「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

病後児保育事業の存続に向けて

2007-03-15 05:19:23 | 各論:病児保育

病後児保育事業の存続に向けて
私の立候補白紙撤回も視野に含め
再度、中央区と交渉をしてみようと
思っています。

私も中央区の
病後児保育事業を大切に思い
守ってきたものの一人です。
私にとっても、私の立候補が、
病後児保育事業の犠牲の上になされたと、
誤解を受けられたくはありません。
中央区から次年度契約中止の文書と共に、
中止の理由を文書でお願いしましたが、
これがない以上、
人はなんとでも理由付けします。

立候補白紙撤回は、断腸の思いですが、
子育て支援をうったえて、
立候補するものとしては、
理由はどうであれ、
結果として、子育て支援策を
マイナスな方向に進めることができません。

病後児保育事業は、単年度契約です。
次の年、契約するかは、区が決めることで、
私の方がいくらお願いしても、無理なことは、
無理になります。
が、やってみます。

明らかにしておきたいことは、
私は、
月島での中央区病後児保育事業
を続行する意志が
あるということです。

文責:小坂和輝

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3/15 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

2007-03-15 01:28:06 | 子育て・子育ち
第15回 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

この章は、「はじめに」で、
筆者が解説しています。
40年以上前は、
この箇所は、
「親が正直であれば、子どもも正直になる」
でした。
日常生活や人間関係が複雑化し、
正直であることが、
他の人々にとって、
またその状況にとって、
必ずしもよいことだといえない状況が増えています。
常に正直であることは不可能でしょう。
正直であることの大切さは、
子どもに伝えなくてはならないので、
「親が正直であれば、子どもは、
正直であることの大切さを知る」に書き直しました。


正直であることの大切さを教えるのは、
おそらく、いちばん難しいことの一つだと思います。

親自身が日頃100%正直であるかといったら、
そんなことはありません。
どのような状況でどこまで正直になれるかは、
とても複雑で個別的な問題だといえます。

正直であるということは、
つまり誠実であることです。
このことをまず、子どもに教えてください。
正直な人は、
見た事、聞いたことをありのままに
伝えることができます。
自分の都合や願望で現実を歪めたり、
否定したりしないのです。
つまり、正直な人は、
自分の経験に対して誠実なのです。

事実と作り話との区別を
はっきりさせなくてはなりません。

嘘をつく場合、
なぜ本当のことが言えないのでしょうか。
それは、たいていの場合、
本当のことを言ったら叱られると
思うからです。
たとえ悪いことをしたとしても、
子どもが正直に伝えたのなら、
親はそれを誉めなくてはなりません。

嘘を頭ごなしにしかりつけてはなりません。
それでは、子どもは叱られるから
嘘はつかないというふうになってしまいます。
正直であることは大切であり、
正直な自分を親も喜んでくれるから
嘘はつかない、子どもがそう思えることが、
大事なのです。

*空想の物語
「サンタクロースって本当にいるの?」
と子どもに尋ねられたら、
その子の年齢に合わせて、
夢を壊さないように
上手に教えたいものです。
7歳のケビンに対し、
お母さんは、
「この世の中には、
わたしたち人間にはわからないことが
たくさんあるのよ。
サンタクロースが本当にいたらいいなあと、
お母さんもおもうわ」
ケビンはまだサンタクロースを
信じていたい年頃です。
お母さんは、そんなケビンの気持ちがよく分かりました。
またサンタは本当にいるのかと尋ねるまでに
成長したことも考え合わせました。
それで、謎の部分を残したまま、
このように答えたのでした。

余談ですが、
私の息子が
クリスマスの日の
プレゼントを手にした時、
「サンタクロースからのプレゼントだね?」
と問いかけたら、
「お父さんでしょ」と言われ、
一瞬ぎょっとしました。
考え直すと、
「サンタクロース」という概念そのものが
まだできていなかったのだと思います。
その後、無事、私の息子もサンタクロースを
信じるようになりました。

幼児期には、子どもは、
なぜ?なぜ?と質問を
たくさん投げかける時があります。
その質問に、本当の科学的、論理的な回答を
するのではなく、
できるだけ、夢のある、感性が豊かになる回答を
してあげてほしいと、私は思っています。
「夕焼けはなぜあかいの?」
「おうちに帰ったお日様が、おうちの電気をつけたところ。
赤い電気のいろなの。さあ早く帰りましょう。」

*嘘も方便
正直に本当のことを言うよりも、
相手の気持ちを考えてものを言う方が
大事な時もあることを伝えます。

*性と死について
性や死について、
どう子どもに教えたらいいかは、
とても難しい問題です。
子どもがどこまで理解できるかをよく
考えましょう。
また、私達が語ったことが、
子どもにどれほどの影響を与えてしまうかも
よく考えなくてはなりません。
まだ心の準備ができていない子どもに、
性や死を教えたり、考えさせるのは、
いたずらに不安に陥れ、
恐怖心をかきたてるだけです。

小児科医としても、
性について、いかに子ども達に
伝えていくかは大きな課題です。
どのような年齢で、
どのような内容を、
どのような方法で、
誰が、伝えるか、
慎重に考えなくてはならないと思っています。
本書では、子どもに正しい性教育を与えることは、
親の義務と言い切っています。
私は、言い切るのではなく、
親の義務でもあるとは思いますが、
学校、医師らも力を合わせて伝えていくのが、
適切であると考えます。

文責:小坂和輝
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