Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

鳴子で湯治 5 東鳴子「高友旅館」

2012-03-18 20:26:25 | 国内旅行
馬場温泉を満喫して東鳴子温泉街に戻る。

と、さっきまで晴れていた空が曇って雪が舞いだした。
 広がる田圃はもちろん真っ白。

途中に温泉好きに評価の高い「高友旅館」があったので今度はここに立ち寄り。

 
外見からしていかにも昔風の旅館だが、玄関を入った感じもレトロ。
左手の帳場に隠れているあまり愛想のないおばちゃんに500円を払うと、奥に混浴の黒湯と婦人風呂、もう一つ女性専用のラムネ風呂に入れると教えてくれる。

 帳場の前の廊下をまっすぐ行き、左に折れて階段を下ると手前に黒湯の入り口があり、ちょうどおじさんが入って行ったのでここはあきらめて婦人風呂の方に入る。

ものすごく狭い脱衣場から引き戸を開けるとこれまた愛想のないコンクリート造りの浴槽。
 大きさは3人も入ればいっぱいなぐらい。
中のお湯は透明だが黒っぽく、強烈なアブラ臭というか薬っぽい匂いがしていかにも効きそう。

しかしこのお湯が熱い!がまんすれば入れないこともないが、肌がびりびりするぐらいだから46度くらいか。
「熱かったら水を入れてください」とおばちゃんは言っていたが、見回しても水のホースなどなく、カランは一つで一応シャワーがついている。このシャワーで水を出してみたが、ちょろちょろしか出ないのでまったく効果なし。
強烈な匂いには心惹かれるが、こんなところでひっくり返っては湯治に来た意味がないので早々に次のお風呂に移動することにする。

服を着込んで玄関まで戻り、案内の矢印に従って今度は右手の廊下を行く。
古い旅館にありがちだがここも増築を重ねたらしく、廊下が入り組んでわかりづらい。
途中には湯治宿らしく洗面所やお手洗いがあり、昔の田舎の家のにおいがする。

やがてたどり着いたのがこちらのラムネ風呂。
  
浴槽はやはり3人でいっぱいな大きさだが、こちらの方が脱衣場も広く、浴室の中も明るい。

ちょうど入れ替わりに出てきたおばさんに聞くとこちらは適温だというので安心して入浴。
こっちのお湯は鶯色でにごっており、硫黄の香りにアブラ臭もするが、もう一つのお湯ほど強烈な匂いではない。
適温のお湯に身を鎮めるとラムネ風呂の名前の通り、肌の表面に細かい気泡が付き、やがてつるつるしてくる。
入った当初はそれほどとは思わなかったが、お湯に浸かっているうちにだんだん体がお湯になじんでくるようで、それがとても心地いい。
窓に打ち付ける雪の音を聞きながら思わず長風呂。

噂には聞いていたが、同じ旅館の中でもこれだけ泉質が違う風呂があるのだから鳴子は面白い。


にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする