Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

バングラデシュの旅 5 ラロン廟とプティア

2009-12-15 20:12:39 | 南アジア
11月24日

クルナの町を出て北へ向かう。
 町を出れば回りは見渡す限りの田んぼ。
黄色く実った稲を大勢で鎌で刈り取ったり、牛車や人力で運んだり。昔ながらの農作業の風景があまりにも自然だ。

やがて到着したのはクシュティアという町のラロン聖者廟。
 
バングラデシュにはイスラムでもヒンドゥーでもないバウルという「歌う修行者」たちがおり、ラロンというのは18世紀に生まれた最も人気のあるバウルなんだそうだ。

形はイスラムっぽい聖者廟をちらりと覗いたら、すぐにその奥にそびえる学校の校舎のような建物の最上階にあがる。
 ここで我々団体のためにバウルのミニ・コンサートが開かれる。
 最初に歌ってくれたのは白いひげがいかにもな年配の男性。
よく通るいい声だ。
 
インドでおなじみの楽器を持ったバック・ミュージシャンたちを従え、結構明るい曲調が心地いい。
  
その後も次々に男女5人の歌い手が曲を披露。歌い手は一弦の楽器を時々つまびきながらドラマチックに歌う。

ガイドの通訳によると愛の歌とかが多いらしい。宗教や哲学などの難しい歌ではなく、また予想していたような民謡風でもなく、日本で言えば駅前で若い子が歌っているような、そんな感じの曲じゃないだろうか。

バウルという人々、今はどうか知らないが、昔はおそらくアウトカーストのような存在だっただろう。それだけに力強く、民衆が好むような曲を歌い続けてきたのではないかと想像する。

30分ほどのコンサートは正直、予備知識もなく、あまり期待していなかった分、とてもよかった。CDが欲しいと思ったが日本で聞けるようなものはなく、この辺の商売っ気のなさがここの良さかもしれない。

クシュティアからはさらに北上してプティアへ。
小さな町の入り口でバスを降りると真ん中に大きな池があり

そのまわりに19世紀に建てられたヒンドゥー寺院が点在している。

はじめに見たのは並んで建っているゴヴィンダ寺院とアニク寺院。
 
まるでわらぶき屋根のような形の小さな建物はレンガで作られていて、壁面はテラコッタの装飾で覆われている。
 
人物像などはあまり洗練されていないが、びっしりと隙間なく施された装飾にオタク心が反応する。

 人家の裏庭にひっそり建つさらにちいさなエク・バングラ寺院
 
こちらはさらに装飾が細かくて萌え萌え~。

これらの小さな建物はもう寺院としては機能していないようだが、大きなゴヴィンダ寺院は今も現役のようで中には入れない。
  
 
壁面装飾もいいが、この寺院は全体の形が美しい。

 ドルモンチョと言うこの建物は王様一家がホーリーを楽しむために作ったとか。望楼で中には何もない。
 その隣のシヴァ寺院にはおなじみ、シヴァ・リンガが祭られている。

プティアを出て今夜の宿泊地、ラジシャヒに到着するともう夕方。
 水の少ない乾季のガンジス川で夕日を眺めていると
 我々を眺める地元民に囲まれる。
バスをみんなで手を振って見送ってくれて、諸君、ありがとう。

 政府観光局が経営するポルジャトン・モーテルにチェックインすると、今夜は町一番のレストランで食事だと言う。

で連れて行かれた先は 「タイ・中華レストラン 南京」。

ああ。


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コメント (4)
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