森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

鎌倉殿の13人 第2回「佐殿の腹」

2022-01-17 09:13:49 | ドラマ (大河)

八重は言う。

「佐殿は、あまり多くは語らない。」と。

(注:セリフの多くは不正確です。)

頼朝は本心をベラベラと誰かに語る事はない。

だから周りにいるものは、逆に自分にとって都合がいいように解釈し夢を見てしまうのかもしれない。義時の兄の宗時らがそうであったように。

だけど時に、本音を語り人の懐に飛び込み懐柔してしまう・・・・。

ああ、なるほど。「懐柔」とはこんな事か。

 

義時が、頼朝に「政子をどう思っているのか。」と尋ねた時、彼は彼にかなりの本音を語ったと思うのです。そして最後に「だから」と結びました。

「だから、お前は私の大事な弟になる。」

ああ、この大事なセリフくらいメモしておけば良かったかも。ただニヤニヤ、ヘラヘラして見ちゃったんです。頼朝がまともな、かなりポイントになる大事な事を言っているなぁと思っても、何でか右の耳から左の耳へと抜けていく・・・・

でも今彼は自分の気持ちの大事な部分を語ったなと思ってればいいんじゃないかなぐらいの認識で、ニヤニヤして見てた・・・・。

そして、その後に義時を巻き込んでしまうその言葉を言った時の、その後の義時の一言で、実はヘラヘラどころじゃなくて、「ワハハ」と笑いました。

だって「はい、分かりました。」ですよ。しっぽが生えて振っているかと思いましたよ。

まるで漫画だなあと思いました。でもこれは貶しているわけではないですよ。ワタクシ、この年齢にして、「漫画文化」を自分の中で手放しはしないと踏ん張っている者ですから。

 

頼朝は、自分の本音を初回で語っていましたね。

自分が生き延びた意義ー。

彼はずっとひとり寂しい流浪の地で、それを考え自分の使命を考えて来たのではないでしょうか。

 

だから八重が婚姻前に、最後に一目頼朝に会いにと命がけで比企の家にやって来ても、頼朝は行こうとも思いませんでした。

終わってしまった関係だからと言うよりも、そんな感傷的な事に命を掛けるわけにはいかないからではないかと思ったのです。

それに頼朝が八重に会いに行かなかったのには、ドラマ内では描かれていなかったので、単なる妄想ですが、子供の事もあると思いました。八重は千鶴丸がどこかで生きていると思ってる。だけど頼朝は二人の子供が今は亡き者にされている事を知っているのです。会って何を語ると言うのだと言う気持ちがあったのではないかしら。

 

新たに頼朝の気持ちを掴んだ政子は、八重の想いを断ち切るために彼女に会いに行きます。

「止めておけと言ったのだが。」と頼朝は言いましたが、言っただけで、本心は行って欲しかったのだと思いました。彼はそういう男なんだ。←もう、決めつけ!

八重は受け止めて、まるで業務の引継ぎのように注意事項を述べます。

「寝汗を掻きますから手拭いを枕もとに。」「あと」「あと」と可愛らしく、そして虚しく言いました。

ー私の男だったんだからね。―

と言うような、彼女の意地のようなものを感じましたが、

「あとはお任せください。」と言う政子の言葉が、勝ち誇ったように聞こえてしまいました。

でもこのシーン、切ない女性の物語のシーンと言うよりも、なんかいろいろな仕事の引継ぎや、辞めていく時に出会うシーンのような気がして、どなた様も既視感みたいなものがあったのではないでしょうか。

 

と言うわけで、物語的には伊藤と頼朝をかばった北条と一触即発の状態になった時に、相模の権力者である大庭景親が現れ、とり終えず収まる。頼朝の乳母の比企尼とその一族が出てくる。八重は家臣の江間次郎との新しい婚姻が決まり、頼朝に最後に会いたいと言う。だけど頼朝は会わず、政子との距離を縮める。

都では、平清盛が鎌倉での報告を聞いても、何の興味も示さない。

「おもしろかろ ?」と面白く感じる事にしか興味がないのです・・・・・じゃなかった。これはアニメの「平家物語」の清盛でした。脳内コラボしちゃうわ(笑)

まあ、そんな感じだったでしょうか。

今回はさらっと脳内を通り過ぎてしまった感じがしました。

あっ、思い出したんで書いておきます。前回であんなに重々しく「殺せ」と命を受けたのに、工藤祐経、弱すぎます (^_^;)(^_^;)

 

それでも次回も楽しみです !!

 

 

 

コメント (2)
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