京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 晩秋の温かみ

2010年11月14日 | こんなところ訪ねて
             曼殊院門跡

何が災いしたか、朝から頭がぼんやりする。世も黄砂騒動、はるかな地からの飛来物で視界がモヤモヤとスッキリしない不快さがある。
昼までボーッと回復に努め、外へ出てみることにした。

観光地だらけのこの地にあって、ぶらっと向かう先は大体いつも同じ。どういうわけか新地開拓にはあらかじめの思い入れが必要になる。おまけに共に歩く人がいない気ままな一人ぶらつき。

ところがだ、ぶらぶら・とぼとぼ歩いていると、なにやら心温かくなる気がするのだから不思議だ。日曜日、シーズンとあって人出は多い。ましてや一乗寺は人気のスポット、狭い道に車の往来も激しい。
真っ赤に色づいた自然の大きな懐に抱かれて、晩秋の冷気ならぬ、穏やかな温かみが胸中に広がるのだ。きっと、あの人もこの人も…。

  

ふと思う。共感は、優しさ、ぬくもり…、こうしたものは、与えられるものではなく、自らの内に生まれてくるものに違いない。共に泣き、笑い・悩む、何かを共有し共に生きることで生まれてくるものなのだ。

「対話は一方通行ではない。双方で行うもの」とスーチンさんも言う。

「まっこと楽しみじゃ~」とは、龍馬の姉・乙女ねえやんだった。
少し先を楽しみに生きて行けたら、幸せじゃね~。

コメント (4)
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