森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒season22第9話「男の花道」

2023-12-22 09:06:02 | ドラマ(相棒)

これ、前から思っていることなんですが、日本の「正当防衛」の適用は、それを利用しての犯罪防止の為かけっこう厳しいですよね。

一人暗い夜道を歩いて帰る時、いろいろと想像してしまうのです。

最近は杖を持って歩いているので、夜道などでも心強く感じるのですが、でも実際に暴漢に襲われた時、その杖で私はどこまでやれるのかと考えるわけです。

弱々しく、最初から最後まで「あれ~!!!」ってなって終わりって言う気もしますが、もしも運が良くて防御するチャンスがあれば、その防御のためにかなり徹底的に叩きまくらなくては防御にはならないはずです。足を1本折るくらい・・・・。

その時運悪く、ヒステリック状態になり訳が分からなくなって、頭部を滅多打ちなんてことにでもなったら、日本では「恐怖のあまり」と言う理由が通用するか否かですよね。

たぶん過剰防衛とかになってしまうのでは ?

ましてや、その暴漢が武器を持っていない人だったら、襲われたのに不利な感じですよね。

でもここまでやったらやり過ぎかななんて、考えながら戦えないのではないかと思ったりもするのですよ。

結論から言うと、出会わないことが一番の幸せと言うやつですね、これは。

 

だけど今回のお話で、その「恐怖のあまり」が通用する人たちがいることが分かりました。いわゆる893さんたちですね。

検察の人、なかなか面白い個性の人を出してきましたね。また出てきて欲しいです。

右京とは相性は悪そうですが。

検察の人の論理が成り立つのなら、確かにナイフを手にして先に襲い掛かったのは加害者の男だったとしても、それを払いのけられたときに「恐怖のあまり」と言う感情に支配されたともいえるなと思いました。

ナイフを手にしたのは、これから先も付きまとわれると言う強迫の恐怖であり、確かにその時とっさの殺意はあったかもしれませんが、首を絞めた時は同じ殺意だったかどうかは一概には言えないなと思います。

ここから先は、優秀な弁護士の出番ですね。曜日が違いますね^^

アッ、今日最終回かな。楽しみですね、あれも。

 

検察が首をすくめても、右京が真実に拘るのは、やったことを許さないと言うよりは、真実を明らかにしてそれに基づいて裁かれた方が、その後の人生にとって良いと思っているからだと思います。前にそういうセリフがありましたよね。「唯一裁かれるチャンス」みたいな感じの。

 

そして真実を明かされたことは、復讐に燃える殺害された方の組の人々の心も少しは晴れるのかもしれませんね。

 

だけど私、良く分かりませんでした。

ケジメをつけて去って行ったことが「男の花道」だと言うのでしょうか。

それに彼は死んでいないのですよね。それなのに刑事部長の夢枕に立ったり、組の解散に沸き立つ警察の人々を生霊のように見守って去って行ったので混乱しました。

古き男はただ静かに去っていくという演出だったのかもしれませんが、私が女性だからでしょうか。そこに何の美学も感じません。

時代は古いタイプの極道を片隅に追いやり、仁義なきハングレなるものを生み出しているのかもしれませんね。

 

そして今回、一番のビックリは、良い人にキャラ変していた内村刑事部長が、元に戻ってしまった事ですね。

ああ、がっかりですよ。

私、前からこの人の伏線なしで描かれていた根拠なしの特命嫌いが嫌いだったんです。良い人キャラの方が面白かったのになぁ。もちろんこれはあくまでも私個人の感想です。

もうすぐ「相棒」も終わりだから、元に戻したのかななんて勘ぐっちゃいましたよ。

お正月スペシャルも、やっとあの人の名前が出てくるわけだし。

 

でもこのスペシャル、予告編だけでもちょっとスカッとしました。

ずっと「相棒」で感じていた不自然さが解消されたからです。たとえ甲斐亨が出てこなくても、その家族の近況がちらりほらりと聞こえてきても良いはずだと思っていたからです。カイトの家族の物語・・・・・・、少々楽しみじゃないですか。

 

と言うわけで、年内最後の「相棒」も終わりましたね。

次回は、もう2024年。

ああ、恐ろしい~。←何がと思われる方、あなたは「若い」 !      (笑)


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