Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

タジキスタン周遊 19 サリタシュ~オシュ

2013-10-27 17:15:02 | 中央アジア
8月17日

早朝のサリタシュ、とても寒いが朝は電気が来ないらしく、やっぱり部屋の電気ストーブは使えない。
 
朝焼けの雪をかぶった山々が美しいが、気温は5℃くらいだろうか。牛さんたちが勝手に出勤していく。

 出発の頃には空がきれいに晴れ、矢印の山がタジキスタンとキルギス国境のレーニン峰、7134mと確認する。

羊さんたちを追い抜いて最初の峠へ。
  

 タルガット峠は3485m。
 
タジキスタンやアフガニスタンの岩山に比べ、キルギス側の山は緑の草に覆われてそれだけで豊かな感じがする。今まで見なかった馬の姿も急に増える。

峠から降りてくるとユルタも増える。ということで添乗員がまたアポなし訪問を提案。
 車を止めた途端に駆け寄ってくる子供たち。
言葉は通じないが、どうも「家に寄ってお茶を飲んでください」と言っているらしい。

こちらがお邪魔したユルタ。観光用でもなんでもない、ほんまもんだが
  
 
実際に使われている袋やお椀の収納紐が何とも素敵。
 
家の裏にはまだお出かけ前の羊たち。
  キルギス族もホスピタリティでタジク族に負けない。
 お隣さんはこんな客車にお住まいだった。

 
気持ちのいい景色の中、中国が整備しているらしい道路は快適。

 本日2つ目の峠は2380mのチェルチック峠。
 
ここにあるユルタではクムスという馬乳酒を売っている。
  
ということで我々も試飲。左のような皮袋に入れて撹拌するので表面には皮の屑が浮かび、鼻を近づけるとまるで鰹節のような燻したにおいがする。ヨーグルトを薄めたような酸味で、アルコール探知機の自分でも飲めたのでたぶん度数は1、2%だろう。決してまずくはない。

この峠を越えてどんどん標高を下げ、お昼に到着したキルギス第二の都市オシュは1030m。
 気温は30℃を優に超えて、また暑いところに戻ってきた。
  
久しぶりに見る「都会」だ。
 
このオシュではほんの3年前に暴動があり、その知識のせいか精悍なキルギス人の風貌のせいか、タジキスタンではまったくなかった緊張感を感じる。あるいは単に田舎から都会に来たせいかもしれないが。

昼食を食べてからこの町のバザールを見学。
 
これまた久々に見る大勢の人でにぎわう大きなバザールだが、屋内市場はコンテナーの転用らしい。
 
衣類やら食品やら商品が豊富。
  
帽子からコート、長靴まで、キルギス人らしい衣装もすべて揃う。
 子供用教科書の、これはキルギスの偉人達だろうか。
 
穀物も野菜も、パミール高原から来るとなんと豊かなことか。

キルギス滞在はこれで終了。
ウズベキスタンとの国境はオシュの町はずれにある。


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コメント (2)
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