ザ・ビューティフル〈英国の唯美主義〉私の今年と来年のな~んとなくの目標の一つは、東京駅周辺の美術館制覇。東京駅周辺にはたくさん美術館があるんですよ。東京駅の中にもあるぐらいですから。昨日5月3日に、その一つ「...
《上記の囲みは昨年の記事です。》
5月3日は美術館に行く運命だったのかも。
運命などとは大げさ~!
でも昨年も5月3日に出掛けたのは美術館で、
そして今年も図らずともお出掛けしたのは、国立東京博物館の「鳥獣戯画展」でした。
連休中にラッタとルートと言う二人の青年になってしまった息子たちと、どこかに出掛けようと思っていました。
〈因みにルート君曰く、すでに「おっさん」らしい。私は二人のおっさんの母…。それって嫌だなあ。〉
「上野なんかに行くかな。なんかどこかの美術館で何かやっているはずだから。」と私が言うと、電話口の向こうからカチャカチャと検索する音と共に
「おっ、面白そうなの、やってるじゃん。」と答えてきました。
と言うわけで、いそいそお出掛けしてきたのですが、昨年は連休中の混雑を考えて、ちゃんと朝一集合でと言う知恵があったのに、1年経った私は、すでにあまちゃんになり下がっていました。
まぁ、待ち合わせをするのが朝に弱い若者だったので自然にそうなってしまったのですが、11時に上野駅に待ち合わせ。
それって、GWにふさわしくないスタートだって思い知らされました。
「きっとお昼は遅くなるから、朝はちゃんと食べて来てね。」ぐらいは言いましたよ。
2時間待ちぐらいは覚悟をしていたものですから。
でも入場に90分待ち。入場した後も、鳥獣戯画を見る為にはさらに90分待ち。いろいろ展示を見るのに90分ぐらいで、ランチ代わりのおやつを頂いたのが4時頃と言う、なんか「さすがGWめっちゃ大変」と言うアトラクションを味わったような気分になれて、後からじわじわと楽しくなってきました。
少々疲れていたので、おやつを頂いたのは同じ敷地内にあるレストランで
済ませました。ちゃんとお食事を頂きたかったのですが、この後、2時間半ぐらい後に、姑とお食事の約束をしていたので、食べるわけにはいかなかったのです。まさかお昼がこんなに遅くなるとは思っていなかったものですから。
ここまで混雑することは連休中だからかと思いますが、お昼をまたがってしまうかなと思う方は、先に食べて入った方が良いと思います。また、4時ぐらいには入場ピークが納まっていましたので、時間はずらした方が良いのかもしれません。ただし、それでも中での待ち時間の90分は変わっていなかったし見る時間の事も考えると、夕方からゆっくりとと言うのは無理があるかなと思います。
やっぱり奥様&リタイアおじ様族は、平日が良いですよ~、きっと。
だけど暑い中の外での90分待ちは、日傘は貸してくれるしお水は給水してるし、立っていられない人の救護コーナーもありで博物館側の配慮を凄く感じました。そして何より漢字パズルのクロスワードの問題の紙が配布されていたのも嬉しかったです。それが結構な難問で、それを3人で解いていたら意外と入場まで早く感じました。
中に入ると、鳥獣戯画以外の展示はサクサク見る事が出来ました。
その展示の中で、一番印象深かったのは、とある絵巻物でした。
今検索して分かったのですが「華厳縁起絵巻」と言うものらしいです。
これ、宗教的にどうのこうのと言うのではなく、〈怒られちゃうかもしれませんが〉、お話が「えええ」みたいなところが凄くあって、絵巻の絵の鬼の気合の入れ方、疲れ果てた僧侶や船頭の顔や嘆き悲しむ女のあられもない姿など、すこぶる漫画チックで面白く
「早く次行こう、早く次。早く次。」と言いながら3人で読み進めていきました。
そして私思いました。
日本ってやっぱり漫画文化の国なんだなって。
法話もこのように絵巻にして人に読ませ、楽しませていたんだって思いました。
昔の人でも侮れないなと思ったのは、僧に恋した女性が身を海に投じ船を守る華厳の竜になった時に、船頭たちは笑い喜びの顔をしているのに、僧侶は喪失感を隠せないと言うドラマチックな展開になっていたところです。〈漫画好きなので、私にはそう見えました。〉
因みにこの絵巻も国宝です。
鳥獣戯画についてですが、これらは甲乙丙丁と描いた人と年代が違うのでした。
一番人気が甲の部分で、ここが90分待ち。教科書などでもおなじみの一番有名な所です。
下記の画像は買ってきた絵葉書で、甲巻の部分です。
細筆の使い方が巧みだなと感心することしきり。
と思ったら、丁の巻はいきなり筆の線も太くなって、見比べると雑な印象を受けるのです。そう思いながら掲示されている解説を読むと
「墨線は太く淡く、かなり速いスピードで筆を走らせています。おおらかともいえるこうした線描は一見すると稚拙な印象を受けますが、よほど腕に覚えがなければここまで思い切った線は引けないでしょう。」とありました。
一見すると稚拙な印象・・・・・!
