9月11日に見てまいりました。
私、ハンサムなのに哀愁を帯びているトニー・レオンの顔が凄く好きで、まあ、つまり好きな俳優さんなのです。ある意味彼狙いで映画館で足を運んだようなもの。
前に映画館で流れた予告編を見たら、なんとなく彼の方が悪役 !?
「息子よ。」とか言ってるから、お父ちゃんと息子の戦い ?
だけどレオンさんの顔を見ていると、やっぱり、そんなわけないじゃんと思えちゃう落ち読みの危うさが(笑)
しかしトニー・レオン(ウェンウー)とファラ・チャン(イン・リー)の子供が、シム・リウ(シャン・チー)になるわけですが、私は少々失礼ながら遺伝子と言うものを考えてしまいました。
更に加えて、またまた失礼な事を言うと、オークワフィナを、すぐに消えてしまう脇キャラなのかと思ってしまったのですが、実は彼女がヒロインで、時代は変わったなぁとしみじみとしました。
だけどこれは、私が彼女を知らなかっただけで、今いろいろな映画でメインキャラを務めている売れっ子女優さんだったのでしたね。
この一見、冴えないと言うか、普通のお姉ちゃんとお兄ちゃん。(だから、ごめんねって(^_^;))
これが映画終盤になると、もうカッコイイにしか見えなくなるんですよ。
すべてのシーンが面白かったです。
カンフー&ファンタジー。
そのジャンルが好きで、お気楽で楽しく、そして時々しみじみ&大作。そんな映画で素敵な時間を持ちたい方にお勧めできます。
画像の下は、ほんの少しのネタバレ感想です。
そのトニー・レオン(ウェンウー)とファラ・チャン(イン・リー)の戦いのシーンは、本当に美しかったですね。最強の男の上を行くイン・リー。これは惚れてしまっても無理からぬことだといます。そして彼女と暮らすために、彼女は村を捨て、そして彼はテンリングスを外し、一家4人の幸せな生活を送っていたのでしたが。
妻を失った男は、テンリングスを外した結果、そうなったと思い込み、元の闇の世界に舞い戻って行きます。この後、息子を最強の男に育てるわけですが、息子は母から優しい心を受け継いでいて、父が思ったような男には育たなかったのです。
その時父は、妻を思い出すからと娘を遠ざけた。だけど娘はそれを寂しく思い、ひとりで自分を鍛えていたのです。最後を思うと、父の遺伝子を強く受け継いだのは、逆に娘の方だったのではないかしら。
1000年も生きた最強の男でも、偽りの妻の声に欺かれて頭の中は、それだけで一杯になってしまいました。
これは家族の物語。
だからどんなに派手でも、なんとなくしっとりした物語に感じたのかも知れません。
出来れば最後に、父と母が嬉しそうに楽し気に、並んで立っている幻のシーンか何かを見たかったです。
この映画で物足りなかったと言ったら、それだけです。
しかし、テンリングスに就職する人って、どんな経緯を辿ってするんだろうな。
これ、子供の時に「忍者舞台月光」というテレビドラマを見ていて、悪の秘密結社「M」というのが、出てくるんだけれど、やはりどのようにその「M」という結社に入るのかが不思議で、母に「何でなんで」と聞いて煩がれていました。
実はこの映画の最後は同じ事を考えていました。
私はあまり子供の時から成長していないみたいです。