Luntaの小さい旅、大きい旅

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鳴子で湯治 3 東鳴子「旅館大沼」のお風呂

2012-03-15 21:18:16 | 国内旅行
鳴子から移動した東鳴子温泉。
 50メートルほどの商店街はどの店も営業しているのかどうかも怪しい静けさ。80代のおばあちゃんがうたた寝しているような町だ。

お世話になるのはその商店街の端にある 「旅館大沼」
 手前の2階建てが旅館部、奥のアパートのような4階建てが湯治部、全部で24室ある。

チェックインには早い1時過ぎに着いてしまったが、快く部屋に案内していただく。
  
これから5連泊させていただくのは湯治部の2階の6畳間。窓の向こうは東鳴子で一番大きなホテルの駐車場なので明るい。

狭いながらも清潔な部屋にはテレビと冷蔵庫があり、インターネット接続ができるのが一番のポイント。
これで家で仕事をしているふりをしながら温泉三昧できるのだ。

 部屋にはさらに浴衣とバスタオル、歯ブラシも5セット。
これはもう部屋に入らないということなのかと思ったら、夕食の時にはちゃんとお布団まで敷いていただいて、至れり尽くせり。

さて、この24室の宿にはお風呂が8つもある。

まずは一階にある混浴大浴場「薬師千人風呂」
  
壁に天女の絵があるこのお風呂はちょっとしたプールほどの大きさ。
夜の8時から9時は女性専用になるので2回ほど入って見たが、東鳴子の共同源泉である黄色っぽい赤湯は熱くてあまり長湯ができない。

その隣にあるのは女性専用の「天女風呂」
 扉を開けるとカランが一つ、その向こうに壁に挟まれた細長い浴槽、そのまた向こうの曲がったところにカランが2つの洗い場、と変わった造り。
こちらのお湯は重曹成分の多い自家源泉だそうだが、ほうじ茶のような茶色に細かい湯花が浮かび、狭い浴室内にはモール臭というのだろうか、枯草のような香りがこもってこれがいい。肌あたりもやわらかくて、夜はここと決める。

大浴場の向かいには
 小さな露天風呂。ここは脱衣場も外なので今の季節ではとても入る気にならず。
この隣にはもう一つ一人用の小さな内湯があるが、これも小さすぎて入っていない。

さらに並びにあるのがふかし湯。
 と言ってもサウナのような温度はなく、床の下を流れる温泉で寝転がると背中がポカポカ暖かくなる。さらに流れる水の音が水琴窟のようにひびいて、これは気持ちがいい。

湯治部の4階には2つの貸切風呂があり
 「陽の湯」は壁に備長焼竹炭が練り込まれたお風呂。
 「陰の湯」は薬石を浴槽に埋め込んだお風呂。

どちらも「天女風呂」と同じお湯だそうだが、1階に比べるとお湯の鮮度が落ちるのだろうか、モール臭はあまり強くない。
しかしこちらは明るいのが気持ちよく、朝風呂はこちらと決める。
湯治部の方は宿泊客が少なく、エレベーターのない4階まで上がるのも大変なのでいつも空いているのもありがたい。

そして最後のお風呂は秘密の露店風呂。
宿泊者だけ、時間を予約すると車で連れて行ってもらえるのは5分ほど離れた塀で囲まれたこちら。
  
手前の小屋は休憩所、奥の小屋が脱衣場で
  
浴槽は5,6人は入れるほどの大きさ。鳴子の「ゆさや」さんの露天とちょうど同じぐらいの大きさでロケーションもよく似ているが、こちらは目の前を板囲いしてある。
お湯は共同源泉の赤湯だが、こちらは外気で冷やされて長湯に最適な温度。30分、ここを独占できるのが素敵。

感心したのは休憩所に暖房が入り、きれいなウォシュレットまであること。
この宿は派手さはないが、必要なところにはちゃんとお金をかけている。

「旅館大沼」で連泊にしたのは大正解。
ここに1泊ではもったいない。


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コメント (2)
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