「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

決意表明 

2007-03-06 02:19:00 | 政策・マニフェスト
来る統一地方選におきまして、
私は、以下の提案を行いますことを、
ここに決意表明いたします。


『中央区を子育て日本一の区へ』 
小児科医師 小坂和輝の提案(マニフェスト)


【私の思い】 
~子ども達は、地域の宝。そして子ども達が地域の宝なら、
母親もまた地域の宝。この宝を守りたい、地域の力で守って行きたい~

私は、聖路加国際病院の研修医として上京以来、ここ中央区に住んでいます。ここ中央区で、私自身も子育てをし、平成13年に月島に病児保育・病後児保育室を併設した小児科クリニックを開業。病気の子ども達、子育て不安の親御さん、仕事と子育てに懸命な親御さんに寄り添ってまいりました。
昨今、日本中の至る所で、子どもにまつわる悲しい事件が、多く見受けられます。新聞紙上、毎日虐待にまつわる事件が報道されています。小児虐待、いじめ、自殺、少年犯罪、ここ中央区では、たまたま大きな事件は聞かれませんが、それは“たまたま”起こらなかっただけであり、いつ何時ここ中央区で起こったとしても、おかしくはありません。
悲しい事件が起こらないような手立て、対策が緊急に求められています。
罪のない子ども達が、事件に巻き込まれているのを、小児科医として私は、指をくわえてみていることができません。
いままでは、診察室の中から、子育て環境の整備を、医師会や行政に提案してまいりました。例えば、もっとNPO、ボランティアの力を活用して、病児保育・病後児保育事業の充実を計るように数年前行政に提案いたしましたが、なしのつぶてでした。ちょっとしたアイデアの実現が、もしかして、子育ての負担を減らすことに役立ったやもしれません。
今度は、診察室から外に出て、自分ができることを探してきました。平成17年から子育て広場“あすなろの木”を自主運営開始。そこで出会った子育て中のお母さん、子育てセミナーの後の意見交換で、子育てがたいへんなわけではないのだけれど、だけど、涙をながされました。子育てする日々を淡々と送っていながらも、どこかで心に積もる負担があったのかもしれません。
現在進行形の子育て環境の悪化を食い止めるためには、もっともっとするべきことがある。多くのアイデアが思い浮かび、口にはするものの、一人では実行する力がない。しかし、実現に向けて行動しなければならないという思いが日に日に増して参りました。ここに提示いたしますアイデアに、もし、皆さんのご賛同が得られますれば、区政の場で、是非、提案し実現したいと考えます。小児科医として子どもの目線に立った提案を区政に届かせていきたいと考えます。
子ども達は、もっともっと、心も体も健康になっていいはずです。子育てが、もっともっと、楽しく有意義なものになっていいはずです。仕事と子育ての両立は、普通のことと受け入れる社会になっていいはずです。
子ども達は、地域の宝です。そして子ども達が地域の宝なら、母親もまた地域の宝です。この宝を守る子育て充実策を、区政に提案、実現し、『中央区を子育て日本一の区へ』変えたいと考えます。


【政策理念】
政治は、『道具』です。生活を、社会を、子育て環境を変えるための『道具』です。この『道具』を私は、以下のことを念頭におきながら使います。
1、子ども達の目線に立って
社会での一番の弱者である子ども達に優しい政策であれば、それは、皆に優しい政策になるはず。子ども達にとって、何がよいか、子ども達に、どんな社会にして、バトンタッチしていけばよいか、常に考えて行きます。
2、小児科医として、医師として、区民の健康を守ることを第一
小児科医として、子どもの心の健康、体の健康が守られる政策を実現していきます。医師として、中央区医師会理事として、医師会とのパイプを大切にしながら、健診・検診事業、高齢者医療・介護・福祉などの政策が、真に健康が守られるものとなるように努めます。
3、情報公開、情報開示
区政・行政の情報を積極的に皆様に公開、開示し、区政・行政を身近なものとなるよう努力いたします。
4、ひとりひとりの声が大切
診察室で聞こえてくる声、子育て広場で聞こえてくる声、地域で聞こえてくる一人ひとりの声を大切にし、区政に反映させていきます。
5、ネットワークの活用
ネットワークを大切にし、各分野の専門家の意見を取り入れながら、政策立案をしてまいります。また、日々ネットワークを広げる努力を惜しみません。


