Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

タジキスタン周遊 13 カライ・カハカ~ヤン村

2013-10-04 17:15:42 | 中央アジア
8月12日 続き

温泉を出て、イシュカシムを通った次の観光はカライ・カハカ要塞。
  
紀元前3世紀ごろ、クシャン朝の時代に作られたという要塞はいつものごとく岩と土の塊だが、わざわざこの上に上るのは
 すぐ目の前がアフガニスタンだから。
実はこの要塞の川側には現在も国境警備のタジク軍が駐留しているとのことで、その姿は見ないように観光しなければならない。

この要塞からちょっと歩くと道路脇にマルコポーロ・シープの角を飾った塚と門が現れる。
  
  
門の中には小さな祠があり、これは預言者マホメットの義理の息子アリーがここを訪れたので聖地とされているのだそうだ。

再びパンジ川沿いに走ると対岸には珍しく車が走っている。
 ロバしか通れないと思っていた細い道、車も通るんだ!

やがて対岸の岩山の間に雪をかぶった山々が覗くようになった。
  
これぞ7000メートル峰をいくつも擁する「インド人殺し」のヒンドゥークシュ山脈。

さらに前方にはタジキスタン側の高峰が見えてきた。
 一番高い白い峰がカール・マルクス峰(6723m)、その右の黒い三角がエンゲルス峰(6507m)。
ちなみにタジキスタンで一番高い山は7495mのイスマイリ・ソモニ峰。こちらはソ連邦時代のスターリン峰、コミュニズム峰から独立後に名前を変えられたそうだが、マルクス、エンゲルスはそのままらしい。

 
日も傾いた17時半、痩せ牛を連れた村人たちと一緒に今夜の宿泊地、ヤン村に到着。
 
 この門の奥がハイダルさんの民宿。

  
中庭に面したポーチは一段高くなって絨毯が敷かれ、ここでも宿泊可能。その脇の扉内に2部屋ほどあり
  
さらにその奥の新館にも大小4部屋とシャワールーム。
  
いろいろな野菜の植わった中庭に面したトイレは水洗で、ほかに洗濯室まである。
 ポーチの奥は家族の居室で、立派な冷蔵庫の備わった台所もあり
 
一番大きな部屋はやはりラテルネンデッケ天井のパミール様式。
 
 民宿とは言え快適な宿でゆっくり休めたが、さすがに標高2700mのここまで来ると夜は寒くなった。


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コメント (4)
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