森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

真夜中に働く小人と真夜中の旅

2010-02-13 11:04:49 | 家族スナップ
童話で、真夜中に小人たちが靴を作ってくれるお話が大好きです。寝ている間に、何か素敵な事が起きたり、誰かが自分の代わりに働いてくれるのって、なんか最高に嬉しくないですか。

夜寝る前にはなかったのに、目が覚めると体操着にゼッケンがついていたり、手提げ袋が出来ていたりした時には、嬉しいなあと思うのと同時に、真夜中に働いてくれた小人に当たる人に、心をこめてありがとうと言いたくなってしまいます。

 昨日の夜、マイパソコンがいきなり壊れてしまいました。電源がまったく入らず、うんともすんとも言いません。ラッタ君にそんな事を報告しても意味はないのですが、なんか面白くないので、
「私のパソコン、いよいよ駄目みたい。」と言いつけに行きました。

すると彼は「持ってきてみな。」と言うのです。
「見てくれるの?」と聞くと、
「見ると言っても、四隅を叩いて点きやがれと怒鳴るか、もしくはじぃっと眺めて手を合わせ、ご愁傷様でしたと呟くかするだけだけどね。」
と、私でも出来そうな事を言うのでした。

その後、私はやるべき雑用は常にあると言うのに、なんだかずっと寝っぱなし。ある意味ふて寝だったかもしれません。


 ラッタ君の「ご愁傷様」と言う言葉がいけなかったのか奇妙な夢を見ました。
朝起きた時には、まったく覚えていませんでしたが、少したったらあまりの奇妙さゆえに全部思い出したのです。

かなり長い夢だったのか、夢の中に伏線がはってありました。その伏線の夢はいったいいつ見たのか・・夢というのは一瞬の脳が見せるマジックゆえに、足りない部分は一瞬に補えるみたいです。

骨が入っていないお墓に、後から納骨に行くというものでした。
そのお墓の場所がイマイチよく分からないのです。そこで伏線です。
家に来ている中学生が「今日はお墓参りに行ったので休みます。そのお墓は道路っぱたにある変な墓なんですよ」言った事があるのです(注;本当に言ったのではなく、夢の中で)

それをヒントにたどり着いたお墓は、道端で畑の脇にありました。畑の土よろしくシャベルでさくさくほれるいい土でした。掘り起こしてみると、中には棺がそのまま埋められていました。でも中には骨が。
「このお墓、無縁墓地みたい。」と言ってから、横の柵を見ると「かの者は知らず」と札がぶら下がっていました。
「やっぱり無縁墓地なのよね。」
「面倒だから、ここに入れちゃおうか。」
「でもそれだと、お墓参りの時に不都合が・・」

その時、私は閃きました。良く東名などを走っていると、両側の丘に集落の墓地が見えますよね。いつもあの墓地ってどういう人たちが眠っているんだろうと思っていたのです。きっと行くべき所は、そんなところだと思いました。確かに行き着いたのは高速横の墓地でした。でも人で溢れかえっていました。少女たちは華やかに待合室で追いかけっこをして、そのピンクやグレーのドレスを花びらの様に揺らしていました。丘と谷の起伏のある、その墓地を人々はレミングスのように一列になって歩いていました。
花などは一輪も咲いてはいませんでしたが、骨を収めると、私は、ここは春には一面の桜が咲くわと思いました。

目が覚めて気がついたのですが、そこは高尾にある八重桜で有名な実験公園のイメージだったと思います。

その後、いきなり夕方が来て、空もにわかに掻き曇り雨が降ってきました。
私たちはどこかで精進落としのように円になって座っていました。ご馳走などは一切ありません。さっきまで一緒にいたはずの義母も夫もいません。なんだかそこに座っていた大半は、芸能人だったように思います。誰だかぜんぜん思いだせませんが、夢の中で楽しいおしゃべりをしていました。何故だかそこに若き日の吉田拓郎がいたのです。なので私はちょっと幸せでした。
雨が止んだので、電車で帰る事になりました。

本当ならば3番線か4番線なのに、臨時列車が出ると言うので、11番線に移動しました。すると夢の中の拓郎氏が
「俺は11番線は嫌いなんだよなぁ。」と言い出しました。
「だって、無駄にレトロな作りジャン。」
「この照明が嫌なんだよ。ノスタルジックでしょって、押し付けてなあい?」

確かに。
なぜか私はこの11番線ホームの夢を時々見ます。レンガを積み重ねたホームそのレンガの間から水が滴り落ちています、この駅が始発。奥の方が作りかけで崩れているのです。照明は黄色い電灯で、影が影絵のように大きく写り不安になるのです。(作りから言って地下鉄でしょうか。)

でも今日はお仲間がたくさんいるので、不安になることもなく
「それなら一人で3番線で待っていたら。あと2時間で電車が来るそうよ。」と、天下の拓郎氏に憎まれ口を利いていたのでした。

その後、拓郎氏がどこに行ったのかは知りませんが、電車の中でも私たちは賑やかに、人生を語っていました。夢は脳の整理整頓。その中でのおしゃべりは覚えてはいませんでしたが、なにやら誰かが大事な事を語っていたように思います。私は夢の中で、外の風景を見ながらしみじみとしていました。と、その時ドアが閉まる音がして電車が走り出しました。

えっ、と思ったのもあとの祭り。目的地までは意外と近く、お仲間はみんな降りてしまい、私だけがぼんやりしていて降りそびれてしまったのでした。
あんなに賑やかだった人たちは誰もいません。みんな降りてしまったのかと思ったら、電車の中にはヤングミセスやお気楽そうな親父や若い男性が本を読んでいたりで、日常の凄く静かな車内風景がそこにはありました。

夢の中で、いつも降りたい駅は「横浜」です。ひとつ行って戻らなくちゃと路線図を見ると、ひとつ先は戸塚や東神奈川ではなく、読めもしない漢字の駅でした。この電車はどこ行きだったのかと、初めてそこで気がつきました。あの人たちはなんと言う駅で降りたというのでしょうか。
私は電車のガタンガタンという音を聞きながら、その電車に乗り続けていると言う夢でした。


起きて後、しばらくしてから不安な気持ちになりました。
あの骨は、いったい誰の骨だったと言うのでしょうか。
降りていったお仲間はいったい誰だったのでしょうか。
彼らはどこに行ったのでしょうか。
私は、一緒に降りなくて良かったんじゃないかなとか、乗り続けている電車はどこに向かっていたのかとか、いろいろ思ってしまいました。

もしかしたら、この夢は映像的にも綺麗で楽しかったけれど、悪夢だったのかもしれません。

起きてきたら、テーブルの上にマイパソコンが置いてありました。邪魔だから戻してきたのかと思ったら、なんと直っていました!!!

ラッタ君はまだ寝ていて、何をしたのか分かりません。撫ぜつけて、ヒーリングでもしたのでしょうか。

近頃出費が続いて、ここで壊れてしまっても新しいマイパソコンを買う事は出来ないので、しばらくはこのパソコンには頑張って欲しいと思っています。


と言うわけで、真夜中に働いてくださったラッタ様のお陰で、真夜中の私の夢の旅のお話を書く事が出来ました。

「サンクス」

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