10月5日
タジキスタンで温泉づいて、というわけではないが、昨年末からご無沙汰していた日本の温泉に行ってきた。
今回は近場の福島まで。
珍しくグリーン車になったのはえきねっとの30%割引座席が普通車の方は売り切れだったため。座席のあった10%引きと、30%引きグリーン車が同じ値段だったのだ。
いつもよりちょっといい席でいただいたのは
千葉の潮干狩り弁当。
ご飯の上に3粒のハマグリとたくさんのアサリの佃煮がのり、おかずはイカのみそ焼きとかレンコンのはさみ揚げとかちょっと変わっていておいしい。これで760円はコスパがよろしい。
わずか1時間半で着いてしまう福島駅前からは磐梯吾妻スカイライン定期バスに乗り込む。
夏の間は週末しか走らないこのバス、10月5日から11月4日の紅葉シーズンは毎日運行。
このバスでまた1時間、おととしの冬に来た新野地温泉で下車。
しかし本日の宿泊はここではなく、霧の中、バス停から車道を5分ほど歩くと
赤湯温泉の看板が見えてきた。
この看板から未舗装の道をしばらく下ると
霧に煙る今夜の宿、「好山荘」に到着。左手の2階建ては旅館部、右手の平屋は自炊部。
その真ん中にある渋い玄関ではタヌキがお出迎え。
中に入ると手作りの民芸品でいささか雑然としたロビーに人はおらず、声をかけると奥で犬とテレビを見ていた女将さんがやっと出てきて、呼ばれた仲居さんにすぐに部屋へ案内される。
タヌキの玄関からは階段を上がるが、通された部屋は旅館部の一階。
一人泊だけど10畳に広縁付きの広い部屋。もうこたつが出ていてびっくりするが、標高1200メートルのここではすでに朝晩は寒いということで、お茶を入れてくれた仲居さんは丹前に綿入れ半纏まで用意してくださる。
部屋のトイレは和式、洗面台もクラシックで昭和の宿。
窓の外も雑然としているがなんだか自然体で不快ではない。
雨は一応止んでいるが早く暗くなりそうなので、まずは露天から入ることにする。
部屋の窓から見える重機の向こう、宿へのアプローチの脇にあるのが露天風呂。
青と白に塗り分けられた大きなタンクが目立つが、これがなんと脱衣場で、白い方が女性用。
その先にある露天風呂は5,6人が入れる大きさで屋根がかかっている。
硫黄の香り漂う温泉はやや熱めだが適温、グレーがかった透明なお湯に細かい消しゴムカスのような湯の花がたくさん浮いているが、後から来た常連さんによるといつもはもっと濁っているとか。
気楽な雰囲気のためか、話が弾む。
よく温まる硫黄泉から出るころには雨が落ちてきた。
なので旅館部2階のベランダにあるこちらのお湯は眺めただけ。何しろ脱衣かごをぬらさずにおける場所がないのだもの。
東京駅の京はやしやで買った濃厚抹茶プリンで一息入れて
次は内湯へ。
帳場の先、階段を下りたところにあるこちらのお湯は露天とは全く違う赤いお湯。泥を溶かしたように濁り、鉄の香りがするが、温泉分析書による分類は「単純温泉」。43℃ほどで露天よりも少し熱く、湯上りはさっぱりとする。
浴槽は広く、木造の壁は新しいが、これは東日本大震災後に建て直したものとか。
片隅には湯神様にお供えも上がっているが、その反対側にはなぜか天使もいる。
外の白湯も中の赤湯も気持ちよく、全く違う2種のお湯を楽しめるのは実に得した気分。
ただしどちらにもシャワーやカラン、上がり湯すらないので、潔癖症の人には向かないかもしれない。
6時半になると仲居さんが部屋にお膳を持って来てくれる。
たっぷりのまぐろのお刺身やら豚の陶板焼きやらでボリュームも十分。中でもイワナが背開きにされ、骨を抜かれて唐揚げになっているのは珍しく、これは食べやすいし、冷めてもおいしい。菊花のごまよごしもおもしろく、予想以上の食事。
朝もしっかりいただいて、ゆっくり10時にチェックアウト。
部屋は古いし、清潔感いっぱいとはいかない。
宿の人も割とそっけない対応だが、この気楽さに一泊10,650円は納得の宿。
蛍が見られるという夏も涼しくてよさそうだ。
