京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 雨雨雨の一日

2015年07月17日 | こんな本も読んでみた

「趣味や目的を同じくする、新たな仲間を大阪の地に求めて1年と2カ月。出町柳駅から小一時間ほどかけて京阪電車に揺れる。この移動にかかる時間は、読書しながらだが、自分のための時間を楽しむために気分を切り替えていくにほどよい間合いとなっている」と記した昨年末から…、さらに7ヶ月もが過ぎた。

昨夜は台風が接近中という気がかりもあったが、「台風なんか明日やろ」と言われる幹事さんのひと言に気持ちを決めて暑気払いの集まりに参加し、帰宅した。「曽根崎新地」などといった地名の看板が目に入った。前回と同じビル内で店だけが違うといった場所だが、行きも帰りも人の後ろについて歩いていると、右も左もいつまでたってもわからないままだ。
 
       

席の近い者同士で何をしゃべっていたときだったか。斜め向かいに座っていたFさんが、「わたし今、川端康成の『掌の小説』を読んでるの」と口にされた。なんという嬉しい偶然! 実は私もしばらく前から読んでいる最中だった。掌編小説122編が収められている。原稿用紙に書写してみる作品などもあったりして…。歌人、エッセイを書き近代文学を学ぶ、最高の先輩がぐっと身近に感じられた瞬間。

昼からずーっと降り続いている雨。しかも大降りだ。一日中家にいて、昨日の疲れ休めになったかな。雨雨雨、早く止まないものかしら…。



コメント (8)
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