京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

11月1日 秋深むのを

2021年11月01日 | 日々の暮らしの中で

ここのところの暖気を「春の如し」と言ってよいものかどうか。あたたかいという心地よさではない。一昨日、古本まつりに出かけた折も、手をかざして本の背表紙を追わなくてはならない日差しの強さだった。

けれど周囲はやっぱり秋の様相。通り道にあるご近所さんちのキンモクセイが、今を盛りと芳香を放ちだした。今年は長くそのおすそ分けに預かれずにいたものだから、マスク越しの気づきに思わず足を止めた。今年は咲かないのかと見上げていたが、なんとなんとみごとな花の付きようだ。
バイクを止めてずっと何かをしている男性の上に、黄色の葉っぱがはらはらと降っている。それでもあの人は動かずにいたが、周囲は結構な紅葉が進んでいた。

もう少し季節が進めば『きんいろのあめ』(立原えりか)が降ることだろう。
「もう すぐだよ はじまるよ。はじまるんだ!」
「あとから あとから じめんに まいおりる きのはは、おとの ない あめ。きんいろの やさしい あめです。…ふりつづける きのは…」

11月1日。秋の深まりを待ちながら。


かつての教え子の一人とLINEでつながることになった。時季ごとに近況を交わしたり、Eメールでのやりとりが続く“子”もいるが、こんな気軽にオシャベリが生まれることを、少しばかり驚きをもって受け入れた。予定では昨年の6月に学年の同窓会が予定されていたのだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする