京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 おかあさん

2010年11月25日 | 日々の暮らしの中で
「親孝行のことが書いてある本で、死ぬまでに(と、言ってました)しておくことが、これとこれとっていうふうに書いてある本」

こう言って店員に捜してもらってる40代ぐらいの女性がいた。わかるわけないだろうと思ってそれとなく様子を窺っていると、「せめて出版社がわかるといいのですが」と聞こえてきた。そりゃあそうだろう。この手の本は多いんだなあ…。
それにしても、そんな本があるのか?

比叡山根本中堂の前に立って笑う母の写真。父母が揃って出かけた最後の旅行の一日になった。子供達も一緒に琵琶湖で外輪船ミシガンに乗って、湖東三山を巡ったり楽しく遊んで、アルコールも少々口にしていた。
元気に帰宅したはずだったのに、既にその頃は手の施しようがないまでに症状は悪化していたことになる。手術後1年3ヶ月、平成二年に亡くなった。
何度も東京を往復し病院に顔を見に行ったものだ。最期を看取って傍にいられた。
今日は母の命日。

「おかあさん」って呼んでみる。いい響き~。

コメント (6)
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