ふと気がつくと、前回の更新から1週間が過ぎてしまいました。
テーマ絞らずの何でもアリのブログなので、書きたいことはたくさんあるのですが、やはりなんだかんだと言っても12月は時間・体力・気力とブログ更新は厳しいものが・・・・。
でもこのままずっとお休みのままも寂しいので復活しようと思います。
じゃあ、何からと言われたら、やっぱりこれでしょう。
終わってしまいました。
ああ、来週は無いのかと思ったらロスになってしまいそうです。
だけど満足のいく最終回でしたね。
ふと、このドラマの視聴率ってどうなのって思い、ウキで確認してみましたが、最終話までのは載っていませんでしたが、だいたい5パーセントちょっと。
あらっ、見なかった人は勿体ない。こんなに面白かったのにって思ってしまいました。
だけどこれはある種のSF。サイエンスの方じゃなくてファンタジーの方の。
そう言うジャンルを見ることが出来ない人もたくさんいらっしゃると思うので、まあまあ仕方がないことだったのかも知れませんね。
さてそんなテレビ業界の人しか意味のない数字はさておいて、最終回の感想ですが、遅れて書くと何も目新しいことは書けないです。
だから私の胸が高鳴ったシーンから述べさせていただきます。
やっぱりラストでしょうか。
小夢に「事戸を渡す」と言った興玉の少し浮かせた指がしっかりと映し出されていました。
警察に出勤するために颯爽と歩いている小夢とすれ違う興玉。
二人は見知らぬ者どおしのようにすれ違っていきます。
だけどその時、小夢が呼び出しの鈴を出して鳴らしました。
興玉は振り返りもせず。
だけどかけていたサングラスを外し去っていくのです。
その時、前から映さず興玉がどんな表情をしていたのか分かりません。だけどきっと・・・・・。
なんてかっこいい映し方なのでしょう。
思わず「キャー」って言いそうになりました(もちろん、心の中で)
あの鈴は、忘れていないという合図・・・・
なんだか胸がキューンとなりました。
胸がキューンと言えば、すべてが終わって小夢を救出した興玉が
「任務を果たしました。我々が勝ちました。」←セリフはいつも不正確
と言いました。それだけでもジーンとしましたが、彼女の手を取って「呼び出しの鈴は聞こえました。・・・・・・」
言葉が出ない興玉に小夢は「分かっています。私は人間のままでしょ。」というのでした。
「あなたを取り戻せなかった。申し訳ありません。」と言ってさめざめと泣く興玉を、優しく抱きしめる小夢。
彼女は襲われた時、興玉を守るために自らの手で事戸渡しをしていたのです。
そんな真実が隠されているとは思ってもみませんでした。
思わず涙が出そうになりました。
そしてそんな神たちを見守る人間の荒波。
この逆のシーン、なんか良かったです。
最終回の荒波も、すべてがかっこ良かったですね。
この人は本当に大月比呂佳を大事に思っていたのですね。
「大月が神と言うなら信じられる。」と言ってゼンケツを助けてくれたり、事戸を渡され神の記憶が消される前に、「大宜津比売神」が祭られている神社を訪れるのでした。
彼女が今回の悲劇に遭わず、この人型の人生を続けられていたら、荒波とはまた違った物語が生まれたかもしれませんね。だから神社で手を合わせる荒波の姿が、とっても切なく感じました。
さて胸が高鳴ったシーンで、胸キュン以外のワクワクシーンで一番は、トップ画像のそこだったように思います。
「かっこいい~ !!!」って思いましたよね。
特に、宇喜之さん、素晴らしかったです。自分の血を唇に塗って、それが力を出す発動のスイッチだったのでしょうか。
捕らわれてしまった小夢の元に行こうとする興玉とそれを行かせようとする仲間の神、それを阻止しようとする京都のゼンケツの神。
神VS神の戦い、派手で面白そうでしたね(笑)
そしてその京都の神が、溝端淳平さんの日野克己(ひの・かつみ)と真壁刀義さんの大和田光男(おおわだ・みつお)で、この二人の神が火と海の神で、これまたかっこいいのですよねぇ。
みんな一回だけのゲストなんて勿体ない。次は京都編でやって。とかいろいろなご意見が出ていますね。
でもその時も東京支部の面々は全員参加必須ですよね。
日野は火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)で、この神の神話をチェックすると、かなり厳しい内容が出てきてしまいます。だからそこはスルーした方が良いかもしれませんが、この神の出産の時にイザナミは火傷をして亡くなってしまいます。だからなのか他のみんなはスサノオにケガなどを治してもらったのに、この神は治してもらえず、東京バナナを買って新幹線に乗って京都に帰ります。なーんか微笑ましい^^