【5つの政策】
一、子ども達が心も体も健やかに育つ中央区のために
母親が孤立して子育てすることをなくすために、まず、安心して子育てできる環境整備を致します。子ども達には、早くから感性が豊かになる場を提供、特に、本との触れ合いが大切と考えます。学童期には、食習慣や運動習慣をみなおし、休まずに学校に通える丈夫な体作りを目指します。学童期も、本との触れ合いを大切にするとともに、子ども達一人ひとりの可能性が伸びる教育をいたします。学童期・思春期にはこころの悩みが生じる時期でもありますが、十分対応できる体制作りを行います。また、社会参加の準備期として様々なきっかけ作りを行います。
 
一、大人たちが自己実現できる中央区のために
大人のうしろ姿を見て、子どもは育ちます。大人たちが、自己実現する姿をみることで、自分の手本とすることでしょう。自己実現のために子育てを犠牲とすることのないように、地域で子育てを応援します。自己実現できるには、まずは体が大切。医師の立場から、区民の健康を守る施策を提案していきます。高齢者にとっても同様に、住み慣れた町・地域で、自己実現できる環境整備を行います。

一、地域力の向上のために、各種団体、商店街、NPOやボランティア活動の強化・連携
高齢者の在宅医療・介護や、子育て支援の充実のためには、NPOやボランティア活動が欠かせません。地域の活性化のためには、自治会・町会、PTA、商店街連合会などの活動が欠かせません。各種団体が、地域住民を取り込み、各種団体間の連携が強まることが、同時に防災対策につながると考えます。

一、個性が十分に生かされる地域創り
中央区には、さまざまな地域があります。その地域の特色が十分に生かされる街づくりを行っていきます。築地市場の移転には反対ですが、たとえ移転したとしても、築地の魚河岸文化を守って行きたいと思います。多様な価値観の共生を認めつつ、従来の伝統文化を継承していきます。

一、政治を身近なものに
「誰がやっても、政治は変わらない」という声を聞きます。しかし、政治はとても大切です。政治は、すべてを統括します。経済が発展するのも政治、平和が守れるのも政治、子育て環境が充実するのも政治。今の区政の課題を区民にお伝えし、常に地域の声を伺いながら、政策立案してまいります。区民ひとりひとりの声、区民との話し合いを大切に致します。

(5つの政策の具体案は、当院にて、討議資料として配布しています。)
以上

文責:小坂和輝




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3/6 親が他人をうらやんでばかりいると、子どもも人をうらやむようになる

2007-03-06 01:26:10 | 子育て・子育ち
第6回 親が他人をうらやんでばかりいると、子どもも人をうらやむようになる

嫉妬は、どんな目で他人や物事を見るか
によって生まれる感情です。
嫉妬深い目には、隣の芝生は青く見えます。
本当は、自分の庭の芝生が青かったとしても。

子どもが、己の幸福を幸福とし、
他人をねたんだりすることがないように、
親は教えなくてはなりません。

そもそも、他人と自分を比べること自体は、
避けられないことです。
実際、自他を比較することなく生きるのは、
不可能です。
自他の違いを認識してこそ、
物事を見る目が養われるのです。
子どもも、自他の違いを気づくことから、
批判能力を育ててゆきます。
問題なのは、違いを認めた後、
私達がどう思うかなのです。
人をうらやみ、嫉妬してしまうか、
そうはならないか。

親御さんの中には、
他人の子どもに嫉妬する人もいます。
子どもを自分自身の一部だと思い、
子どもの出来不出来が親の価値を決めると
思っているからなのでしょうか。

わが子の欠点ばかりみているから、
他の子に嫉妬してしまうのです。
わが子の長所を見るようにすればよいのです。
そうすれば、他の子と比較したとしても、
すべてはその子の個性なのだと思えるようになるはずです。

ここで、皆さん、
自分の子の長所がすぐに、10あがりますか?

子どもの成功や失敗は、
その子自身のものであり、
親のものではないのだと肝に銘じることも大切です。
子どもには子どもの人生があります。
自分のかなえられなかった夢を子どもに託して、
過剰な思いいれをしないように、
いつも気をつけていたいものです。

自分の不完全さを受け入れ、
己の幸福を幸福とする親の姿が、
子どもにとっては、
何よりの手本になるのです。


私の子もお受験を致しました。
子どものためといいながら、
他人の子と自分の子を
比較していたことを、
反省させられます。
受験日が迫ってきているのに、
そのレベルに子が到達していない。
お教室では、まず、先生から、
親がしかられ、
帰ってから、親が子をしかる。
お受験のプレッシャーの中で
多くの幼児がもがいているのではないかと、
心配になる。

文責:小坂和輝
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