Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 3 キャン村

2014-06-11 19:51:04 | 中近東/北アフリカ
4月27日

早朝に目を覚ますとちょうど日が昇ろうとしているところ。
 小さな駅をいくつも通過するが、夜中にはこのような駅に何度か停車していた。

 外の景色は緑のほとんどない砂漠。トルクメニスタンとアフガニスタンの国境が近い。

昨夜配られたお菓子と、テヘランで買ってきた果物を食べているうちに建物が増えてきて、7時15分、マシャド駅に到着。
  
ここも大勢の人が乗り降りする大きな駅。
  エスカレーターにチャドルの裾注意のサインがあったり、駅の入り口が男女分かれているのが面白い。
 駅の全景はまるで空港のように立派だ。

さて、マシャド(マシュハッド)ではほぼ丸2日あるが、町の観光には半日もあれば十分なので他に行きたいところはないかとガイドに聞かれる。
そこでロンプラに乗っていたキャン村と言うところに行きたいと言うと、ガイドは知らなかったが迎えに来てくれた地元のドライバー氏は知っていると言うので、早速そちらへ向かう。

  
市内を通ると道は広くて車でいっぱい、沿道の家々はきれいだし巨大なショッピングモールは建設中。途中から地上を走る地下鉄も真新しくて、テヘランよりも近代的な大都会に見える。
マシャドはシーア派の聖地として有名なのでてっきりお寺があるだけの町だと思っていたがとんでもない。
実はここはイランでもテヘランに次ぐ2番目に大きな町、近郊に鉱山があったりして工業も盛んなのだそうだ。

市街地を抜けると乾燥した景色になるが、やがて車は脇道に入り、低い山を上るうちにまわりは緑になってきた。
小さな川沿いにしゃれた別荘が見えてきたと思ったら、満開の桜の木がいっぱい現れた。
  
 
これはすべてさくらんぼの果樹園らしいが、まさに今が見ごろで、まさかここで花見ができるとは思ってもいなかった。

途中、散歩などしながら、出発から1時間半ほどでキャン村に到着。
どこがビューポイントなのかよくわからず、Y字路でまずは右手にいくと村のてっぺんに出た。
 
まわりにはさくらんぼの花が咲き、家が下へ下へと重なり合っている。
 さてどこへ行ったら村の全体像が見えるか、と考えているとヤギの鳴き声がする。門の隙間から中をのぞいていると通りがかった人が知り合いだから、と門を開けてくれた。
 
するといたいた、子ヤギを従えた親ヤギに、鶏や七面鳥も中庭を走り回っている。
 
こっちの子ヤギは昨日生まれたばかりとか。子供のいいおもちゃだ。

家の人にはお茶のお誘いを受けたが、村の景色が見たいので辞退してY字路を今度は左に行く。
 すると今度は村の一番下に出た。
 
ここから少し歩き、廃屋の脇を通り、よそ様の畑の中を適当に通って見晴らしのよさそうなところを探すと

おお、この景色が見たかった。

ガイドブックには "stepped village" とあったが、ほんとに人の家の屋根に次の家が乗っている。ベランダを細い柱で支えているのも面白い。

村の景色を堪能したあとは、来たときに見かけた川沿いの茶屋で一息入れることにする。
  
この道沿いにはこのようなチャイハネがたくさん並んでいて、週末などは避暑客でにぎわうのだろう。
  
お茶と目玉焼きも屋外でいただくとおいしい。
 しかしこのポットの怪しさは・・・。

これぐらいではおなかを満たされないので、また1時間半かけてマシャドに戻ったらすぐに昼食。
  
案内されたのは羊肉料理で有名だというこちらのレストラン。かなりの大箱で団体ツアーも来ていたが、しばらくすると地元の人もいっぱい。
 一番人気というこの骨付き肉はなるほど柔らかくて絶品。
しかし大きいので我々は一皿を二人でシェアしたが、まわりのイラン人たちは一人で一皿、ご飯も一人一皿平らげている、我々は3人でも一皿食べきれないのに。イラン人の食欲、恐るべし。
 そしてこちらはガイドさんおすすめのオリーブ。ざくろシロップとくるみで作られているというまわりのペーストがおいしくて、出てきた時は既製品かとがっかりしたが大いに気に入る。

食後はホテルにチェックインして一休み。
 
マシャド観光の目玉、イマーム・レザー廟は目と鼻の先だ。


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コメント (5)
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