6月10日、カッパドキアの観光では、夕食後に「ローズバレー」と言う所で夕日を見ると言う事が予定に組まれていました。
私がトルコ旅行で、ちょっと残念だったなあと思う事は二つあって、ひとつは風が強くて、あの名物でもある気球が空にたくさん浮かんでいる光景を見る事が出来なかった事なんです。私以上にがっかりした人たちは、その気球に乗ることを楽しみに申し込んでいた人たちだと思います。
乗ると言う事は、高所恐怖症である私には絶対にありえない事です。それでも気球が浮かぶ空をバックにして、写真などを撮ることは楽しみにしていたのですよ。
そしてもう一つは、このローズバレーで夕日が見る事が出来なかった事なんです。
トルコ旅行の前半は、雨と雷。だけどそれはみな夕方からで、なにげにラッキーではあったのです。だけど重い雲からの呪縛からは逃れられませんでした。
ガイドさんが
「夕日はダメでも、岩がピンクに染まって綺麗だから。」と言いました。
この風景、絶景だなと感激はしたものの、ピンクに染まるとは思えなくて「ああ、残念だったなぁ」と思ったのでした。
ところが後からこの写真を見てみると、意外とピンク。「ローズバレー」と言う言葉にしみじみと頷いた私だったのです。
下の二枚は、帰る時と行く時の車窓から撮ったものなんです。
なんかここは独特の雰囲気を持ったところだと思いました。
ところで旅の醍醐味の一つは、見知らぬ人とのほんのつかの間の出会いと言うのにもあるかもしれません。
意外とどこに行っても、写真を撮ってと頼まれることが多い私。きっと暇そうな顔をして、写真を撮っている人をさりげなく見ているからかもしれないと思っています。いや、きっと「安全そう」と言うのが一番の理由だと思います。当たっています。この「安全そう」なおばさんは、ここでも若い夫婦と赤ちゃんの写真を撮ってあげました。
感謝されて良い気分になってしばらくして振り向くと、その赤ちゃんは「可愛い可愛い」とツアーの人たちのアイドルになっていて、みなその家族を自分のカメラに収めていました。
一瞬だけ「えー!?」と言う気分になりました。人が持っているものを自分が持っていないと、なんか寂しく感じる一瞬があったりするじゃないですか。ほんの一瞬、私はそれを感じたようです。
これは日本人の悪い癖の様な気がします。ああ、日本人と大きく巻き込んですみません。「私の」と言うべきですね。つまりカメラに納まっていないと、想い出が消えるような感覚を覚えると言う事なんです。
「冷静になれ、私。別にそれ、要らないから。」と自分の気持ちを聞く私。
と、その時、ツアーのメンバーのある方が「ここで集合写真を撮りませんか。」と提案しました。
ちょっと添乗員さんが戸惑いました。今はそう言う事をあえてやっていないらしいのですね。いろいろと後のトラブルを防ぐためらしい ?
の、割には日帰りツアーなどでは、やたら集合写真を撮って売りつけてきたりしますよね。撮った人は、すぐに用が済んだら消去するにしても、買った人がその後・・・・・って、同じ事じゃないかと思うのですがね。
で、今回の場合、ツアーの人たちの自主提案自主参加なので、この場所で撮ることになったのです。
たった三日で、意外とこのツアーはまとまって仲良くなったようです。サササと集まって撮りました。凄い団結力です。
その写真をラインで送っていただいたのですが、先に見ていた星子さんが「キャッ !!」と小さく悲鳴をあげました。
「えっ、どうしたの?」と覗き込んだ私も、一瞬ドキリとしました。
数枚写したその中の一枚のその部分ー。
↓
ドキリとしても無理はないと思いませんか。
だけどよくよく見ると
ちゃんと背中も足もありました !!
チャンチャン
タイトルで期待なされた方がいらしたら、すみません。
しかしこの空気読まず、ある意味「怪」と言っても良いような気もします。
更に後からこの写真を見てびっくりしたのは、あの若い夫婦と赤ちゃんが、皆に誘われたのでしょうか。
ちゃっかし、一緒に映っていたのです。
私的には嬉しいサプライズでした。
どうぞいつまでもお幸せに~♪
下の写真は、写真的には失敗作。
だけど思いがけず絵画のような写真が撮れて、なんだか嬉しかった私です。
やっぱり「ローズバレー」は不思議空間だったのかしら・・・・・。