
・「青春18きっぷの夏の旅《静岡の夜と朝》」、そして
「「修善寺」に行きました !」の続きです。
電車に乗っているだけでも、いろいろなものが見えて、そして遭遇したりします。それがやっぱり旅と言うものなのかも知れませんね。
※ ※ ※
静岡を後にして、またも三島に戻り修善寺に向かいました。
修善寺に向かう電車は「伊豆箱根鉄道」と言う私鉄なので「18きっぷ」は使えません。
でも行きたい場所に向かうのですから、そこは私的にはまったくOKだったのです。
良く晴れた美しい夏の日でした。
(なんて優雅な事を言ってるのは、冷房の効いた電車に乗ってるからですよね(^_^;))
修善寺に向かうまでの、少々の乗り鉄の旅・・・・・
線路がずっと続く風景が結構好きです。
本当は、これを静岡から三島に向かう時に、ちょっと撮りたいなと思っていました。
だけど写真が撮れるポジションに、中年のご婦人・少年・人生に疲れているようなオジサン(何を好き勝手な事を言ってるのかって・・・・m(__)m)が既に陣取っていたので、諦めたのです。
中年のご婦人二人、先頭で動画を撮っていました。漏れ聞こえてくる会話も「あの時」「この時」と電車のお話で楽しそうでした。
少年はお母さんの所に戻ると、そのお母さんが「見てきた ?」と聞き、少年も「うん、見てきた ! 」と楽しそうに答えました。
なんだか幸せのオーラが・・・・。
オジサンはずっと隅っこでしゃがみ込んでスマホをいじってました。走り出したらスクッと立って何か(動画撮るとか、写真撮るとか)するのかと思っていたけれど、座る所がなかったので、そこに寄りかかってしゃがみ込んでいただけだったみたい・・・・。
だけどそこでしゃがみ込まれたら、普通丈のスカートの女性は傍には立てませんよ。
やっぱり大人になったらいろいろと制約があって、人に迷惑を掛けない範囲で人は自由なんだと思います。
ただしゃがみ込んでいただけ・・・・・きっとその人には、それのどこが人の迷惑に当たるのか分からない事だと思います。
但し具合が悪い場合は別です。
スマホをポチポチやっていたのでそうは見えませんでしたが、具合が悪かったのでしょうか。やっぱり、席が空いてないからと、座り込みたくなるほど人生に疲れていたのかも知れませんね。
ついでながら、いきなり場所が飛びますが、修善寺からの帰りは、沼津から御殿場線に乗って帰りました。
ハッキリ言って遠回り。だけどこれが青春18きっぷの魔の力(二回目w)
星子さんの計画では、あわよくば青富士を見ながら帰ると言うものだったのかも知れません。だけど私が(たぶん)修善寺に引き留め過ぎたのか、それに乗ってほどなく外は真っ暗になってしまいました。でもこの日は雲が多く、富士山は見る事は元々叶わなかったとは思います。
ただ御殿場線に乗った事がなかったので、「リサーチと経験」を果たしたという事になりました。
「御殿場インター」「足柄インター」と言う言葉でしか馴染みのなかった、「御殿場」も「足柄」も身近なものに感じ、どこでも電車で行けるんだなと、しみじみと思いました。
ところがこの電車で、窓開けお兄さんと遭遇してしまいました。電車が駅に止まるたびに車両の窓を開けられるところまで(この電車の場合は、上下に分かれていて上の窓が半分まで降ろす事が出来ます。)開けていくのです。
先に良い事を言うと、ずっと昔に夜に家族で山梨に向かった時、電車内に冷房など無くて、窓はこんな風に開け放されていました。湿った空気が体を包み、その昔の電車内のぼんやりした灯りと、ゆったりとした電車の音が心地良かった時代の何かを思い出させました。
と、こんな良い事を言った数分後、ちょっと目が吊り上がってしまいました。
湿った空気が体を不快に冷やし、電車内の適温の冷房は台無しです。開いた窓から虫がバンバンと入って来て、ある種のホラー映画です。キャーキャー言ってたら、その窓開けお兄さんが床に転がっていた虫を掴んで、窓の外に投げ捨てました。
その手にはナイロンの手袋が嵌ってしました。
見ると、その人のバッグはスーパーのビニール袋の中に入っていました。電車から降りたら、手袋を外し、バッグをその袋から取り出すのでしょう。
ー ああ、怖いんだなぁ、コロナが。
と、私は思いました。その人はチラチラと、私たちの方を見ているなと思いましたが、そうではなくて私たちの先に座っている、三人組の男性を睨んでいたのです。ノーマスクでビール片手に大きな声で雑談していました。その人の後ろの窓は開けに行こうとしないお兄さん。
ー なんだぁ、弱気ですか ? 男性の複数が怖いんですか ?
と、ちょっと意地悪な事を思ってしまいましたが、そうではなくて、きっと彼は彼らのノーマスクの大きな声が怖かったのだと思います。
電車内の人のほとんどは一期一会の見知らぬ人です。
その人の人となりが分からぬゆえに、やすやすと意見などはしません。
だけどこの一車両、ほとんど窓開けは、本当にキツイものがありました。何がって言うと、「音」にです。今電車は、「ガタコンガタコン」と言うノンビリ優雅な音を出していません。乗っている電車自体の音も凄いけれど、すれ違った時の音は、
それに見合う擬音語が付けられないほどの凄まじさです。
星子さんが怒鳴るような大きな声で言いました。
「これってさぁア、何か用があったときぃ
普通なら囁けばいい事も、大きな声で言わなければならないから、却って逆効果なんじゃないのーーーー !!!」
「それにさぁ、普通の人には分からない事だけれど、これ、片耳が悪い人には、頭を抱え込むほどの騒音なんだよ~!!!」
と、私も負けないような大きな声で言いました。
ある種の遠吠え。
ふと気がつくとその人は降りてしまったのか、ほかの車両に移ったのかいなくなってしまいました。
まさに遭遇してしまったと言う感じがしました。
ずっと前に、「それでも私は窓を開ける」と言うツイートをしていた人が居て、私はその人が良い事をしていると思って「イイネ」を押してしまいましたが、程度に依るなと今は深く思い、その「イイネ」は取り消したい気分です。
だけど電車内で酒盛りしている人が居ると言うのもどうかと思いますよね。だからこういう恐怖におびえる人が居るのだと思います。
(星子さん撮影)
で、お話を元の「伊豆箱根鉄道」の「修善寺行き」に戻しますね。
そうか。これはここにあるのね。
えっ、これも !?
走り始めた電車から撮ったので、チョー雑になってしまいましたが、「伊豆の大河ドラマ館」はこの「韮山」にあったのですね。
この前見たバスツアーのご案内には「修善寺」と並んで書いてあったので、てっきり「修善寺」あるのだと思い込んでいました。
さらばドラマ館、訪問できないわ~となりましたが、まあ、そこは良い事に^^
また
意外とこの沿線も面白そうでした。
やっぱり今は「鎌倉殿の13人」で盛り上がっていました。
最後に載せるのは
沼津駅から撮った、「伊豆箱根鉄道」の写真です。