Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

鳴子で湯治 7 東鳴子「勘七湯」

2012-03-24 19:54:21 | 国内旅行
鳴子まで散歩した後、宿で一休みしていると体が冷えてきたのでもう一風呂浴びることにする。

選んだのは宿泊している「大沼」さんのすぐ裏手にある「勘七湯」。
 東鳴子では「ホテルニューあらお」に次ぐ大きな鉄筋の建物で新しく見えるが、創業は1784年とこの温泉では最も老舗の宿なんだそうだ。

玄関を入って見ると中は広々と清潔ながら、なんだかひどく家庭的な雰囲気。
声をかけるとすぐに出てきてくれた女将さんとおぼしき女性はエプロン掛けでとても感じがいい。
湯めぐりチケット2枚を渡すと源泉の違うお風呂が大小2つあると教えられたので、まずは小さい方の「不老湯」に入って見る。

至極シンプルな脱衣場から浴室の扉を開けると中は湯気でモウモウ。
 1階にあるため小さな窓が高い所にあるだけなので室内は薄暗く、浴槽は2,3人でいっぱいになりそうな大きさ。カランは一つで洗い場も小さいが、他に誰もいないのでこの狭さと暗さがかえって心地いい。

お湯は透明だがウーロン茶のような茶色、鼻を近づけるとアブラ臭がする。42℃ほどの適温でゆっくり浸かることができ、浸かるほどに肌になじむような柔らかさで、ああ、気持ちいい~。

こちらにずっと浸かっていたいが、もう一つのお風呂も覗いてみなければ、と服を着込んで廊下の向かい側にある大浴場へ移動する。

 
こちらは脱衣場も広く設備が整い、浴槽が2つあるお風呂も大きい。
しかしこちらのお湯は「大沼」の大浴場と同じ赤湯とのことながらほとんど無色に見え、湯温も高くてゆっくり入れない。不老湯に比べると肌触りもきしきしする感じで、逆の順番で入ればよかったと後悔する。

 お風呂を出たところにはゆったりとソファの並ぶ休憩場所もあり、地味ながらこの宿はとても居心地がよさそうだ。

帰りがけに女将さんに「小さいお風呂のお湯がすばらしいですね」と挨拶すると、「そうなんです」ととてもうれしそう。
「不老湯」の気持ち良さが忘れられなくて別の日にもう一度入りに行くと女将さんはちゃんと覚えていてくれた。

次回はこの宿にも泊まりたい。


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コメント (2)
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