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タジキスタンで温泉づいて、というわけではないが、昨年末からご無沙汰していた日本の温泉に行ってきた。
今回は近場の福島まで。
珍しくグリーン車になったのはえきねっとの30%割引座席が普通車の方は売り切れだったため。座席のあった10%引きと、30%引きグリーン車が同じ値段だったのだ。
いつもよりちょっといい席でいただいたのは
千葉の潮干狩り弁当。
ご飯の上に3粒のハマグリとたくさんのアサリの佃煮がのり、おかずはイカのみそ焼きとかレンコンのはさみ揚げとかちょっと変わっていておいしい。これで760円はコスパがよろしい。
わずか1時間半で着いてしまう福島駅前からは磐梯吾妻スカイライン定期バスに乗り込む。
夏の間は週末しか走らないこのバス、10月5日から11月4日の紅葉シーズンは毎日運行。
このバスでまた1時間、おととしの冬に来た新野地温泉で下車。
しかし本日の宿泊はここではなく、霧の中、バス停から車道を5分ほど歩くと
赤湯温泉の看板が見えてきた。
この看板から未舗装の道をしばらく下ると
霧に煙る今夜の宿、「好山荘」に到着。左手の2階建ては旅館部、右手の平屋は自炊部。
その真ん中にある渋い玄関ではタヌキがお出迎え。
中に入ると手作りの民芸品でいささか雑然としたロビーに人はおらず、声をかけると奥で犬とテレビを見ていた女将さんがやっと出てきて、呼ばれた仲居さんにすぐに部屋へ案内される。
タヌキの玄関からは階段を上がるが、通された部屋は旅館部の一階。
一人泊だけど10畳に広縁付きの広い部屋。もうこたつが出ていてびっくりするが、標高1200メートルのここではすでに朝晩は寒いということで、お茶を入れてくれた仲居さんは丹前に綿入れ半纏まで用意してくださる。
部屋のトイレは和式、洗面台もクラシックで昭和の宿。
窓の外も雑然としているがなんだか自然体で不快ではない。
雨は一応止んでいるが早く暗くなりそうなので、まずは露天から入ることにする。
部屋の窓から見える重機の向こう、宿へのアプローチの脇にあるのが露天風呂。
青と白に塗り分けられた大きなタンクが目立つが、これがなんと脱衣場で、白い方が女性用。
その先にある露天風呂は5,6人が入れる大きさで屋根がかかっている。
硫黄の香り漂う温泉はやや熱めだが適温、グレーがかった透明なお湯に細かい消しゴムカスのような湯の花がたくさん浮いているが、後から来た常連さんによるといつもはもっと濁っているとか。
気楽な雰囲気のためか、話が弾む。
よく温まる硫黄泉から出るころには雨が落ちてきた。
なので旅館部2階のベランダにあるこちらのお湯は眺めただけ。何しろ脱衣かごをぬらさずにおける場所がないのだもの。
東京駅の京はやしやで買った濃厚抹茶プリンで一息入れて
次は内湯へ。
帳場の先、階段を下りたところにあるこちらのお湯は露天とは全く違う赤いお湯。泥を溶かしたように濁り、鉄の香りがするが、温泉分析書による分類は「単純温泉」。43℃ほどで露天よりも少し熱く、湯上りはさっぱりとする。
浴槽は広く、木造の壁は新しいが、これは東日本大震災後に建て直したものとか。
片隅には湯神様にお供えも上がっているが、その反対側にはなぜか天使もいる。
外の白湯も中の赤湯も気持ちよく、全く違う2種のお湯を楽しめるのは実に得した気分。
ただしどちらにもシャワーやカラン、上がり湯すらないので、潔癖症の人には向かないかもしれない。
6時半になると仲居さんが部屋にお膳を持って来てくれる。
たっぷりのまぐろのお刺身やら豚の陶板焼きやらでボリュームも十分。中でもイワナが背開きにされ、骨を抜かれて唐揚げになっているのは珍しく、これは食べやすいし、冷めてもおいしい。菊花のごまよごしもおもしろく、予想以上の食事。
朝もしっかりいただいて、ゆっくり10時にチェックアウト。
部屋は古いし、清潔感いっぱいとはいかない。
宿の人も割とそっけない対応だが、この気楽さに一泊10,650円は納得の宿。
蛍が見られるという夏も涼しくてよさそうだ。
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