鳴子滞在4日目。
夜中に降っていたらしい雪も朝にはやみ、晴天で道に積もっていたものも溶けてきたので隣駅の鳴子まで歩くことにする。
東鳴子から鳴子までは2.5キロ、宿を出てからJR鳴子駅まで20分ほどで到着。
鳴子の中心街は東鳴子の寂れ方に比べれば店が多いが、平日の昼間ではやはりほとんど人影もない。
鳴子駅の待合室はまるでローマの野外劇場のような面白い造り。
この構内にある観光案内所で湯めぐりチケットを購入する。
1200円のこのチケットには6枚のシールがついているが、日帰り入浴を受け付けている宿は大抵シール2枚で入れる。現金だと500円の所が多いので100円割引になる仕組み。
このシールを持って国道47号線沿いに建つ「西多賀旅館」へ。
玄関先はすっきりとして中も清潔な感じだが、廊下にはタオルが干してあったりしていかにも自炊の宿らしい雰囲気。
人の気配は全くなく、玄関にあったチャイムに気が付かずに大きな声を出してやっと若女将らしき人にシールが渡せた。
廊下の真ん中にある入り口から入り、至極シンプルな脱衣場から扉を開けると、四角い浴槽があるだけのこれまたシンプルな浴室。
しかし浴槽にあふれる緑の濁り湯が周りのピンクのタイルに映えて、明るい浴室内に漂う硫黄とアブラ臭とともに実に魅力的。温度も41、2度とぬるめで、この肌を包み込むようなやさしいお湯にはいつまでも入っていたくなる。まったくなんていいお湯だろう。
後ろ髪引かれつつやっとお湯を出ても体の芯からあたたまり、何とも心地いい。
すぐ次のお風呂に梯子しようと思っていたが、この余韻を味わいたかったので予定変更。
旅館の目と鼻の先にあるスーパーをのぞき(でもあまりローカルなものがなくてつまらない)、温泉街を歩いてお菓子屋さんへ。
鳴子の名物は餅の中に栗が丸々1個入ってみたらし餡のかかった栗団子。「深瀬」さんの店先でいただいたこれは甘すぎず、お餅がやわらかくておいし~。日持ちがしないのでお土産にできないのが残念。
小腹を満たしたところでまた国道47号線沿いに戻り、今度は「西多賀旅館」の隣の「東多賀の湯」へ。
この2軒、本当に隣同士に建っているのだ。
ここでもシールを2枚渡して、廊下をずんずん奥へ進む。
お風呂場に行きつくまでにはガラス戸が2か所あって、どちらにもしつこく「必ず扉を閉めろ」と書いてある。
それも道理、ここのお湯は強烈な匂いたちこめる真っ白な硫黄泉。
木造の浴室には換気のための穴がいくつも開けられ、これに触れた金属は真っ黒になってしまう。
おなじみケロリン桶もこのありさま。
注水口からはお湯が勢いよく出たり、止まったりしているが、ここのお湯はやや熱めで44度くらい。
自分でもちょっと熱めだなと思うぐらいなのだが、ここには先客が一組いて、それが乳飲み子と一緒のお母さん。
このお母さんが何とも大胆で、赤ちゃんの頭をガシガシ洗っていたかと思うと、なんと浴槽のお湯を桶ですくってそのまま頭からザバッ。赤ちゃんはもちろん大泣きするが、「なんでそんなに泣くかな~」と言いつつ、抱いたまま浴槽にどっぷり。このお湯じゃ赤ん坊は泣くって。
幸いにして先に上がってくれたので後はお風呂を独占してまったり。
しかし西多賀の個性的でありながらやさしいお湯の後では濃い硫黄泉がつまらなく感じてしまうのだから贅沢な話。
またぽかぽかになって東鳴子まで帰った。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
夜中に降っていたらしい雪も朝にはやみ、晴天で道に積もっていたものも溶けてきたので隣駅の鳴子まで歩くことにする。
東鳴子から鳴子までは2.5キロ、宿を出てからJR鳴子駅まで20分ほどで到着。
鳴子の中心街は東鳴子の寂れ方に比べれば店が多いが、平日の昼間ではやはりほとんど人影もない。
鳴子駅の待合室はまるでローマの野外劇場のような面白い造り。
この構内にある観光案内所で湯めぐりチケットを購入する。
1200円のこのチケットには6枚のシールがついているが、日帰り入浴を受け付けている宿は大抵シール2枚で入れる。現金だと500円の所が多いので100円割引になる仕組み。
このシールを持って国道47号線沿いに建つ「西多賀旅館」へ。
玄関先はすっきりとして中も清潔な感じだが、廊下にはタオルが干してあったりしていかにも自炊の宿らしい雰囲気。
人の気配は全くなく、玄関にあったチャイムに気が付かずに大きな声を出してやっと若女将らしき人にシールが渡せた。
廊下の真ん中にある入り口から入り、至極シンプルな脱衣場から扉を開けると、四角い浴槽があるだけのこれまたシンプルな浴室。
しかし浴槽にあふれる緑の濁り湯が周りのピンクのタイルに映えて、明るい浴室内に漂う硫黄とアブラ臭とともに実に魅力的。温度も41、2度とぬるめで、この肌を包み込むようなやさしいお湯にはいつまでも入っていたくなる。まったくなんていいお湯だろう。
後ろ髪引かれつつやっとお湯を出ても体の芯からあたたまり、何とも心地いい。
すぐ次のお風呂に梯子しようと思っていたが、この余韻を味わいたかったので予定変更。
旅館の目と鼻の先にあるスーパーをのぞき(でもあまりローカルなものがなくてつまらない)、温泉街を歩いてお菓子屋さんへ。
鳴子の名物は餅の中に栗が丸々1個入ってみたらし餡のかかった栗団子。「深瀬」さんの店先でいただいたこれは甘すぎず、お餅がやわらかくておいし~。日持ちがしないのでお土産にできないのが残念。
小腹を満たしたところでまた国道47号線沿いに戻り、今度は「西多賀旅館」の隣の「東多賀の湯」へ。
この2軒、本当に隣同士に建っているのだ。
ここでもシールを2枚渡して、廊下をずんずん奥へ進む。
お風呂場に行きつくまでにはガラス戸が2か所あって、どちらにもしつこく「必ず扉を閉めろ」と書いてある。
それも道理、ここのお湯は強烈な匂いたちこめる真っ白な硫黄泉。
木造の浴室には換気のための穴がいくつも開けられ、これに触れた金属は真っ黒になってしまう。
おなじみケロリン桶もこのありさま。
注水口からはお湯が勢いよく出たり、止まったりしているが、ここのお湯はやや熱めで44度くらい。
自分でもちょっと熱めだなと思うぐらいなのだが、ここには先客が一組いて、それが乳飲み子と一緒のお母さん。
このお母さんが何とも大胆で、赤ちゃんの頭をガシガシ洗っていたかと思うと、なんと浴槽のお湯を桶ですくってそのまま頭からザバッ。赤ちゃんはもちろん大泣きするが、「なんでそんなに泣くかな~」と言いつつ、抱いたまま浴槽にどっぷり。このお湯じゃ赤ん坊は泣くって。
幸いにして先に上がってくれたので後はお風呂を独占してまったり。
しかし西多賀の個性的でありながらやさしいお湯の後では濃い硫黄泉がつまらなく感じてしまうのだから贅沢な話。
またぽかぽかになって東鳴子まで帰った。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。