26日(水)午前11時頃のこと。庭先で水道を使って居た時、
近くの鉢植えのフジバカマで、何かが動いたように見えたので、何かなと確かめに・・・
いや~マジで!お久しぶりのアサギマダラが来てるじゃないですか!?
今年はもう~見ること無しで10月が終わるなぁ~。。。と思っていただけに、
見つけた時の喜びもひとしおでした。
ちなみに、アサギマダラが我が家、我が家周辺に来るのは大体10月頃です。
アサギマダラって、そうそう見た人が多くない部類のチョウではないかと。
2006年に初めて見て以来、出会えた年、出会えなかった年があって、
去年は来ていたのかもしれないけど、出会えず仕舞いだったし、
今年も10月末になってしまい、もう~出会いを諦めていただけに、
嬉しいのなんのって!嬉しくてたまりませんでした。
よく見たら右側の下裏翅が内側にクルンとなっています。
これって、羽化する時に上手くいかなかったのかな?
でも、飛ぶことに支障はない様子でした。
このフジバカマは野山に自生しているものではなくて、園芸品を購入したもので、
家の壁側に2鉢、道路側に面した方のプランターに1つと鉢植え1つ、
全部で4つに分けて鉢植えしています。(そこそこ増えるみたいで)
この写真は、プランターのフジバカマに止っているところ。
アサギマダラの名前の由来になっているのが、半透明に透けている部分に
鱗粉が少なく薄い水色をしていることからで、
和名の浅葱斑(あさぎまだら)の浅葱とは、青緑色の古い呼び方から来ているそうです。
アサギマダラが好んでやって来て吸蜜する花は、フジバカマ、ヒヨドリバナ、オミナエシ、
そしてアザミも好きな花なんだそうです。
私が過去に写真を撮った時も、ヒヨドリバナ、フジバカマ、オミナエシに飛来している時でした。
この翅の感じを見ていて、ふとどこかで見た何かに似ていると思ったんですけど、
そうそう~薩摩切子や江戸切子のガラス細工みたいに見えませんかね?
繊細でとても美しいところが。
写真を撮っている間にも、何度も花から離れて高く低く飛び立つことを、
繰り返すんだけど、すぐに戻ってきては飽きることなく、又、蜜を吸い続けていました。
こんなに長い時間ずっと此処に居るって、どうして?と思う程で不思議なことでした。
ご存じかと思いますが、アサギマダラは「旅するチョウ」として有名で、
秋には日本本土から南西諸島・台湾に渡りをする個体が多数確認されているのです。
このシーズンに南下(渡り)をする個体には直線距離で1500kmも移動した記録があるそうです。
又、日本本土の太平洋沿岸の暖地や中国四国、九州では、幼虫越冬をするそうで、
春から初夏に本州で見られる個体の多くは、本土で羽化したものではないかと言われています。
北の地からはるばる飛び続けて、我が家を南下の途中休憩の場所として寄り道してくれたことは、
言ってみれば、奇跡のような出会いの機会をもらっている気がします。
今回は余程疲れていたのか?長時間充分たっぷり栄養補給をして、夕方が来てしまった為か?
26日午前11時過ぎから翌日の午前9時半頃まで、ず~っとフジバカマの花に居たのです。
こんなに長く居続けたことはこれまでに1度も無くて、
このアサギマダラは無事に旅を続けられるんだろうか? もしかして・・・・
ここで力尽き果てるんじゃないよね!?とかって心配になったりしましたが、
翌日の朝にはまだ姿が確認できて、午前9時半過ぎに出かけるついでに確認をしていたら、
目の前でふわ~りと飛び立って、屋根の上もっと上に、上にと飛んで行って姿が見えなくなりました。
ひょっとしたら、又、帰って来ているかも・・・と思いながら用事を済ませ帰宅しましたが、
もう2度とその姿を見ることはありませんでした。
どうか無事に旅を続けて、どこかの終着地で好い相手に出会ますように。
有り余る程の写真を撮らせてくれて、一杯観察させてくれてありがとう~。
又、会える日を楽しみにしてますからね~。。。。。
写真は全部で283枚撮ったので、もう1回、どこかの日でアップしようかと思っています。
まぁ~左程違いの無い写真ばかりなんですけどね。