「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

築地市場等街づくり対策特別委員会 初会合 報告

2007-06-12 18:28:59 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
私の問題視する築地市場の課題への区の見解を載せます。
議事録は、今後、区のホームページで掲載されますので、
それを最終報告としてください。

これは、小坂なりの解釈で書いている点を
了解の上、お読み下さい。
あくまでも、小坂の解釈です!!
正式なものは、
委員会報告を区のホームページでアップされるのを
待ってください。
それと、つき合わせてください!!

①行政の立場の明確化
 築地市場移転断固反対の立場なのか?
⇒区長のマニフェストは、築地市場の現在地の再整備であり、移転には断固反対である。これは、行政側すべての出席者も、同一の認識である。
 また、審議過程で明らかになったことだが、築地市場内の各種団体の声を区長は聞いていく姿勢である。そして、必要があれば、豊洲移転候補地の現状視察もする姿勢である。

②都が開催する「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」
 について
⇒専門家会議の審議の過程を、区は見ていく方針。ただし、審議過程で、言うべき点が出てきた場合、9月を待たずして、中央区は、都に意見していくことを言明。
 また、傍聴については、中央区から都に、専門家会議の傍聴席を増やすことを交渉したり、当委員会の委員も傍聴できるように交渉していただくようお願いした。

③豊洲移転候補地の土壌汚染の現状を、区としていかに把握しているか
⇒私は、食も安全に関わる問題で、お膝元の中央区が先頭を切って言わずして、どの区が言うのかと投げかけたが、専門家会議の審議過程を中央区は見守る。

④移転にともない経済効果(損失)は?
⇒平成12年の段階の試算で、2兆円の損失。現段階の試算も必要ではないかと私は投げかけた。

⑤移転に伴う失業、廃業のリスクは?
⇒場外の事情を聞きつつ現在まで、検討してきた。私自身、移転にともない店を閉めるという場内の仲卸の例をあげつつ、そういうことにならないように、移転を阻止して欲しいと述べた。

⑥今後の進め方として、各種会議の実施計画は?
「NPO築地食のまちづくり協議会」
⇒NPOであり、区とは直接の関与なし。
「新しい築地をつくる会」
⇒「断固反対する会」を発展的に改称して出来た会。
会議日程を今後知らせていく。
「築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり委員会」
⇒5月に一度会合あり。年に3-4回開催していく予定。
各々、公開していく方針だが、傍聴に関しては不明。


以上。

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コムスン(2) 介護保険破綻の前兆:悪貨は、良貨を駆逐する

2007-06-12 11:36:21 | 政策・マニフェスト
介護保険制度が破綻しかかっている。
制度や事業所の課題をあげてみる。

<制度面の課題>
1)訪問介護の報酬の妥当性
介護報酬の引き下げが行われ、
以下のような変更が2006年の改正介護保険法でなされた。
*要支援1と2に月単位の定額制導入
*要介護1~5で、買い物などの生活援助について
1時間以上の長時間利用に認められていた30分後との加算(830円)が廃止。
訪問介護の事業収入の99%は、介護保険に依存しており、
この改正により、訪問介護事業が圧迫を受けていた可能性がある。

2)「連座制」の抜け穴
事業所が一つでも指定取り消し処分を受けると、母体の介護事業法人は「連座制」の適応で、全国すべての事業所で指定を受けられなくなる。しかし、抜け穴として、今回のように、グッドウイルグループがとろうとした、別会社であれば、同グループ内でも事業譲渡が可能。

3)行政によるチェック体制の欠如
事業所の指定更新は6年ごとであり、
これでは、事業内容を把握できず、
倫理観の欠如した事業所をチェックできない。
また、事業所からの請求の妥当性のチェックも出来ていない。


<事業所の課題>
1)事業所の倫理観の欠如
不必要なサービスまで介護保険の利用を勧める業者がいる。
また、利用者にいりもしない介護用品のレンタルや
家の改造を勧める業者がいる。

2)人材不足
事業所では、能力や貢献度に応じた人事制度でない、
そのような待遇改善の進まない介護人材では、
結局離職率が高くなる。



上記のように、
制度面でも不備があるし、
現場でも、課題があるため、
現在、介護保険の制度自体が破綻を来たそうとしている。
その前兆が今回のコムスンの問題であるのかもしれない。


訪問介護というマンパワーを使う現場

訪問介護事業収益が少ない=経営難

コムスン(悪貨)のような事業所の出現(介護保険不正)や、
不要なサービスの提供

介護報酬の不当な請求増

介護保険財政の圧迫

介護報酬引き下げ

訪問介護事業収益が少ない=ますます経営難

人件費削減

スタッフの離職

ますます厳しい経営環境(良貨の駆逐)

訪問介護事業の破綻



訪問介護事業もまた、
「悪貨は良貨を駆逐する」このことが、
あてはまる現場のひとつである。


「優秀な人材の確保」と、
「適切な報酬を、事業所が請求し、
それに応えて、介護保険から支給する」
この二つが可能になる制度設計が必要である。
言うは、易しであるが。。。


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築地市場等街づくり特別委員会 初会合

2007-06-12 08:23:14 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
本日6/12、中央区議会の特別委員会の一つ
『築地市場等街づくり特別委員会』の
新委員にての初会合として開催されます。
区役所10階、13:30~(傍聴可)
傍聴の方法は、一度区議会議会局に確認をとって下さい。
(電話03-3543-0211)

私も委員の一人ですので、
「築地市場現在地再整備」及び「豊洲移転候補地の土壌汚染」
二つの観点から、行政の取り組みを
評価させていただきたいと考えてます。

以下にポイントを置きながら、
意見・要望をして行こうと考えています。

①行政の立場の明確化
 築地市場移転断固反対の立場なのか?
②都が開催する「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」
 について
③豊洲移転候補地の土壌汚染の現状を、区としていかに把握しているか
④移転にともない経済効果(損失)は?
⑤移転に伴う失業、廃業のリスクは?
⑥今後の進め方として、各種会議の実施計画は?
「新しい築地をつくる会」
「築地まちづくり対策本部」
「NPO築地食のまちづくり協議会」
「築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり委員会」

以上。

限られた持ち時間ですので、
このあたりまでかと思います。

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