川渡温泉から東鳴子方面へ戻り、温泉街もはずれたところで2軒目の「高東旅館」に立ち寄り。
お宿は最近建て直したらしくてきれい、「東五郎の湯」と額のかかった玄関も立派だ。
こけしのたくさん並ぶ玄関ロビーも広々と美しいが、まったく人の気配がなく静まり返っている。
帳場の矢印に従って奥に入り声をかけるとやっと女将さんが出てきてくれた。
ここは湯めぐりチケットでのみ日帰り入浴可能なのでチケット2枚を渡すが、「女湯はこれからお掃除なので家族風呂に入ってください」とのこと。
ちょっとがっかりしつつも、誰もいないようなので女湯を覗かせていただく。
と大浴場とは言え3,4人でいっぱいになりそうな釣鐘型の浴槽が一つ。
ただその先の部屋にもう一つ、浅い寝湯があって、こちらにはぬるくて薄い緑色のお湯が張られている。
ここならいつまでも入っていられそうなのに、残念。
入っていいと言われた家族風呂は男湯の向かい側にあり、脱衣場はベンチが一つあるだけでとても狭い。
しかし浴室に入って見ると窓が大きくて明るく、浴槽も2人は余裕で入れる大きさなので大浴場とそれほどの違いはないかも、と機嫌が直る。
「熱いからお水でうめてね」と言われたお湯はここも緑の濁り湯。確かに45,6度はありそうな熱さなので遠慮なくホースの水を入れて適温にさせていただいた。
入って見ると先の「藤島旅館」のお湯とよく似た色と香りだが、向こうは黒い消しゴムカスだったのにこちらは白い消しゴムカス。入ってもぞもぞしているうちにお湯の濁りが濃くなるが、さすがに誰も入っていなかっただけにこちらのお湯の鮮度の良さが実感される。ここも肌にやさしいお湯で、こっちもいい~。
いくつも健康器具の置いてある湯上りの休憩処も広々と清潔で、ここも宿泊してよさそうだ。
すっかり体も暖まったので東鳴子まで歩いて帰ることにする。
国道47号線をてくてく、20分ほど歩いたところでもう一軒に立ち寄り。
川渡と東鳴子のちょうど中間あたりにある「中鉢温泉」。
国道わきに大きく出ている看板はなんだか中華料理屋みたいだし、手前にはお食事処の建物があるが、こちらはこの時期営業していない様子。
その裏にある建売展示場のモデルハウスのような建物が温泉宿らしいのでそちらにまわる。
川渡の旅館は新しくてきれいな建物のところが多いが、こういうモデルハウスみたいなのが多いのはちょっと風情がない。
きれいな玄関を入るとすぐに作務衣姿の女将さんが出てきてくれたが、ここは自動販売機で500円のチケットを買う方式。
「今日はお湯がぬるいんですが」と申し訳なさそうにしているが、ぬるい方がゆっくりできるから、と早速お風呂場に向かわせていただく。
脱衣場の前まで来てみると予想外に中からは多くの人の声が聞こえる。
入って見ると女湯の方では東北弁のおばちゃんたちが楽しそうにおしゃべりしているし、男湯からもえらく大きな声が聞こえる。
というわけでここも浴室の写真はHPから拝借。
この浴室がドライブインのようなアプローチからは想像もできないような立派さ。
床と浴槽は石造り、周りの壁は木製で、特に天井の梁がすごい。
「地震が来てもあの梁なら大丈夫だろうか」「いやいや、あの下敷きになったらえらいことだ」とおばちゃんたちがいうのも無理はない。
お風呂は15人ぐらいは余裕で入れそうな大きさ、濃い茶色の透明なお湯に黒い湯の花がたくさん浮いている。
しかし女将さんの言う通り、お湯は40度もないほどのぬるさ。
ぬるいだけならいいのだが、このぬるさはお湯の出が悪いためのようで、つまりかけ流しのお湯が流れないのでお湯がなまっている。
これまでお湯の新鮮さにそれほど敏感だったわけではないが、さすがにこれだけ続けざまにいろいろなお湯に浸かると違いが分かってくるものだ。
なんだかな~、と思いながらもぬるいので出られずにお湯に浸かっていると、「冬の間は休止します」と張り紙のある露天風呂に入っていく人がいる。
どうやらお湯が張られているようなので、入れ違いに露天に入って見ると
中鉢温泉HPより
2,3人でいっぱいになる小さな浴槽のせいだろうか、こちらのお湯は43度ほどの適温。
お湯の鮮度も問題なく、茶色のお湯に陽の光が当たると紅茶のような色に見え、そこに黒い湯花が浮いているのでまるでティーポットのなかに浸かっているみたい(笑)。モール臭もして、これはいい。
近所のおばちゃんは毎日このお風呂に来ているらしいが、確かにちゃんとお湯が出ていれば設備が整ってきれいなここはいいだろう。
露天に入って見てよかった~、と思いながら東鳴子まで歩くとおなかが空いた。
しかしねむりこんでしまったような東鳴子の商店街にはお昼を食べるところもない。
国道沿いにかろうじてあるそば屋に期待せず入ったら
あら、意外においしい。
どうも失礼いたしました。
