京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「春を背負って」

2014年06月14日 | 映画・観劇

「歳を重ねると人はいろいろなものを背負って生きなければならなくなる。地図もない、案内人もいない道を…。」
「一歩一歩、普通に歩けばいいんだよ」
「徒労」ということばを用い、無駄なように見える一歩一歩の積み重ねが人生なんだ…と言葉にして見せる。

「木村大作監督・撮影」でも話題の映画、映像の美しさはいうまでもありません。エンディングで流れた山崎まさよしさんの主題歌の歌詞。多くはないセリフ。飾らない素朴さに豊潤な温かみを感じて、心がじんとくる。観終わって、ああいい映画だと思いました。

口にしないだけで人は様々な思いや荷を背負って生きているはず。後生大事にしまいこむほどのこともないお荷物は片づけて、勤勉に…、歩いていく道はこれまでつけてきた道の他にはないのだろう。これからを生きていくことに、力づけられるセリフが嬉しい。
それぞれの人にとっての「我が道」を生きていくことには、やはり意味があると思うのです。深い人生の意味を語ってくれている映画だと感じました。

「アナと雪の女王」「青天の霹靂」「ウッドジョブ」、友人がよかったと何度進めてくれても、決して気持ちが向かないまま。今回は公開を待っての久しぶりの映画でした。きっともう一度観に行くと思います。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする