京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 秋深し…

2010年11月04日 | 日々の暮らしの中で
             

朝から上天気。
すっかり葉を落とした木の上に青い空が広がっていた。思いっきり両手を広げ明るい空をみかたにつけた姿は、晴ればれと誇らしげだ。
太陽の光を浴びた木々の彩りも際立ってきた。

  

あさって、六日に履く靴の足慣らしも順調、全く問題はない。当日の天気も期待できそうだ。あとは恰好だけ。秋の夕暮れの冷え込みにどの程度で備えをしたらよいものかと、あれこれと考えている。

熊野古道を歩いた先人の足跡を踏みしめながら、見知らぬ土地の風景に出会うことへの昂揚感。
真っ青だったみかんは食べごろかもしれない、紅葉も楽しめるだろう。藤白坂への胸突き八丁、ただ落ち葉を踏む足音だけが聞こえるという鬱蒼とした竹林、長い上り坂のあとに目にする熊野第一の美景とは!? 峠までは一丁(109m)ごとに丁石地蔵が祀られているようだ。

なにやら心弾むものがある。体力や気力に依る所は大きいが、歩き通せた達成感や満足感は、更に次回へとつながるだろう。「旅」と言うほどの重みやつらさは抱え込まずに、足で稼ぐ豊な喜びの日帰り旅行、とでもしておこうか。
峠の山中に駕籠かきさんが待機していてくれるのも夢がある? 甘いあまい…か。

真面目にこつこつ働くことの嫌いな怠け者・弥次郎兵衛と、よく気がつく働き者だったが店の金を使い込んで奉公先を追い出された北八の二人連れは、借金をすべて踏み倒し朝の暗いうちにお伊勢参りにと長屋を立った。江戸を逃げ出したのだ。
旅の恥はかき捨て、気にもせず、行き当たりばったりで過ごす道中の面白さ…。

ウォーキング・ツアーなので気ままな自由行動はないが、毎月の生活のアクセントとしてみたいものだ。
 
                      海の向こうへひとっ飛び… したい、かな
 
  
                     
コメント (5)
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