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お宿は最近建て直したらしくてきれい、「東五郎の湯」と額のかかった玄関も立派だ。
こけしのたくさん並ぶ玄関ロビーも広々と美しいが、まったく人の気配がなく静まり返っている。
帳場の矢印に従って奥に入り声をかけるとやっと女将さんが出てきてくれた。
ここは湯めぐりチケットでのみ日帰り入浴可能なのでチケット2枚を渡すが、「女湯はこれからお掃除なので家族風呂に入ってください」とのこと。
ちょっとがっかりしつつも、誰もいないようなので女湯を覗かせていただく。
と大浴場とは言え3,4人でいっぱいになりそうな釣鐘型の浴槽が一つ。
ただその先の部屋にもう一つ、浅い寝湯があって、こちらにはぬるくて薄い緑色のお湯が張られている。
ここならいつまでも入っていられそうなのに、残念。
入っていいと言われた家族風呂は男湯の向かい側にあり、脱衣場はベンチが一つあるだけでとても狭い。
しかし浴室に入って見ると窓が大きくて明るく、浴槽も2人は余裕で入れる大きさなので大浴場とそれほどの違いはないかも、と機嫌が直る。
「熱いからお水でうめてね」と言われたお湯はここも緑の濁り湯。確かに45,6度はありそうな熱さなので遠慮なくホースの水を入れて適温にさせていただいた。
入って見ると先の「藤島旅館」のお湯とよく似た色と香りだが、向こうは黒い消しゴムカスだったのにこちらは白い消しゴムカス。入ってもぞもぞしているうちにお湯の濁りが濃くなるが、さすがに誰も入っていなかっただけにこちらのお湯の鮮度の良さが実感される。ここも肌にやさしいお湯で、こっちもいい~。
いくつも健康器具の置いてある湯上りの休憩処も広々と清潔で、ここも宿泊してよさそうだ。
すっかり体も暖まったので東鳴子まで歩いて帰ることにする。
国道47号線をてくてく、20分ほど歩いたところでもう一軒に立ち寄り。
川渡と東鳴子のちょうど中間あたりにある「中鉢温泉」。
国道わきに大きく出ている看板はなんだか中華料理屋みたいだし、手前にはお食事処の建物があるが、こちらはこの時期営業していない様子。
その裏にある建売展示場のモデルハウスのような建物が温泉宿らしいのでそちらにまわる。
川渡の旅館は新しくてきれいな建物のところが多いが、こういうモデルハウスみたいなのが多いのはちょっと風情がない。
きれいな玄関を入るとすぐに作務衣姿の女将さんが出てきてくれたが、ここは自動販売機で500円のチケットを買う方式。
「今日はお湯がぬるいんですが」と申し訳なさそうにしているが、ぬるい方がゆっくりできるから、と早速お風呂場に向かわせていただく。
脱衣場の前まで来てみると予想外に中からは多くの人の声が聞こえる。
入って見ると女湯の方では東北弁のおばちゃんたちが楽しそうにおしゃべりしているし、男湯からもえらく大きな声が聞こえる。
というわけでここも浴室の写真はHPから拝借。
この浴室がドライブインのようなアプローチからは想像もできないような立派さ。
床と浴槽は石造り、周りの壁は木製で、特に天井の梁がすごい。
「地震が来てもあの梁なら大丈夫だろうか」「いやいや、あの下敷きになったらえらいことだ」とおばちゃんたちがいうのも無理はない。
お風呂は15人ぐらいは余裕で入れそうな大きさ、濃い茶色の透明なお湯に黒い湯の花がたくさん浮いている。
しかし女将さんの言う通り、お湯は40度もないほどのぬるさ。
ぬるいだけならいいのだが、このぬるさはお湯の出が悪いためのようで、つまりかけ流しのお湯が流れないのでお湯がなまっている。
これまでお湯の新鮮さにそれほど敏感だったわけではないが、さすがにこれだけ続けざまにいろいろなお湯に浸かると違いが分かってくるものだ。
なんだかな~、と思いながらもぬるいので出られずにお湯に浸かっていると、「冬の間は休止します」と張り紙のある露天風呂に入っていく人がいる。
どうやらお湯が張られているようなので、入れ違いに露天に入って見ると
中鉢温泉HPより
2,3人でいっぱいになる小さな浴槽のせいだろうか、こちらのお湯は43度ほどの適温。
お湯の鮮度も問題なく、茶色のお湯に陽の光が当たると紅茶のような色に見え、そこに黒い湯花が浮いているのでまるでティーポットのなかに浸かっているみたい(笑)。モール臭もして、これはいい。
近所のおばちゃんは毎日このお風呂に来ているらしいが、確かにちゃんとお湯が出ていれば設備が整ってきれいなここはいいだろう。
露天に入って見てよかった~、と思いながら東鳴子まで歩くとおなかが空いた。
しかしねむりこんでしまったような東鳴子の商店街にはお昼を食べるところもない。
国道沿いにかろうじてあるそば屋に期待せず入ったら
あら、意外においしい。
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