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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

目が覚める

2017年03月21日 | 日々の暮らしの中で

『奥の細道』を通読したのは学生時代のことで、以来、必要に応じての拾い読みするばかりだった。それがこの1年、光田和伸先生の講義で初めて深く、広く学ぶ機会を得て、その「芭蕉と旅する『おくの細道』ー旅の真実に迫る」も本日が最終の講義となった。

お話を聞きながら、資料を読みながら、メモだけは走り書きであっても取ってきたが、話題は広範囲に及んだ。その時は一つ一つに興味深く耳を傾けるが、頭の中は飽和状態で、歩けていない気がする。通常の読み取りなら市販のもので解釈の助けを得ればよいことなのだ。

〈奥羽北陸の旅を終えた芭蕉は、元禄二年九月から二十五箇月の長期にわたって上方にとどまる〉
日本の古典文学の神髄を庶民にわかる言葉で俳句の中にとかしこもうと、新境地開拓に骨を折る2年間は最も充実した時期で、『猿蓑』につながっていく。今日は、この元禄2年(46歳)を、9月7日から日を追って足跡をたどり、句を読み、…「それからの『おくの細道』」的講義だった。満腹! 消化しきれない。幸いメモだけは、たっぷりなので(あり過ぎるけど)、忘れないうちに整理しておこうかな、と…。

雨が上がった帰り道、冷え込んだ御苑の中を歩いた。来月からは同じく光田先生の「『徒然草』その真実」を受講していくことにした。
新しい見地から読み直す。目が覚める。午後のひと時とはいえ、眠くなるはずもない。これまでも次年度も…。
コメント (2)
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