋を出て、次のコーナーに進んだわけですが、そこで私はある絵の前で「わあぁ♪」と言う気持ちになりました。
買ってきた絵葉書の絵で、伝わらないとは思うのですが、雰囲気だけでもと言う感じです。
レッサー・ユリィ「夜のポツダム広場」です。そしてもう一枚は「冬のベルリン」なのですが、絵葉書がなかったのでマグネットを買い求めてきました。
この絵は、トップにリンクしてある、前の記事に画像をお借りして載せてあります。日常の中にある普通の美しさが、そこには描かれていました。
この人、今まで全く知らない人だなあ。ドイツの画家さんなのね。世の中にはまだまだいっぱい出会えていない好きな人が居るんだなぁ。と、ワクワクしました。
で、その時、「あれっ ?」と気がついたのです。
あの写真を撮っても良い部屋で、三枚も写真を撮ってしまった「風景」と言う絵の作者も、実はこの人だったのです。
また次のコーナーで「赤い絨毯」と言う絵に惹かれました。
もう、私はこの人の名前を憶えてしまいました。
美術館に友だちと行っても、たいがいは中で解散して出口で集合です。
私は「ふっふっふ」と言うような気持ちで、ご一緒した星子さんを待っていました。
早くこの人の話がしたいなと思っていたからです。
きっと彼女も、この画家さんが好きだと思うと言う予感もあったからです。
その予感は当たりました。
「欲しかった絵の絵葉書がなくて・・・」と彼女は言いました。
「レッサー・ユリィのでしょ。だから仕方がないから、私、マグネットを買ったの。何か今日の戦利品が欲しくて。」と、その後もワイワイ。
「私たち、やっぱり一緒に回らなくて良かったよね。一緒にいたら、絵の前で煩くなっちゃって、注意されちゃったかも。」と笑い合いました。
良い出会いがあって、素敵な美術鑑賞の一日になりました。
買ってきた他の絵葉書など。
←ミニファイルです。このコレクションはもう止めようと思いつつ、ついつい・・・
そうそう、前の記事で、リンクしますと言っていた「美術館ナビ」。
そちらには絵葉書などではない綺麗な画像や、面白い話が載っています。
→「【探訪】一躍人気のレッサー・ユリィ 独特の作風がコロナ禍の人々の心に響いた? 「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展(三菱一号館美術館)で注目」
これを読んで、強く「やっぱしね。」と、きっと私が思ったと思う事でしょうね。