「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

築地を守る(4)~豊洲土壌汚染の勉強会~

2007-06-26 23:36:48 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
みんなの子育て広場“あすなろの木”
築地市場移転候補地 豊洲の土壌汚染についての勉強会
に参加した。

日本環境学会 副会長坂巻幸雄氏によるもの。
坂巻氏は、日本科学者会議災害問題研究委員会にも属され、
また、通産省地質研究所主任研究官でもいらっしゃいました。

私自身感じたことは、
①豊洲土壌汚染は、現存する可能性が大きい。
②土壌汚染を封じ込めたとしても、直下型地震による
液状化により、汚染物質が地表に出る可能性もある。
③現在の東京都が進める専門家会議は、
東京ガスが実施した調査によるデータをもとに行われているが、
このデータは、不十分である可能性がある。
④不十分な理由の一つは、『土壌汚染対策法』に定めるところの
以前に東京ガスが実施した調査である点である。
⑤専門家会議では、4名の構成員で行われており、
土壌汚染の専門家は、一名のみである。
複数の土所汚染の専門家を入れるべきである。
⑥専門家会議で、より科学的な議論がなされるべきである。
例えば、移転候補地での土壌や地下水のサンプリングを実施し、
複数の専門家による検証を行うべきである。
⑦専門家会議は、密室の会議の印象をうける。
傍聴枠を大きくすることや、
都議や地元区議の傍聴席はあらかじめ確保するなど
公開していくべきである。

⑧市場は、起こる可能性が大である、首都圏直下型地震発生時、
食料供給中心拠点として機能する必要がある。
これは、豊洲の人工島にあるよりも、
陸続きの現在地に位置する方が、機能する。
⇒この視点は、今回新しく私はもったが、とても大切であると考える。
(*ご存知のように、首都圏直下型地震は、今後30年以内に発生確率70%)


などなど、


「はじめに豊洲に移転ありき」という発想も
また、「はじめに豊洲移転の反対ありき」の発想も
両方に私は加担したくはない。

結局、
「科学的に納得できるデータの提示」と
「公開の場での議論」
これがなされることを、
大いに希望するのである。
悲しいかな、
今の専門者会議には、それらが
あるとは感じられない。
今後の検討の中で、
“徹底的な科学的検証”と“情報の公開”を求めていくことが、
科学者や政治家やマスコミの役割でないかと考える。

次回第二回専門家会議は、
5/30に都庁で開催される。
私も傍聴に行く。
運よく、傍聴席のくじに
当たりたいものである。
科学者や政治家がはずれくじを引いても、
マスコミ席はたくさんある。
メデイアの力を信じたい。
コメント
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