Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

タジキスタン周遊 18 マルガブ~サリタシュ

2013-10-24 19:09:48 | 中央アジア
8月16日

朝、窓からホテルの裏を眺めていると羊さんたちが出勤の準備中。

あちらの家から5頭、こちらの家から10頭と、まるで幼稚園児の通園のようにお母さんが連れてきて、羊飼いに預けると帰っていく。みんな集まったら放牧に出発というのが見ていてとても面白い。

 マルガブ周辺の山は昨夜雪が降ったらしく頭が白い。
 この方角には天気が良ければ中国領のムスターグ峰(7546m)が見えるはずだが、滞在中一度もお目見えはなかった。

パミール・ハイウェイを北上するうちに次第に天気は回復。
 
出発2時間で今回の最高所、4655mのアク・バイタル峠。

 
荒涼とした景色ながら道路脇にはマーモットが顔を出し
 
延々と続く道路の脇を鉄条網のフェンスがこれまた延々と伸びる。このフェンスの向こうは中国側国境との緩衝地帯なのだそうだ。

やがて左手に大きな湖が見えてくる。

タジキスタン最大のカラ・クル(黒い湖)は中央アジア最高所、3914mにある。
 近くに寄って見ても水は青く、黒くはない。

 湖畔には村があり、ここでお茶と昼食休憩。
 
宿泊所でもあるこちらで出してもらったさくらんぼジャムがおいしく
  
お兄ちゃんは甲斐甲斐しくお手伝いをしていたが、妹はひたすら愛嬌をふりまく。

次の停車はカラアート遺跡。
 
古代の遊牧民サカ族の墓地だと言うが、これは本当に遺跡なのか。

 道はまた昇りになり、このヤクの看板を過ぎたらタジキスタンの国境事務所がある。ガイドさんがすべてすませてくれた出国には30分かかったが、キルギス国内も同じガイドさん、ドライバーさんたちが案内してくれる。

事務所の先にあるのが4282mのキジルアート峠。
  
これでいよいよタジキスタンとはお別れだ。

 峠を越えて道はぐんぐん下がっていくが、キルギス側の入国事務所まではなんと20kmもあり、45分かかった。
その入国事務所でも車内待機だが、終了まで1時間。
タジキスタンに比べて兵士の装備がこころなしいいのが印象的。

峠道を下りきると道は平たんになるが、標高はまだ3000m以上ある。
 
その証拠に草原にはヤクがいる。

やがて旧ソ連が残したという白いドーム(レーダー?)が見えてきたらそこがサリタシュの町。
 
 
標高のさほど違わないランガール村と比べて寒く、まわりの家々では牧草や燃料を積み上げて冬の支度をしている。

 今夜の宿はこちらの一軒家。
 
小奇麗な家ではあるのだが、トイレは戸外のボットン便所、夜は電気ストーブがありがたいほど寒くて、しかし電気は9時ごろ消えてしまった。
 


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コメント (4)
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