新元号「令和」の典拠となった「万葉集巻五、梅花の歌三十二首并せて序」。その引用個所を書き下し文で引いてみた。
「時に、初春の令月にして、気淑く風和らぐ。梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。」(「万葉集」一 角川ソフィア文庫)
どなたの考案か、という中で中西進氏の名が挙がっている。
筑摩書房がメッセージを求めたところ、氏からはファックスでこう寄せられたと報道されていた。
「『万葉集』は令(うるわ)しく平和に生きる日本人の原点です」
「歌というのは口語に訳したら本当につまらないもの」「歌は人間の心の音楽」と犬養孝さんは繰り返し言われていた。「歌は律動というものを抜きにしては考えられない」とも。
一気に「万葉集」ブーム到来かしら。
私も出典個所を開き、序文を何度か口に出して読んでみた。 (写真はミツマタの花)