「初めてのMRⅠ体験」の続きです。
閉所恐怖症で、体半分と言えども、あんな狭い場所に入るあの検査だけは受けられないのではないかと思っていたMRI。
案の定、汗は拭きだし呼吸は乱れ、挙句の果てには
「もしも今地震が起きたらどうなるの。」などと考えるありさま・・・・・・
と言う所までが、昨日のお話です。
頭も固定、顎も固定、しかも両腕伸ばしたままバンドで止められていて真上を向いたまま。それってかなり辛いのに、そこにもしも地震が来たらなんて想像しちゃったら、もう心拍数が上がっても仕方がないってもんでしょ。
スっごく怖い。
でもね。
その時、私はようやく冷静になったのです。
こうなったら、もう信頼しかないなって。
歩けないくらい大きく揺れても、それでもあの技師さんはここに来て私を助けてくれるに違いないって信じよう。
ああ、そうだわ。
地震なんかなくったって、世の中みんな信頼で成り立っているのよね。
人もそうだけれど、今あるこの状況のすべてが信頼で成り立っているのよね。
信じよう、すべてを。
そう思いながら
すぅー・はぁー・すぅー・はぁーとしていたら、やっと落ち着きを取り戻したのでした。
そうなってくると、今度は好奇心が生じます。
つむっていた眼を開けてみると、頭や顎を固定していたのは、「羊たちの沈黙」のレクター博士がしていたような顔に被せるマスクみたいなものでした。マスクと言っても顔からかなり浮いているので目で観察が出来るのです。もしかしたらそれは固定以外にも顔に圧迫感を感じさせないために空間を作るためのものなのかも知れません。
私はちょっと…と言うかかなりそそっかしい人なのですが、稀に逆にそれで助けられていることがあります。今回も、マスクにちょっとグレーがかったカバーがしてあるのだと思い込んでしまいました。
検査が終わって外に出てみると、マスクはむき出しの格子。つまりマスクにカバーと思い込むほど中は狭かったのですね。これ、勘違いしていなかったら、更に「すぅー・はぁータイム」は長引いてしまったかもしれません。
MRIは音が凄く煩いって言うでしょう。
本当に凄く煩い。
これで寝れる人がいたら、凄いと思います、私。
(と、ここまで書いてあった所でコメントを頂きました。その方二回目の検査の時に寝てしまったのですって。凄いでと思いました。でももしかしたら、私も・・・って今はちょっと思っています。)
ところがこの音、気持ちが落ち着いてから聞き出してみると、なかなか面白いんですよ。
たぶん絶対音感なんか持っていた人が聞いたら余計煩く感じちゃうかもしれませんが、加えてその人が私と同程度の「なんでもポジティブ思考」の人だったら、これで一個創作音楽が出来ちゃうんじゃないかと思えるくらいなんです。
いくつもの音が同時に聞こえてくるんですが、高音で短い音が、最初
「チッチッ」と聞こえてきたのですが、ふと気が付くと
「チェックチェックチェック・・・・・」と聞こえてきたんです。
検査ですからね、ちゃんとチェックしなくちゃねと張り切っているように感じてユーモラス。
そこに「ブー・ブー」とブザー音が。
こんなはっきりと綺麗に聞こえるブザー音も珍しいなと思っていたら、この音も繰り返しによって
「ブートレック・ブートレック・・・・・・」と聞こえてきたのです。
チェックチェックチェックチェック ♪
ブートレック、ブートレック、ブートレック♪
ブーブー ♪
こーんな感じ。
「『ブートレック』に何か意味があると面白いのにな。」って私、その時思ったのですが、あまり英語などに詳しくもなく、ただ意味もなく歌っていました・・・・・って、そう頭の中で歌っちゃった ^^
家に帰って検索したら・・・・
「ブートレック」って密造酒の事だったり海賊版の事だったりするのですね。
凄くない?
