「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

男は血管、女は筋骨

2007-03-09 19:23:19 | 医療
昨日3/8、日経新聞夕刊に興味深い記事が載っていたので紹介。
東京都老人総合研究所副所長 鈴木隆雄氏のコラム「あすへの話題」。

「男は度胸、女は愛嬌」
男女の魅力を一言で表したもの。

「男は血管、女は筋骨」
日本人の高齢期における健康の秘訣を
一言で言い表したもの。

日本人の死亡の原因は、
がん、心臓病、脳卒中。
これは、高齢者にも男女共通に当てはまる。

高齢者の生活機能、
生活機能の自立を失う原因、
いいかえると、
要支援や要介護の状態となる原因はなにか?

国民生活基礎調査によると、

男性では、
圧倒的に「脳卒中」で、原因の4割以上を占める。

女性では、
「脳卒中」は原因の2割ほど
かわって、
「高齢による衰弱・虚弱」
「転倒・骨折」
「関節疾患」が約半数を占める。

要するに、
男性では、
血管の過剰な老化や病変が「脳卒中」をもたらし、
要介護状態の原因になる。

女性では、
筋力の低下や、骨粗しょう症といった
運動器の老化や病変が、
生活機能を低下させる原因になる。


では、どうするか。

男性は、
中年期から血圧に注意し、
禁煙に励み、
適正体重の維持によって、
血管を若々しく保つことが重要。


女性は、
特に閉経以降、
衰えやすい足腰の筋肉や骨の
健康に特段の配慮をする。

男女共に、
積極的に運動を生活に取り入れることは、
理にかなっている。


いま、介護予防で、筋力トレーニングが、
勧められている。

実のところ、私は、高齢者になった時にまで、
筋力トレーニングはしたいとは思わない。

介護予防でさまざまな、方法がある。
きっと、筋力トレーニングは、効果的なはずであるが、
もっとさまざまな、介護予防の方法があると思う。

葛飾区では、介護予防に、ポニーの乗馬をするのだと言う。
そろばん、健康マージャン、茶道、カラオケ、
このような、趣味が介護予防につながるはずである。


私のマニフェストでも、
政策2、大人たちが(高齢者も含め)自己実現できる中央区のために
の具体案の一つに、
「さまざまな介護予防法を採用」をとりあげた。

やるきのでる介護予防を採用し、
介護予防に参加する方が実際に増えることで、
男性の血管、
女性の筋骨、
を守って行きたい。

文責:小坂和輝
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3/9 広い心で接すれば、キレる子にはならない

2007-03-09 01:01:26 | 子育て・子育ち
こどもは、
辛抱強く我慢して待てないものです。
①時間の経過の概念
②待つことの大切さ
を親が教えていくことで、
我慢して待つことを学びます。

①時間の経過の概念
子どもは、時間の経過というものが、
はっきりと理解できないのです。
カレンダーをつかって、楽しみにしている日に
特別なシールを貼り、いっしょに時間の経つのをみたり、
植物を育てさせ、生命が育つには時間が必要で、
じっくり待たなくてはならないのを知ります。

小学校で、朝顔育てたりしましたが、
理科のためだけでなく、
時間の概念も学んでいたことを、
私は、今頃気づきました。

ところで、学校で、
株式投資の仕方を教えることがありますが、
株式投資、投機は、くせものです。
時間の概念を狂わせるものです。
時間の概念などなく、
あがる時は一日ですごく上昇。
お金はこんなに簡単にあがるものなのかと
子どもは思ってしまいます。
村上さんも早くから小遣いを与えられ、
株式投資をしたということですが、
その結果が、あの逮捕です。
株式投資を学校教育に取り入れるのは、
そのやり方を慎重にすべきことを、
大いに警告したいと思っています。
できれば、とりいれないでほしい。。。。
(時間の概念から、ちょっとそれてしまいました。)



②我慢強く待つことの大切さ
我慢強いとは、どういうことでしょうか?
それは、現実を受け入れ、
現実を認めると言うことです。
ぐちぐちと文句を言いながら、
いやいや我慢するということではありません。
たとえ、最悪の状況であっても、
腹をきめて、できるだけの努力をするのです。
ベストを尽くせば、それだけで気持ちが明るくなります。
そして、実際、最後には、よい結果がでるものです。


ところで、
人生では、なかなか冷静に待つことができない時もあります。
例えば、赤ちゃんの誕生、家族の手術、大学合格通知待ち、など。
心穏やかではないが、親がどう臨むか、子どもの手本となる。

どうすれば、うろたえず、冷静でいれるか。
①目をとじて、深呼吸を繰り返します。

②「今、自分に出来ることは何か」自問自答し、
行動します。

③時には、子どもがちからになってくれます。
こどもが、励ましの言葉をかけてくれ、慰められるものです。

とくに深呼吸に通じますが、
もし、自分自身が、手術なり、試験なり望むときは、
『自律訓練法』なる手法を心得るのも、一つの手かと私は思います。


明日、
3/10 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

文責:小坂和輝
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