バングラデシュは遠い。
その昔、日本に就航している中で一番ぼろいと言われたビーマン・バングラデシュ航空が運休してしまったので、マレーシアのクアラルンプールを経由して行かなければならない。そしてこのKLまでが7時間半と結構長いのだ。
とは言え、初めて乗った10数年前に比べ、マレーシア航空は機材もサービスもずいぶん良くなった。座席もそこそこ快適だし、個人用ビデオはちゃんとVODだ。
そんなわけで
マッシュポテトのたんまり乗ったビーフのなんちゃらと
ポテトサラダ・サンドの合間は映画三昧。
「ジュリー&ジュリア」 Julie & Julia
ジュリア・チャイルドというのはおそらくアメリカで最も有名な料理研究家である。初めてロスに行った20年近く前、ホテルで近所のおいしいレストランを聞いたら「ジュリアがおいしいと認めたメキシコ料理屋がある」と言われて初めてその名前を知った。
この映画はそのジュリアが初めてフランス料理の本を出すまでの話と、その本に載っている500種類以上の料理をすべて作ってブログにしたジュリーさんの話。
時代の違う二人の女性がそれぞれ自分の居場所を求めて行動を起こす、二つの話を一つにまとめようと考えた、そのアイディアはすばらしい。しかし二つの話が相乗効果をあげているかと言えば、いささか疑問。
その理由の一つはメリル・ストリープがうますぎるから。185cmもあったという大女を映画マジックを借りながら実に楽しそうに演じていて、こちらの話だけをもっとじっくり見たいと思わせてしまうのだ。
それに比べてもう一人の主役、エイミー・アダムスはいかにも弱い。この人、典型的アメリカの優等生と言う感じで、かわいいんだけどつまらない。「サンシャイン・クリーニング」の時も主役なのに妹役に食われてたし、脇役の引き立て役ってどうなんだろう。
ジュリアの話だけで1時間半ぐらいだったらもっとおもしろかったかも。
「(500)日のサマー」 (500) Days of Summer
男の子と女の子が500日の間に出会って、恋をして、別れる、他愛ないと言えば他愛ないお話。
でもその話を時系列ではなくばらばらに見せるところがミソ。
二人でラブラブにしていたかと思うと、次のシーンでは同じようなセッティングなのにしらけきった二人がいたりする。
男はかなり本気なのに女の方はそれほどあつくなっていない、というのもなんだかひどくリアル。映画は男の側の視点から描いているのだが、勝手に盛り上がられてかえってしらける女性側の気持ちがすごくよくわかる。この監督、うまいなあ。
主役のジョゼフ・ゴードン・レヴィットもかわいくていい。すごくハンサムというわけではないが、癖がなくてどんな役でもできそう。これから売れるかも。
KLからダッカへの機内食はラム・カレー。
いよいよバングラデシュと言う感じで、これはおいしかった。
そして帰路。朝の3時過ぎに出る機内食はさすがにパス。見もしなかったが、やっぱりカレーだったのだろうか。
KLから成田は
チキン・ソテー。ぐずぐずの茶そばがやけにうまく感じる。
冷たいサンドイッチはともかく、機内のアイスクリームはおいしいなあ。
そして映画をもう一本。
「3時10分、決断の時」 3:10 to Yuma
ラッセル・クロウとクリスチャン・ベール主演、今時珍しい西部劇。
アメリカ映画なんだけれど、なんだかマカロニ・ウェスタンっぽい。
ラッセル・クロウって醜男なんだけれど、映画だとやけにかっこいい。この映画でももちろん、おいしい役。
ラストにはあわよくば続編を作るぞ、みたいな複線があって、この役はかなり気に入っているんじゃないだろうか。
それにしても、娯楽映画なので細かいことを言ってもしょうがないが、最後の方、部下の扱いはいかがなものか。あれじゃ有能な部下は浮かばれないよなあ。そんなところがマカロニっぽく感じさせる理由だろう。
もう一本、韓国映画も見たかったがさすがに疲れちゃった。
VODの個人テレビがあれば長い飛行時間も苦にならない。
