「Keiさん、『サバカン』見ましたか。今やってませんかね? 見てほしいわ」
友人からのラインでのご案内だ。
「サバカン? 見てません。どんな話かな、題名も知らないでいるわ。
このあいだ『アンデス、ふたりぼっち』を見てきましたよ。生きることのうつくしさ、むつかしさ? 複雑でした」
「和製スタンドバイミーです。すごく心温まる作品でした。娘に一押しって言っといたから感想が送られてきて、嬉しくて。Keiさん、ぜひ見てほしい」
「『ドライビング MISS .デイジー』みました? 舞台化もされて名作だって知ってるんですけど」
「見てないし、聞いたこともない。毎日映画館通いしてるの?」
(あなたにも私にもそれぞれに関心事や興味ってものがあるんだけどぉ、ひと言、アンデスの話にコメントしてもいいんじゃないのー?)って思い始めていた。
人の話に興味ないって感じ。
まあ、私にも人の関心事にまるっきし興味持てないってことはあることだから、責められないが、相手への想像だけは欠かすまいと言葉を継ぐことに努めているつもりだ。まして一対一でのオシャベリならなおさらのこと。
「来年1月の話ですが、夏井いつきさんの句会ライブが枚方であります。行きませんか?」
「前にも一度誘っていただいて。夏井さんのオシャベリが苦手です。あのときだけでもう十分。せっかくだけど遠慮させてもらいます」
ここははっきりさせた。
「京都大丸店での『長谷川義史さんの絵本原画展』に行きませんか? ああ、まだやってるかな。お会いできたらいいなあ」
「……」
ちょっと意地悪? 知らん顔してしまった。最後までアンデスの話など触れられない。
彼女の案内で、映画も舞台も枠を広げてこれたことには感謝しているのだ。
一聞いたら十話す、昔からそうなんだよね…。ただね、私の言葉をいったんミットに収めてよ。こんな思い、おそらく想像すらしないだろうな。
「やはり映画はどこか小さな映画館で上映されているのを発見し、何か悪事でもはたらくように、というのは大袈裟だが、こっそり一人でみに行くというのが私の流儀」
と山田稔さん(『某月某日シネマのある日常』)。大作より小品を、評判より滋味を、と。
あるあるですよね~。
相手の方も悪い人ではないのですよね。
自分もそんなやりとりがあります。お互いに年を取ったのもあるかな、と思いつつ、即返信せず、受信した内容を読み返してから、など気を付けるようにはしていますが…やってしまってるかもしれません。
どうしても少しずつ自分の好みやらで固まりゆくのか(笑)、
拒否が先立つことも増えるようです。
誘いに乗ってみると「ありがとう」の一日になったりもします。
彼女の選択眼は信用しているのですが、自分のことばかりチーッとうるさいなあと思う時が。
相手の言葉を、意図を、心の耳を傾けて聴くことを忘れないでいようと改めて思う機会でした。
私はここKeiさんのブログは大切な情報源です。
「SABAKAN」子供が主役の映画のようですね。
興味深い映画ですが・・・・
彼岸花にアゲハ蝶、なかなか写せない写真です👏
最近は映画も自分の好みによる厳選?の感じです。
アンデスの景色はどうだった?とでもいいのですが、何かちょっと話題にしてくれても…(笑)
大方こんな調子ですからわかっているのですが、
句会ライブは申し込む都合があるでしょうから即返事をしました。
賀茂川沿いを歩いていた時です。
秋の蝶の姿がまだ結構多く見られます。