昨日3/9の読売新聞では、統一地方選の全国世論調査を載せていた。
【問い】統一地方選に「関心がある」
「大いに」「多少は」合わせて69%!!
【問い】統一地方選に「投票に行く」
「必ず」「なるべく」合わせて89%!!
今回は、統一地方選への注目が
高い結果が伺われる。
【問い】選挙戦で候補者に取り上げてほしい問題ベスト5(複数回答)
1位 福祉や医療、高齢化対策 53.6%
2位 雇用や景気など地方経済の活性化 41.7%
3位 地方自治体の財政再建 35.5%
4位 少子化対策や子育て支援 34.5%
5位 教育や青少年対策 26.7%
その解説記事に、
鳥取県知事 片山善博氏のコメントが載っていた。
(読売新聞 2007/03/09 13ページ)
非常に興味深い。
以下、コメント
********************
今は、東京都知事選など、首長選に注目が集まっている。
しかし、地方選で一番重要なのは、議員選だ。
今の地方自治の一番の欠陥は、
議会が機能不全で、
住民も議会を軽視していることにある。
議会の機能とは、
①チェック機能
②政策立案機能
③行政に説明責任を問うこと
の三つだ。
相次いだ知事の汚職や官製談合、
夕張市の財政破たんなどは、
議会が真剣に審議していれば起こらなかった。
世論調査では、
無党派層が増加傾向にある。
しかし、
無党派層を掲げて選挙に出ることには
危うさもある。
一つは資金面。
政治資金規正法では、
企業・団体献金を集められるのは
政党だけだ。
無党派を名乗ると
個人献金に頼るしかないため、
スポンサーとのしがらみに結びつきやすい。
もう一つは政策面。
にわか作りの公約(ローカルマニフェスト)では、
政策実現は困難だ。
課題の整理は、
専門的知識のある人が
継続的、組織的に行うべきだ。
それが一番出来るのは政党だが、
今の政党は選挙用でしかない。
住民の利害を代弁せず、
「この人ならあの人に勝てる」とか、
選挙のための組織だ。
だから住民が
疎遠に思うのは当然だ。
世論調査で、
首長選での
与野党対決は
賛否が拮抗している。
本来の与野党対決は、
政策対政策の
「コンテスト」だが、
現状はプロレスのように、
キャラクター同士が
華々しくリングで戦って、
住民が面白がっている状況だ。
知事など首長は、
議会で自分の言葉で考えて話すべきだ。
そうしないと、
気づかぬうちに全部取り込まれて
役人主導になる。
有権者には、
身近な付き合いではなく、
理念や志、政策で
首長や議員を選ぶことが
求められる。
***********************
今の地方自治の
選挙に関する問題点を端的に指摘していると思う。
私もマニフェストを作成中であり、
皆様のご意見、ご提案を伺っている最中である。
そして、
最終的には、
各分野の専門家の意見を聞き、
つめていこうと思う。
文責:小坂和輝
【問い】統一地方選に「関心がある」
「大いに」「多少は」合わせて69%!!
【問い】統一地方選に「投票に行く」
「必ず」「なるべく」合わせて89%!!
今回は、統一地方選への注目が
高い結果が伺われる。
【問い】選挙戦で候補者に取り上げてほしい問題ベスト5(複数回答)
1位 福祉や医療、高齢化対策 53.6%
2位 雇用や景気など地方経済の活性化 41.7%
3位 地方自治体の財政再建 35.5%
4位 少子化対策や子育て支援 34.5%
5位 教育や青少年対策 26.7%
その解説記事に、
鳥取県知事 片山善博氏のコメントが載っていた。
(読売新聞 2007/03/09 13ページ)
非常に興味深い。
以下、コメント
********************
今は、東京都知事選など、首長選に注目が集まっている。
しかし、地方選で一番重要なのは、議員選だ。
今の地方自治の一番の欠陥は、
議会が機能不全で、
住民も議会を軽視していることにある。
議会の機能とは、
①チェック機能
②政策立案機能
③行政に説明責任を問うこと
の三つだ。
相次いだ知事の汚職や官製談合、
夕張市の財政破たんなどは、
議会が真剣に審議していれば起こらなかった。
世論調査では、
無党派層が増加傾向にある。
しかし、
無党派層を掲げて選挙に出ることには
危うさもある。
一つは資金面。
政治資金規正法では、
企業・団体献金を集められるのは
政党だけだ。
無党派を名乗ると
個人献金に頼るしかないため、
スポンサーとのしがらみに結びつきやすい。
もう一つは政策面。
にわか作りの公約(ローカルマニフェスト)では、
政策実現は困難だ。
課題の整理は、
専門的知識のある人が
継続的、組織的に行うべきだ。
それが一番出来るのは政党だが、
今の政党は選挙用でしかない。
住民の利害を代弁せず、
「この人ならあの人に勝てる」とか、
選挙のための組織だ。
だから住民が
疎遠に思うのは当然だ。
世論調査で、
首長選での
与野党対決は
賛否が拮抗している。
本来の与野党対決は、
政策対政策の
「コンテスト」だが、
現状はプロレスのように、
キャラクター同士が
華々しくリングで戦って、
住民が面白がっている状況だ。
知事など首長は、
議会で自分の言葉で考えて話すべきだ。
そうしないと、
気づかぬうちに全部取り込まれて
役人主導になる。
有権者には、
身近な付き合いではなく、
理念や志、政策で
首長や議員を選ぶことが
求められる。
***********************
今の地方自治の
選挙に関する問題点を端的に指摘していると思う。
私もマニフェストを作成中であり、
皆様のご意見、ご提案を伺っている最中である。
そして、
最終的には、
各分野の専門家の意見を聞き、
つめていこうと思う。
文責:小坂和輝