7月15日、女子美術大学アート・デザイン表現学科主催・オープンキャンパス「萩尾望都先生 特別講演」に姉を誘って出掛けてまいりました。
チョーと言う言葉が付くくらい張り切って、メモをたくさん取って来ました。そして気合を入れてブログを書こうとしていたのですが、そんな気持ちばかりが走りすぎ、肉体の疲れと相まって撃沈しています。
そう言えば、小学館も取材に来ているとか言っていたような気がするので、そのうちにこれの記事も「月刊フラワーズ」か何かに掲載されるかもなと安易な気持ちに走り、ここではいつものように感じたことメインで書かせていただきます。
1時間と言う時間が、こんなにも中身の濃いものになるのかと、しみじみと感じた幸せな時間でした。
その日はずっと曇り空で、時々、もしかしたら降っているのかなと思うような空模様でした。(夜はかなりの大雨に)
それなのに一時晴れ間が見えたらしいです。それで
「流石、先生は晴れ女。」と言うような事をおっしゃられていましたね。
話題はやはり今は大英博物館で開催中の「まんが展」の事から始まりました。
「この中で行かれた方いらっしゃいますか。」の質問に、なんと会場からは数人の挙手があり、私は心の底から羨ましいなと思いました。
いきなり最後の質問コーナーでの話に飛びますが、ある女性が
「デビュー50周年記念『萩尾望都 ポーの一族展』特別企画「萩尾先生とまわるナイトミュージアム」の抽選に落ちた旨を言っていましたが、これは私も同じ事です。これはたった50名の狭き門だった抽選だったのです。無理と思っていましたが、落選してがっかりしました。だけどこの質問した人は、だから大英博物館に行く事にし、既に航空チケットを取ったと言っていました。
凄いなぁと思いました。
若いその方には、しがらみと言うモノがあまりないのかなと感じたりもしたのですが(妬みにあらず)、それでも「好き」が生み出すエネルギーと言うモノを感じました。
だけどこの質問コーナー、こんな風に自分の萩尾先生への愛を語るコーナーにもちょっとなっていたように思います。
「質問」と言われたら、これと言って思いつかない人も、愛を語れと言われたら、その会場に居た方全員が長々と語れたのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
そんな訳で(どういうわけか?)、どの人がどのような質問をしたのかは、その愛を語った部分のインパクトが強くて分からなくなってしまったのですが、みなさん良い質問をされていました。
その質問に対する萩尾先生のお答え。(答えから質問が分かると思います。)
・原画を(イベントなどに)提供する時は、主催者側にお任せする。
・大きな影響を受けた方は、やはり手塚治虫先生。テーマ性が強く、漫画でここまで描き込めるのかと心酔してた。
・配色は苦手。勢いで描いたり・・・・・
・「まんがABC」の単行本載録はないのかと言う質問には、不調な時に描いた作品で、今後もそれはないとの事。
(と、言う事はこれは幻の作品になってしまう ? と、書くと、よからぬ人が見つけ出しどこかで高値で売ろうとしたりするのか?)
・「眠れない一族」は読んだ。(良い質問をしていただきました。要チェックです)。
・お答えを覚えていないのですが(フムフムと聞いていたからなのか)、「時代を感じて描いているか。」もなかなかの質問ですよね。
大英博物館の「マンガ展」に行った人には数名しか手は上がりませんでしたが、「芸術新潮」を買われた方と言う質問には、ほぼ会場全員に近い人の手が上がりました。
芸術新潮 2019年 07月号 | |
新潮社 | |
新潮社 |
この中の先生のアトリエの写真から、いくつかの面白い話が聞けました。
ここに置いてある彫像は何かとか、後ろに貼ってある絵は何かとか。
ここはもう少し詳しく書いておきたいところですが、何しろ今が深夜の限界時間。
なので、関連記事の様なものを後一回ぐらい書くかもしれません。
とにかくも、「山に行く」の中に収録されている「柳の木」という短編と、「半神」を解説を入れながら読み進めて頂きました。
なんと言う贅沢な事でしょう。
作者様の解説付き!!
この二作品は前から知っていて、読んだ時には家でもエーンエーンと泣いたけれど、困った事にこの会場でもポロポロと泣いてしまいました。でもそんな人は私だけではなかったのです。
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山へ行く (小学館文庫 はA 46) | |
萩尾 望都 | |
小学館 |
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半神 (小学館文庫) | |
萩尾 望都 | |
小学館 |
やはり書ききれないので、後一回続きます。