「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

雇用と地域格差

2007-03-11 03:42:13 | 社会問題
連合(日本労働組合総連合会)会長 高木剛氏の
ご講演を聴く機会を得た。

メモしたところ、

*労働力移動時代
今は第三次労働力移動時代だという。
製造業が、低迷し、全国のどこか職のあるところへ、
労働力が移動している。
ちなみに、
第一次労働力移動時代
終戦後、空襲で働く場、工場がなく、
かつ引き揚げにより人が戻ってくる中で、
食べるために、仕事のあるところへ、労働力が移動した。
第二次労働力移動時代
高度成長期、いろんな企業が、各地に工場を建設、
そこへ労働力が移動していった。

*勝ち組負け組みの時代
これからは、最小限、
チャンスの平等は必要。
結果は、
個人の能力により差が出る場合と、
個人の能力にはどうしようもない、
周囲の変化により差が出る場合がある。

*成果主義
成果主義が、
賃金を下げる手段になった。
能力のある一部の社員には、給料をあげ、
成果の低い社員の給料はさげ、
トータルで、賃金は下げられた。
成果主義を行う場合、
評価のものさしが難しい。
同僚間の評価が一番信頼しうる。

*派遣法
特殊な職種が、通訳など常時仕事の機会がないもの
派遣法を認めるものが、
製造業の現場における
うけおい労働においても、
派遣法を適応するように
なってきている。

*労働の二極化
知識・経験をもとにする
行動な技術が必要な労働と、
マニュアルに沿って働き、
いかにコストを安く抑えるかに
着目される労働の
二極化が起こってきている。

*地域の雇用格差、地域格差がひろがている
高知、青森、夕張など、地域の経済低迷、
雇用がない地域が出てきている。
その考えで、見ると
東京都は税収18兆。
5000億円を使って、
日本橋の高速の地下化を
検討している。
景観という名目であるが、
地域の疲弊から見ると、
「“景観”なんかに5000億円も」という
声がでているらしい。



労働にまつわる
様々な話題が、勉強になった。
私の勉強不足な分野である。


講演後、
質問させていただいた。

共働きの場合、
子どもが病気のことが
おおきな問題になるが、
病児保育というものがある。
子どもが病気の時は、
どのような対処がのぞましかとお伺いした。

会社を休み、
病気の子の面倒を親がみることが大切との
見解であった。
ただ、職場の周囲の目により、
休めない事情はあるが。


私も同感で、
子どもが病気の時は、会社を
休めるというのが、
基本だと思っている。
休めない場合の、
個々のケースを分析し、
問題点を整理する
必要があるかもしれない。

文責:小坂和輝
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3/11 愛すれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

2007-03-11 01:48:53 | 子育て・子育ち
第11回 愛すれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

注;小坂としては、「愛してあげれば」という表現自体、
好きではありません。
本題では、「愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ」
でしたが、「愛すれば」に変更しています。

愛は、人間の根源的な欲求です。
誰しも、人のぬくもりや
心の触れ合いをもとめつづけます。

子育てでの、愛は、三本柱で支えられます。
子どもを
①認め
②信じ
③思いやる
ことの三本柱です。

この三本柱は、他の章でも、解説が入ります。
①認める⇒3/12
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
②信じ⇒3/8
(子どもを信じ、)励ましてあげれば、子どもは自信を持つようになる
③思いやる⇒3/17
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもはやさしい子に育つ


親の愛は、子どもを無条件に受け入れることです。
愛情に条件はつけません。
言いつけを守らなかったり、
いい成績を取らなかったりしたら、
親に愛してもらえないと感じる子がいたとしたら、
とても不幸なことです。

小坂が危惧するに、
お受験などで、
子どもが勉強する時、
そして、無理やり競争の中に入れられる時、
子どもは、良い成績を取らねば、
親に愛されないと思って、
必死にやっていないかと思うことです。



無条件に愛したら、
子どもは怠け者になってしまうと
心配する親御さんがいるかもしれませんが、
そんなことはありません。
子どもを無条件に愛することと、
子どもを甘やかすことは、違います。
子どものすべてを受け入れていながらも、
悪いことは悪いと教えることが必要です。

スキンシップは、
大切な愛情表現の一つです。
子どもを抱きしめたり、
やさしく体に触れたり、
できるだけスキンシップをし、
子どもを愛しているということを
示してください。

両親の夫婦仲は、
子どもの結婚生活の手本になります。
よい夫婦とは、
双方の愛情のバランスの取れたカップルです。
相手の長所も短所も
認め合っている、
やさしさと思いやりに満ちた夫婦です。

親に愛されているこどもは、
自分を肯定し、
愛することのできる人間に成長します。
愛情に満ちた関係とは、
どのようなものであるかが
分かっているので、
将来、愛し愛される関係を
築いていくことができます。

文責:小坂和輝
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