京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

虫からの電話です

2022年09月24日 | 日々の暮らしの中で
今夜は窓を少しだけ開けているが、ひんやりとした空気の流れが気持ちよく感じられる。

昼間に賀茂川のはたを歩いていても、草むらでは小さく鉦をたたく音やコオロギの鳴き声がしきりだ。曼殊沙華の写真を撮ろうと、そおっと分け入るが声ははたと止む。
秋風が涼しくなるにつれて虫はすだき、その声は耳にあふれる。


コオロギの声が聞こえる部屋にいて、3歳児が一人何かをつぶやいていた。
たずねてみると、「虫からの電話」という言葉が返ってきたそうだ。
コオロギの鳴き声を電話の呼び出し音と思ったのか、見立てたのか。5歳の男の子は虫さんとおしゃべりしていた。
いいなあ。この感性はどこからくるのだろう。


孫のTylerはシジミが好きだった。彼に言わせればアサリもハマグリも「シジミのお友達」だと言って笑わせてくれたが、…やはり〈虫からの電話〉には負けるなア。
じゃあ寝る前の挨拶、「おやすみー。今日はたのしかったねぇ」はどう。

〈虫からの電話〉。いいなあ!!

くしゃみが出たので窓を閉めた。


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2 コメント

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「虫からの電話」 (Rei)
2022-09-25 09:15:21
Tyler君の感性に脱帽です。
90歳のおばぁちゃんにはない感性です。
虫のすだくを聞いて、私もしばし風流人になれそうです。
涼しくなって嬉しい反面、夏の終わりは少し
寂しい感じです。秋の訪れを待ちながら
夏を懐かしがっている、人は勝手なものですね。
オーストラリアにもコオロギはいるのですね?
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風流人 Reiさん (kei)
2022-09-25 11:14:07
この五歳の男の子の話は聞いた話なんですよ。
紛らわしかったでしょうか、すみません。

オーストラリアでも秋に向かう頃には虫の音を楽しめましたし、
コオロギの鳴き声を聞いたような記憶はあります。

一つの季節の終わり、過ぎゆく日々を想うからでしょうかね。
それでもよい季節の訪れに何かほっとしています。
高く澄んだ鳴き声に耳を傾けて、時には何かつぶやいてみたくなりますね。
この子の想像力にはとても感動しました。
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