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春めいてきて、気温の上昇が話題になっていたころのある日、キヨピー(谷口キヨコ)さんがDJを務める京都のFMラジオ放送α-STATIONを聞いていた。
視聴者からのメッセージを読み上げていた中で、Aさんの「暑い!」とBさんの「裏起毛のスウェットが暑い!」を取り上げ、「これはいいですね。ただ〈暑い〉と言われても…。
〈裏起毛のスウェットが〉と言われると話が続きますよね」
〈裏起毛のスウェット〉を何度となく繰り返し、笑い、「いいですね、いいねえ」が続いた。
そして、「コミュニケーションのタネをください」と言われたのだ。
「暑い」 - はいそうですか。で、おわってしまう。
この時期に「裏起毛のスウェット」では確かに暑いだろうと聞いていて笑えもした。キヨピーさんのおかしがり方もおかしくて、べらべらとまあよく喋る人だと思うことも多いが面白く、こうして時折心に残るひと言がある。
たったひと言が人の心を暖め、心に宿りもする。
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「言葉はどんなに短くたって千里を走る。その言葉を、いつどのように使うかなのだ」といったことを高柳蕗子さんが著書で書いていた、はず…。
「コミュニケーションのタネをください」
電波に乗って、どれだけの人の胸に落ちただろうか。
「暑い!」「 暑いですねー。」
どう続けましょ…。
※写真2枚は、2000年を超える歴史を持つ中国の伝統芸術だと知った「花文字」。
絵柄には意味があり、配置を工夫し文字として美しくデザインする。生徒さんたちの展覧会に行ったのはちょうど7年前のこの時期だった。
(今日はちょっと好い日になったので、花文字をお借りして飾っておこうと思って~)