京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

一年の無事を思いながら

2024年12月26日 | 日々の暮らしの中で
澤田康彦氏が地元紙朝刊の連載コラム「新 暮らし歳時記」を書かれた中で、クリスマス映画の最高傑作として「素晴らしき哉、人生!」を挙げられていた 。

 ただ、私が孫たちに贈った「ポーラー エクスプレス」もなかなかのものだと自負している。娘家族は、クリスマスには毎年このDVDをみていると言う。

世間のクリスマスイベントのにぎわいは頭の上を素通りしていった感じで二日間が過ぎた。
私は昨日、東本願寺にお参りし、一年間の無事を感謝し手を合わせた。


寺域の南側の堀に枯蓮をのぞいてみた。
「茎折れの水にうつぶす枯葉の葉裏」を見ていると、時折ゆらゆら頭の帽子が揺れている。美しく花をつけるあの時季の光景を思えば、確かにわびしくも、すさんでも見えるけれど、やはり自然の成り行く変貌であって、このわびしさこそ案外好きだなと思ってみている。

阿弥陀堂では少し前方に坐した男性が、合掌後もじっと阿弥陀さまと向き合い続けていたが、その背筋の伸びた姿勢の美しさに見ほれていた。
背中に重いものを背負って丸く縮こまっているのなら、時には意識して背筋を伸ばそう。無理なく。辛抱ばかりでは人は生きる気力が失せてしまう…と言われたのはどなただったか。

新鮮な空気を吸い込んで、残るわずかな日々をもうひとふんばり。


        
姉からお揃いの帽子をプレゼントされたのだとか
コメント (2)
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