そしてとうとう本当の敵と戦うことになりました。
テミスホールディングス CEOの寿は、使い捨てだと思いました。って、偉そうなことを言ってしまいましたが、だって彼が集めた神候補って、見るからにクズっぽくて、不死の薬がじゃらじゃらと出てきたときに、彼らの終わりが見えてしまいましたよね。
でも怪しい野間口さん、好きなので気の毒に思ってしまいました。ヒルコを名乗る者に見いだされなかったら、それなりの豊かな人生を送れただろうに・・・。
最初から怪しいと思っていた直毘。
だって柿澤さんが、政府との連絡係で終わるわけないやと思っていたものですから。
ソーンナ理由かって言われてしまいそうですが、そんな理由からです(笑)
彼は、役小角でした。
よく役行者って聞くじゃないですか・・・・って、「よく」は聞かないかもしれませんが、修験道で修行する人たちの総称かと(いい加減に)思っていましたら、それらの人の開祖が役小角でした。
この方の伝説は、半端ないです。
実際、興玉と闘っても、彼の方が強いかもと思わせるものがあって、バトルシーンを盛り上げましたね。
ドラマとは関係のないことですが、この役小角と一言主のエピソードは、かなり面白いですよ。
修行を重ねた彼は、一言主などよりも力を持ち、山に橋をかけるのにぐずぐずしている一言主にかなり厳しく折檻などをしてしまいます。それを根に持って一言主は国主に讒言をし、それによって彼は伊豆に流されてしまいます。その復讐として、彼は一言主を封じ込めてしまうのでした。
科学が神の力を超えたという言葉が出てきましたが、かなり昔のその時、役小角は修業によって神の力を超えていたのですね。
だけど興玉は彼の正体を見破っていました。そのアイテムが犬神の毛でした。
今までのお話が、みな絡み合っていて面白く感じました。
最後に彼はハンニバルのような姿で出てきました。
だけどハンニバルは嚙みつくことしか出来ないけれど、彼は波動を打つことも出来るし(?)、いろいろと強い・・・・。
人間なんだからトイレにも行くし、一応お食事も取るのではないの ?
仮面と手錠が外された一瞬に脱獄のチャンスありって、ちょっと思っちゃよね。
こういう人は始末に悪いね。(ドラマなんだから、そこまでマジに考えるな、自分(笑))
で、ヒルコは誰かってところですね。
直毘はヒルコを名乗っていただけの役小角。
じゃあ、今回はヒルコはいなかったのかと言うと、もしかしたらいなかったのかも知れません。
だけど直毘の修理固成計画の失敗のあとに、最後に二宮が呼び出してしまったかも。
二宮が(名前から)ヒルコかもと言う説が出回っていて、かなり説得力があったのですが、疑問だったのが神には相手が神か人間かが分かるわけでしょう。誰も二宮が神だとは思わなかったわけで、彼女は人間だったのですよね。
だけど最後に藁の船を編み(ヒルコが海に流された時に乗っていた船)、最後にその姿が見えたのか見えなかったのかという不穏な感じで終わりました。
最初の頃、ヒルコを検索して調べたころ、いったいなんで親の神たちは、最初に生まれた我が子を海に流してしまったのかと気になってしまいました。
その理由が不完全だったのでと言うものでした。
太古という昔は医学や介助保護の精神の気持ちも育ってなくて、不完全に生まれたものには残酷な運命が待っていたのかも知れないと思いましたが、その時ふと、この子は大きく月足らずで体内から出てしまった者で、人の形を成すことが出来なかったのではないかと思えたのです。思わず私は自分の経験と重なり、このヒルコと言う捨てられた神が哀れに感じていたのです。もちろん真実は分からないことです。別に「古事記」を深く勉強したわけでもないし、神信仰は私にはないからです。
それにしてはこのドラマのせいで、かなり「おべんきょう」をしてしまいました(笑)
で、私が勝手に言うことですが、ヒルコは人の姿を持たない神。二宮はそんなヒルコの式神的な者になっていくのだと思いました。
最終回なので熱く語って長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございました。
最後に京都編・平安編のスピンオフ、是非是非お願いしたいです。
京都も東京も出雲も、みんな集結しなくてはならない大きな敵と戦う映画とかもよろしくお願いいたします。