森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

音楽劇「歌妖曲~中川大志之丞変化~」

2023-04-10 13:04:22 | 観劇・コンサート日記

3月25日にwowowで放送されたものを録画して、26日に観ました。

「鎌倉殿の13人」から中川大志が好きになり、好きになってみると、過去に観て印象深かった映画「砕け散るところを見せてあげる」の主演が彼だったなと思いだし、認識を新たに、彼への注目度が高くなっていたのです。

そしたらですね、wowowでこのお芝居の放送があると知りました。

楽しみだなぁと思いました。でも「この変なタイトルは何 ? 」ってなりました。

 

2月に(やはりテレビで)【舞台「薔薇王の葬列」】を観て、リチャード3世に興味を持ちました。

シェークスピアの描いた彼は、湾曲した肉体の醜い男だったのです。

この「歌妖曲~中川大志之丞変化~」は、「リチャード3世×昭和の歌謡界」。

またも「???」

となりましたが、観ると、「ああ、なるほど~。」と思いました。

 

 

中川大志が演じる鳴尾定は、肢体が曲がり、顔も歪んで生まれてきてしまった男。光り輝く芸能家族である鳴尾一族の中では、決して表に出てはいけない影のものとして扱われてきました。

その彼が闇医者を使って、美しき桜木輝彦に生まれ変わり、トップスターの座に上り詰め、そして一族に復讐を果たすという物語なのです。

昭和の歌謡界の話でも、確かにシェークスピアという感じがしますね。

ネタバレのようですが、ここまでは許容範囲のものと思ってくださいね。

 

しかし役者さんって大変だなぁと、改めて思いました。その仕事を「受ける」と言ってしまったその時から、その舞台のために逃れられない戦いが始まるのですものね。

昨年の彼は、その前半は重い兜の衣装を着けていたかもしれませんが、そののちは、肢体をくねらせた姿勢で舞台の練習を重ねたのですから。舞台の放送後のインタビューで、徐々にその姿勢に慣れて、真っすぐに立っている方が疲れたと笑って言っていました。

そして、このお芝居は「音楽劇」であり、歌の練習にも励まなければなりませんよね。でもその歌のレッスンは、彼にとってはとっても楽しいものだったらしいですよ。

 

キャストさんはみな良かったです。私はやっぱり浅利陽介が好きなんだと思います。鳴尾定の理解者であった義兄弟の徳田誠二が物語の中でも好きでした。

愛を渇望して止まない男が、その愛を信じることが出来ずに破滅していく物語で(リチャード3世なのですものね)、切なく哀しかったです。

 

「薔薇王の葬列」、そしてこのお芝居ときて、私の中の興味の風船が「リチャード3世」で大きく膨らみつつあります。

こんなニュースを見つけました。

「リチャード3世の「凄惨な死」、遺骨から明らかに」

2014年のニュースですが、

>「シェークスピアの戯曲では背骨が湾曲し、権力に飢えた残忍な人物として描かれるリチャード3世だが、現代の研究ではリチャード3世を倒して台頭したテューダー朝によって本来の姿が歪曲(わいきょく)されていることが分かっている。(c)AFP/Richard INGHAM」

すこぶる興味深いじゃないですか。

 

それからまた、私はその歪んだ体を修正するシーンで、デジャブみたいな感覚に襲われました。見たことがあるという既視感です。確か・・・・手塚治虫の漫画だったかな ?

検索してみたら、今はAIが答えてくれるんですね。

「手塚治虫の「湾曲した肢体をギブスで伸ばす漫画」についてですね。手塚治虫は、日本の漫画家・アニメ監督・医師であり、ストーリー漫画の先駆者の一人とされています¹。手塚治虫の作品には、医療や科学技術に関する要素が含まれていることが多く、その中には「湾曲した肢体をギブスで伸ばす漫画」も含まれています¹。しかし、この作品については詳細な情報が見つかりませんでした。 ソース: Bing との会話 2023/4/10」

これ以上は無理なわけですが、なかなか面白い経験をしたように感じました。

 

お芝居の感想から、徐々に離れていってるような気もしますので、もう終わりですが、観ることが出来て嬉しかったです。

下にリンクしたHPは、すこぶる丁寧でキャストさんたちのインタビュー動画もあり、読み応え見ごたえ十分です。

またその下のは、桜木輝彦の解禁されている動画です。

ファンの皆様、お楽しみあれ。

ですね^^

 

サービス満点のHPは→こちら

 

桜木輝彦「彼方の景色」ミュージックビデオ


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