
「今年は赤い」と耳にする。2002年に次ぐモミジの当たり年だそうだ。確かに赤い。
夏の猛暑と近頃の朝晩の冷え込みで、ピークも早め、そんな色づき具合の観光名所もある。
午前中の時間は、控える行事ごとの段取りをつけることに費やされて終わった。
このまま家に、ではもったいない。昨日に続き今日も恰好な紅葉狩りのお日和になった。
混み合う観光地は敬遠したい…、そこで、先日、京都文化論の講座で紹介された「他言無用の寺」を訪ねてみようと決めた。
板書された地図だけを念頭に、わかると思い込んでいた。が、実際はその道しるべともなる石碑がわからずで、本日は大失敗!予想以上の距離も感じた。他言無用と願う、寺側の意思のバリアー、近づけないのだろうか?
後水尾上皇が造営した山荘・修学院離宮の背面一帯は、歴史的風土地区の山里が開けている。宮内庁管轄だ。



離宮の茶室を拝領し修復した禅華院の山門、解脱山(山号)に散紅葉、まことに魅せられる風情だ。
紅く染まった野山に分け入り、その精気を身に取り込みながら、季節の移ろいを楽しむという紅葉狩り。
『Beautiful Japan』
「季節を愛でる心・その季節ごとに人を思う心・目には見えないものを感じる心」、日本の美の特質として川端氏が挙げられている。
今日も結構歩いてしまった。…熊野が晴れますように。