私だって、角田課長や薫ちゃんと一緒に嘆願に行きたかったです。
何をかって言えば、「桐生刑事に警察を辞めさせないでください。」って。
だって悲しすぎますよ。
何とかならないのかしら。
嘆願書が回ってきたら、名前、書きますよみたいな気持ちに思わずなりました。
人は失敗する生き物じゃないですか。
子供の時から、ずっと死んだと思っていた父親が生きていたというだけでショックだと思うのに、その人が反社の人だったなんて、それを聞いた時に冷静でいられるはずはないじゃないですか。
その後も、その人が自分を守るために罪を犯したのかと言う疑念が生じた時に、テキパキと正しい行動を取れるなんて、けっこう厳しいことだと思うのです。
なぜなら、人には温かい血が流れているからですね。
そしてその温かい血は、人を愚かな行動に導いてしまうのかもしれません。
子供の時から「正義の人」になりたいと思い、そして刑事になってその夢を叶えたというのに、気の毒すぎます。
確かに右京の言うように、子を思って父親はその世界から抜け出るべきだったのです。
でも過去は変える事は出来ないわけで、やっぱり何とかならないのかなと思ってしまったのです。
警察は能力の高い人材を一人失ってしまいましたよね。
能力の高さを買っていて一目置いていた刑事さえ、容赦なく裁く大河内に、「警察の秩序を守り切る熱い想いの人」と桐生刑事は、その本質を見抜ける人だったのですから。
無表情で身内を裁く冷血漢のように見える男は、実は熱き血の正義の人なのだと。
ラムネが好きと聞いた桐生は、最後に大河内に「お好きだと聞いたので。」とプレゼントを渡します。
だけどそのラムネはラムネ違い。
剣道のけいこの後に、ラムネサイダーを飲む大河内は寂しそうでしたね。
今回のライターさんは、岩下悠子さん。
彼女の他の作品の感想は、近いところでは「スズメバチ」がありますね。→相棒season22第3話「スズメバチ」
他には
の中の「梅二輪」と「薔薇と髭と菫たち」
→相棒「隣室の女」 →これはseason7のお話で、随分と間が空いたのですね。
以下の4作品はシーズン6のものです。
シーズン3からシーズン5までにもシナリオ協力を入れて6本あります。
過去記事を読み直していたら、彼女は私のお気に入りのライターさんであったことを思い出しました。
あらすじを書いていないので、今読まれても「なんのこっちゃ。」と言う感じがすると思うのですが、意外と書いた私本人は思い出して、今は「何もかもが懐かしい~」と言う気分になってます。