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その昔、日本に就航している中で一番ぼろいと言われたビーマン・バングラデシュ航空が運休してしまったので、マレーシアのクアラルンプールを経由して行かなければならない。そしてこのKLまでが7時間半と結構長いのだ。
とは言え、初めて乗った10数年前に比べ、マレーシア航空は機材もサービスもずいぶん良くなった。座席もそこそこ快適だし、個人用ビデオはちゃんとVODだ。
そんなわけで
マッシュポテトのたんまり乗ったビーフのなんちゃらと
ポテトサラダ・サンドの合間は映画三昧。
「ジュリー&ジュリア」 Julie & Julia
ジュリア・チャイルドというのはおそらくアメリカで最も有名な料理研究家である。初めてロスに行った20年近く前、ホテルで近所のおいしいレストランを聞いたら「ジュリアがおいしいと認めたメキシコ料理屋がある」と言われて初めてその名前を知った。
この映画はそのジュリアが初めてフランス料理の本を出すまでの話と、その本に載っている500種類以上の料理をすべて作ってブログにしたジュリーさんの話。
時代の違う二人の女性がそれぞれ自分の居場所を求めて行動を起こす、二つの話を一つにまとめようと考えた、そのアイディアはすばらしい。しかし二つの話が相乗効果をあげているかと言えば、いささか疑問。
その理由の一つはメリル・ストリープがうますぎるから。185cmもあったという大女を映画マジックを借りながら実に楽しそうに演じていて、こちらの話だけをもっとじっくり見たいと思わせてしまうのだ。
それに比べてもう一人の主役、エイミー・アダムスはいかにも弱い。この人、典型的アメリカの優等生と言う感じで、かわいいんだけどつまらない。「サンシャイン・クリーニング」の時も主役なのに妹役に食われてたし、脇役の引き立て役ってどうなんだろう。
ジュリアの話だけで1時間半ぐらいだったらもっとおもしろかったかも。
「(500)日のサマー」 (500) Days of Summer
男の子と女の子が500日の間に出会って、恋をして、別れる、他愛ないと言えば他愛ないお話。
でもその話を時系列ではなくばらばらに見せるところがミソ。
二人でラブラブにしていたかと思うと、次のシーンでは同じようなセッティングなのにしらけきった二人がいたりする。
男はかなり本気なのに女の方はそれほどあつくなっていない、というのもなんだかひどくリアル。映画は男の側の視点から描いているのだが、勝手に盛り上がられてかえってしらける女性側の気持ちがすごくよくわかる。この監督、うまいなあ。
主役のジョゼフ・ゴードン・レヴィットもかわいくていい。すごくハンサムというわけではないが、癖がなくてどんな役でもできそう。これから売れるかも。
KLからダッカへの機内食はラム・カレー。
いよいよバングラデシュと言う感じで、これはおいしかった。
そして帰路。朝の3時過ぎに出る機内食はさすがにパス。見もしなかったが、やっぱりカレーだったのだろうか。
KLから成田は
チキン・ソテー。ぐずぐずの茶そばがやけにうまく感じる。
冷たいサンドイッチはともかく、機内のアイスクリームはおいしいなあ。
そして映画をもう一本。
「3時10分、決断の時」 3:10 to Yuma
ラッセル・クロウとクリスチャン・ベール主演、今時珍しい西部劇。
アメリカ映画なんだけれど、なんだかマカロニ・ウェスタンっぽい。
ラッセル・クロウって醜男なんだけれど、映画だとやけにかっこいい。この映画でももちろん、おいしい役。
ラストにはあわよくば続編を作るぞ、みたいな複線があって、この役はかなり気に入っているんじゃないだろうか。
それにしても、娯楽映画なので細かいことを言ってもしょうがないが、最後の方、部下の扱いはいかがなものか。あれじゃ有能な部下は浮かばれないよなあ。そんなところがマカロニっぽく感じさせる理由だろう。
もう一本、韓国映画も見たかったがさすがに疲れちゃった。
VODの個人テレビがあれば長い飛行時間も苦にならない。
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