これ。
そりゃチェックも入れたくなりますよね。
「ぽわわん」と言う切り替えの音と共に、音が変わるのですが、
ひろひろひろひろ
ヒーローヒーローイチローヒーロー
ってパターンと、ただ「がががががー」と言う街中工事音パターンもありました。でもこの街中工事音の時はチッチッと言う音が、
「ずずんちゃーちゃ・ずずんちゃーちゃ」と聞こえてくる。
繰り返される音を聞いていたら、あっという間に終わりました。
機械から出された私に技師さんは
「大丈夫ですか。」と聞いてくれました。
私は意識してゆっくり答えました。
「ええ、途中から慣れて大丈夫になりました。」と。
間違っても
「楽しかったです!」と言わないように。
※ ※ ※
この検査の結果は「異常なし」でした。
いったい何のために検査をしたのかは、また別のお話です。
この検査を受ける事になって、憂鬱に感じていられる方は
「ブートレック・ブーブー」を思い出してくださいね。
よろしかったらポチりと押してくださいませ。
私はCTさえ撮った事もないので興味津々です(^ロ^v)ぴぃす
面白い音がするのですね
作曲できるかもしれませんねえクス(・m・*)クス
MRIと聞くと連想するのが「人体展」です
人間を輪切りにしたり 内臓を展示したりしていた展覧会です
少しも怖いという感じはありませんでした
つい触りたいと思う衝動に駆られる自分がおかしかったくらいです
その展示方法のどれになってみたいかと思って見回ってみたのですが
どれも御免こうむりでした まあ当然ですけど(・ω・;A)アセアセ
その中で1センチほどの輪切り状態の展示があったのですが
一番興味深くみたのはこれでした
kiriyさんもこんな風だったのですね( ̄  ̄)………( ̄∇ ̄)ニヤッ
自分も流石に眠りはしなかったですね。確かにそんな感じな音でした。音楽性は感じませんでした。金属音、宇宙的な音って記憶です。
自分は病院が病院なので、こういう表現をしてしまって良いのかとも思いますが、患者さんも色々、自分の検査に対する思いも色々です。CTもMRIも何もかもがです。「何もかもが」を過去形にできないのが残念ですが。
検査を受けるのを待ってるご同輩を眺める余裕が出てくればきっと思うところも変わってくると思いますよ。しみじみ思いますが病院って不思議なところです。
お大事に!
健康第一。
そのために
痛いおもいをする。
まな板の上の鯉は
ほんと
つらいです。
けど
しゃあ~ないですもんね~。
・・
>私はCTさえ撮った事もないので興味津々です
いやいや、こんな検査はこの先も受けないですむことを願っていますよ。
でも万が一、受ける羽目になってしまったら、この記事の事を思い出してくださいね。
本当にうるさいのです。
でもきっとキミコさんなら作曲できますよ。
私は、そう思います。
そう言えば「人体展」は結構人気があるイベントでしたよね。
私も検査結果の画像を見せて頂きましたが、・・・・
〈「異常なし」だったから言える言葉だと思うのですが、〉興味深かったです。
あっ、見た画像は輪切りにはなっていなかったのですが、撮影は輪切りでしたよね、きっと (笑)
などと言っても、私も人の事は言えないですね。
体調はいかがですか。
やっぱり人生も後半になってしまうと、思いがけないいろいろな事がありますよね。私にも、私の姉妹たちにも。
でも踏ん張って前向きで頑張っていますよ、私たち♪
>「何もかもが」を過去形にできないのが残念ですが。
うんうん。そうだよね。
・・・・、って、思い切りため口…(笑)
お許しあれm(__)m
この検査は、本当はそこに至る経過や結果が大きな問題なんだけれど、検査の段階で大きな壁に感じる方々も、多々いらっしゃるようなのです。
こんな感じだよと分かっていれば、大きな壁も小さな壁になるかもしれないと思って書きました。
>宇宙的な音
って言うのも、素敵だったかもですね。
>お大事に!
ありがとうございます。
頑張ります。
そうだったんですか~!
>健康第一。
そのために
痛いおもいをする。
まな板の上の鯉は
ほんと
つらいです。
けど
しゃあ~ないですもんね~。
頂いたコメントを、完全コピペしてどーするんだって感じですが、だって、これ、この記事のまとめじゃないかって思ったものですから。
ほんと。
しゃーないわ。やるっきゃない(笑)
このMRIは、15年ぐらい前にはじめて人間ドック項目でやりました。あの時は、直前までパニクらならないかオロオロしてましたね。かぶさったあと、私は北海道クルマ旅行の楽しかったことを、スタート地点から順にイメージして、やり過ごしました。kiriyさんの場合は、眼前のマスクの形状に意識を持っていき、切り抜けられたようですね。
地震でとじ込まれたらという自己想像をしないように、他のことに意識を振り向けられればいいのですが・・
あ、そう心臓バイパス手術室に入るときも、手術よりも密室のほうが私の場合、怖かったですね(笑)。あの時は、お見舞いにきてくれた人の優しい顔を一人一人思い出して心の平安を得ました。
トンネルも怖い↑。しかしこれは克服しました。
けれど、されどMRI。将来、再度チェックするハメになった時は・・・ どうしょうとやはり思ってしまいます。克服したいですね。
そうでしたか。Soraさんも閉所恐怖症 ^^
この話題、きっとリアルでやっても盛り上がりそうですよね。
ただ寝てればいいだけなのに、本当に嫌ですよね。
しかも「人間ドック項目」でおやりになったとは、「偉い」って思ってしまいます。
でも
>北海道クルマ旅行の楽しかったことを、スタート地点から順に・・・・・・
これはいいアイデアですね。
心臓バイパス手術室の乗り越え方も素敵です。
この先、「また」と言うのは極力遠慮したいものですが、もしも再度と言うことがあったら、そのやり方で行くのも良いかなと思いました。
これからも、よろしくお願いいたします。