思わずニヤリ。
人気の甲巻は平安時代に描かれました。
次の乙巻も。
この巻は動物たちは擬人化されていなくて、動物図鑑のようになっています。親子の雰囲気が微笑ましいです。
次の丙は鎌倉時代に描かれ人物戯画、動物戯画によるもので、その時の生活が生き生きと描かれています。
この巻が紙の裏表に書かれていることが判明し、はがされ修復された部分だと思います。途中でそのはがしの作業をどのようにやるかと言うビデオを見る事が出来るのですが、丁寧さももちろんですがかなり根気のある人でないと難しい作業かと思われました。私なんかがやったら、途中でエイッっとやって最後にびりっといきそうです。
線の太い丁巻も鎌倉時代に描かれました。
甲巻と丁巻を比較して感じたのは、線の太さのみではありませんでした。
もちろんこれは私だけの感想ですが、同じように動物たちの可笑しさが描かれているにもかかわらず、甲巻にはユーモアを感じ丁巻にはシニカル的なものを感じたのでした。
外では絵から飛び出した鳥獣たちが気持ちよさげです。
、
ラッタ君は気持ち的に結構盛り上がったようで、お土産を買いこんでいました。
リンゴを食べる蛙。このカバー、なかなか良いですね。
これは私のお土産です。何かって言うと・・・・
マスキングテープ。
1日仕事的な大変な日になってしまいかなり疲れましたが、見ごたえ十分で、満足のいく1日になりました。
さすがに大都市は絵を見るだけでも大変そう^^;
かくいう私は成田山に車のお祓いを受けに行ったのですが
途中にひらかたパークという遊園地があって
そこで渋滞に巻き込まれました
渋滞などと無縁な生活をしているのでうっかりしてるなと
夫婦でため息をついておりました(;-ω-) =3 ハァ~
鳥獣戯画の絵本を持っているのですよ
子供向けの話の筋立てにしていてなかなか楽しい絵本なんです
私 絵本が好きでレッスン室に置いているのですが
それを見てくれる子供の生徒は既におりません(^ ^;Δ フキフキ
マステ・・・持ってませんけれどお店で見るのは好き^^
その博物館はなかなかニクイ配慮をしてくれますね♪(ё。-)・・☆うふ
どうも家にいてマイペースな生活をしていると、GWの大変さにだんだんと鈍くなって来てしまいました(笑)
ひらかたパークにて渋滞に巻き込まれたお話に、思わずニヤリ。
同じですね^^
鳥獣戯画の絵本の絵本もグッズ売り場に売っていました。
今回はもうへとへとだったのでパラパラしたものの、全く頭の中に残っていません〈涙〉
>私 絵本が好きで
わーい♪
私もですよ~。今でも自分の為に買うことがあるんです。
今回は博物館の配慮にもグッズ売り場のグッズ量にもかなり満足でした。疲れたけれど、楽しい一日でした♪