「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

福祉保健委員会 6月(初会合) 報告

2007-06-16 19:01:01 | 医療
6/6、福祉保健委員会の
初会合が開催されました。

行政側からの報告は、
①平成19年度福祉保険部事業概要について
②第二次中央区保健医療福祉計画の点検・評価について
③健康中央21の中間評価及び中央区食育推進計画の策定について
④勝どき保育園・かちどき西保育園の移転に伴う位置及び定員の変更について
⑤中央区立子ども家庭支援センター(仮称)の開設について
⑥精神障害者共同作業所の設置について
⑦年度末・年度初めの土曜日窓口開庁結果について
⑧日本橋保健センター等複合施設の改修工事について
⑨高齢者生きがいづくり推進検討会の設置について
⑩指定訪問介護事業所に対する東京都監査実施結果に基づく対応について
⑪「さわやか健康教室」の実施について
⑫麻しん(はしか)対策の実施について
以上。

私の答弁の結果のご報告を致します。
簡潔にまとめて書いています。
あくまで私の解釈によるまとめです。
実際のところは、委員会の議事録が
中央区のホームページで掲載されるのをご確認ください。


①小児医療の充実について問う
小坂問う:現在、小児医療における慢性の疾患、例えば、白血病を初めとする小児がん、神経難病、低出生体重児とくに1000g未満で生まれた超未熟児の場合などに伴う障害、など慢性疾患を抱えた子ども達やその家族が安心して暮らせる中央区にするため方策は何かございますでしょうか?
 特に、中央区の特色として、聖路加国際病院、国立がんセンターという全国的に有名な病院があり、高度な治療をうけるために全国から小児の患者さんが、長期間の治療を受けるために中央区に住んでいるもしくは、周辺の区に住み治療を受けるために中央区に通ってくる状況でもあります。

回答:
小児特定慢性疾患として医療費に対し、公費による援助が行われている。
例えば、がんの子ども達の患者会が聖路加病院で開催され患者同士の情報交換がなされている。そういう場に、保健師が出向いている。

小坂:私は、慢性の疾患を抱えた子ども達が安心して地域で暮らすことができるためには、
 医療の観点で言いますと、一つには、“病診連携”すなわち病院と診療所との連携でありますが、その連携をきちんとつくることが大切であると考えます。専門性の高い治療は大病院で行いながら、風邪などの場合は、わざわざ大病院にかかるのではなく地域の診療所で診るそして必要があれば、病診連携をとり大病院に紹介する体制です。
 地域環境の観点で言いますと、ハード面では、“ノーマライゼーション”、これは『中央区障害福祉計画』でうたわれておりますが、さらなる環境整備が必要と考えます。例えば、駅の階段、道の段差や狭い部分の解消などを早急に行っていく必要があります。ソフト面では、慢性の病気を抱えながら、住み慣れた家で暮らすためには“在宅医療”が必要でありますが、その在宅医療をささえるための、人的スタッフ、この場合、ボランティアやNPOの場合が多いのですが、ボランティアやNPOが活動しやすい環境整備が必要と考えます。制度面では、この福祉保健委員会だけでは解決できないことですが、長期治療を受ける子ども達の“学校の問題”があります。
 ここ中央区には、医療資源が充実しています。この環境を活かし、全国に小児医療の範となる自治体となるべき、がんばっていただけましたら幸いです。



②第三次中央区保健医療福祉計画について
小坂問う:現在、『第二次中央区保健医療福祉計画』にのっとり、保健・医療・福祉様々な分野の充実が図られております。これは、平成21年までであり、これから先の計画であります第三次保健医療福祉計画を、平成20年度に策定するということで、そのための調査・検討が「中央区保健医療福祉計画推進委員会」でなされていきます。
 この保健医療福祉計画について数点お伺いさせていただきます。

小坂問う:1)情報公開について
この「中央区保健医療福祉計画推進委員会」の会議は公開で行われるのか、確認をさせてください。

回答:公開。ただし、傍聴席は10名まで。

小坂問う:2)『第二次中央区保健医療福祉計画』の重点的取り組み5 地域福祉のしくみづくり について
 重点的取り組み5を一部、読ませていただきます。「地域福祉を推進していくためには、福祉を社会的弱者に対する限られたサービスとしてではなく、「多様な人々の幅広い生活課題に地域全体で取り組むしくみ」と捉えなおし、さまざまな行政施策をより効果的に推進できるように、あるいは行政ではフォローできない分野を補完する上で、地域住民や社会福祉を目的とする事業者、社会福祉活動を行う団体等(NPO,ボランティア等)が相互に協力しあって取り組んでいくことが大切です。」とあります。
 高齢化が進み、在宅医療・在宅介護の充実、患者の社会復帰には、行政だけでは手に追い得ないことは明らかであり、地域福祉の充実のためには、“NPO,ボランティアとの協働”との協働が欠かせません。
 この第二次計画では、“NPO,ボランティアとの協働”が具体的にどこまで達成できましたか。

回答:
保健所では、介護予防事業のために40名のボランティアがいる。
高齢者への配食サービスで、地域ボランティアが協力している。
NPOとの協働でいうと、地域の見守りネットワークというNPOがある。

小坂思う:回答を聞いていて、なかなか重点的取り組み5でうたわれているものの、“NPO,ボランティアとの協働”が、まだまだであると感じた。ただ、行政も、行政の手の届かないところへのサービスとして、NPO,ボランティアが重要な存在であるという認識は持っていると私は感じた。

③病後児保育 の 安全管理・リスクマネジメンとについて
小坂問う:病後児保育を行ううえで、一番気をつけねばならないことは、安全管理・リスクマネジメントです。
 安全管理・リスクマネジメントをいかに行っているか、お聞かせ下さい。

回答:リスクマネジメントをし、職員の研修を十分つんでいる。安全面での工夫もこらしている。

小坂:認証保育所でおこなう場合や、連携する医療機関であってもその医療機関が休診である場合などもあり、地域の小児科医がネットワークを組み、安全管理・リスクマネジメンとに関わる必要があると思います。

④麻疹の流行について
来年度も流行を繰り返さぬための対策について聞きたかったが、時間切れで聞けず。

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