京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

『釈迦内柩唄』

2019年04月12日 | 展覧会

水上勉さんの生涯を、パネルで振り返るという展示がしんらん交流館(下京区)であることを知り、月初めに一度足を運んだ。生誕100周年、5月に氏の戯曲『釈迦内柩唄』がここで上演されるのに合わせた企画だという。作品の内容は知らずにいたが、申し込もうか…?という思いを潜ませていた。

生まれてから85歳で亡くなるまでが6枚のパネルで紹介されている。氏の本の装丁を多く手がけたという同郷の画家・渡辺淳氏の絵の複製も見られた。著書を手に取ってみることができるように配置されていた。当然、『釈迦内柩棺唄』のページを繰って、しばし立ち読み。
展示は物足りなかった。気持ちが削がれた感の無きにしも非ず…。まだいいか…。
が、おそらく二度とはない機会だろう。気になって気になって、今日は出直して、チケットを購入した。5月からは展示内容に追加があることを告げられた。

戦時中に秋田県の花岡鉱山で中国人労働者が過酷な労働や虐待に耐えかねて集団離脱した「花岡事件」を題材に、炭鉱近くの釈迦内で死体焼き場を家業とする家族の姿を描いた戯曲。〈わけへだてなき優しさと勇気 時代に問いかける人間賛歌〉

明日図書館で本を借りてこようと思っている。
コメント (6)
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