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2月27日の宝塚公演に行ったのは、私と妹二人の三人で、姉と母は行くことが出来ませんでした。
3月25日の千秋楽ライブビューイングにも、彼女たちは行けませんでした。それは二回見たかった私も、自治会の御用があって行けなかったのは同じ事。
だけど一番下の妹が、この公演を痺れるほど好きだと感じてDVDを予約購入してくれたのです。
それで5月20日は、皆で実家に集まって、その鑑賞会をすることにしました。
おやつ持参で、皆楽な姿勢で見始めました。
実家に来る前に、既にラッタさんと久しぶりに会ってランチ&おやつを頂くと言う、1イベントを終了してきた私は、ソファなんかで横になりながら見ていたらウツラウツラとしてしまうのではないかと思っていましたが、まったくそんな事はありませんでしたね。
母なども自宅で見ていたら、途中で脱落してしまうかと思っていましたが、それも無し。
みんなで楽しく最後まで鑑賞しました。
やっぱり二回目鑑賞は、更にエドガーとアランの奥深い感情に触れたように感じました。
男爵には反抗ばかりしていたように思えましたが、男爵とシーラそしてエドガーとメリーベルの4人には家族の愛がちゃんと存在していたと思いました。
生き続ける孤独とその美しささ、儚さ、そして恐ろしさを再び感じた私でした。
「ポーの一族」の物語を知らない母はどう思ったのかしら。
ちゃんと感想を聞くのを忘れました。
姉は、これから全話読みたいと言っていました。
もしここに父が生きていたら、得意げに、
「この話は全話読んだから知ってるよ。」と言ったでしょう。
私が17歳の頃、父は44歳。
今思うと、けっこう若いです。
「その本を貸して。」と言って、1巻から5巻まで・・・3巻までだったかな、人のベッドに横になり読んでいました。
私にとって、それは「読んでくれた。」みたいに感じました。それで頼まれもしないのにその横に付いて、いちいち解説してしまいました。そしてその時父は、
「君たちが夢中になってるからね、どんな話なのか知りたいなと思ってね。『この流れの果てに何があると言えるのだろう』って本当だな。セリフなどに頷けるような奥の深い話だね。」と言ったのでした。※ 確認していないのでセリフは不正確。
もしかしたらこの父の話は、私以外は誰も知らない事だったかも。
今度みんなに会ったら教えてあげようと思います。
「お父さんはね、『ポーの一族』、読んでいたんだよ。」って。
きっと一番びっくりするのは母ではないかしら。
ひとつの物語が生まれるでしょう。
するとそれに伴って、また新たなストーリーがそれぞれの場所で、又生まれたりもするのではないでしょうか。
父との何気ない日常の一こまをいつまでも覚えていたように、いつか母や姉妹と一緒に実家の居間で観た、この「ポーの一族」鑑賞会を、私はまたいつか思いだす事があるのかもしれません。
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花組宝塚大劇場公演 ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』 [DVD] |
宝塚歌劇団,明日海りお,仙名彩世,柚香光,高翔みず希 | |
宝塚クリエイティブアーツ |
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練習映像特典がついていてね、これがまた良いのよ~。
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ポーの一族 復刻版 限定BOX: フラワーコミックススペシャル |
萩尾 望都 | |
小学館 |
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ありがとうございます。
>今回観劇できたことは、幸運だったなあと、今あらためて思っています。
この「ポーの一族」、本当にチケットの確保が大変だったと思います。それなのに、友の会に入っていたお友達のお嬢様に頼んでおいただけで、苦労しないで取れてしまったのは、やっぱり長い間ずっと好きだったご褒美かしらとか都合の良い事を思っています(^_^;)
いざとなったら妹たちを裏切ってひとりで行く手段を探そうかと・・・・(笑)
と、なんだか真っ黒クロスケな事ばかり書いてしまいました^^
でも妹たちと一緒に行くことが出来たから、このような鑑賞会も持てたわけなのですよね。
>「われらが生まれし故郷は 天国のとなりか
地獄のむかい」
うんうん、いいですよねぇ。
心に残るシーンがたくさんあって、何回も見てしまうお気持ちが分かります。
我が一族では、姉が早速文庫で本を買って、読み終えたそうです。
名作はずっと滅びない、まあ、いわゆるバンパネラのようなものですね♪
たびたびおじゃまします(^-^;
ごきょうだい、おかあさまと一緒に鑑賞会とは、素敵ですね。
我が家も購入し、何度も観ています。ひとりで。
アップになっても、なんと美しいエドガー。(うっとり)
シーラもとても美しい。
男爵とシーラの散る場面の、大老ポーの
「われらが生まれし故郷は 天国のとなりか
地獄のむかい」
と歌う、このフレーズはとても耳に残ります。
今の花組だからこそ、明日海りおがいたからこそ、できた公演だと思うので、「ポーの一族」人気公演とはいえ、再演されるのは、かなり先になるかと思います。
今回観劇できたことは、幸運だったなあと、今あらためて思っています。