Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 12 パサルガダエ~ヤズド

2014-06-27 16:39:04 | 中近東/北アフリカ
4月30日

ホテルでの朝食。
 左はコーングリッツのような穀物のお粥、右は豆や野菜類のおじやのようなもの。どちらもイランの朝食メニューと聞いたが、このホテル以外ではお目にかかれなかった。

早めの8時にシラーズを発ち、ペルセポリスを通り過ぎてパサルガダエに到着したのは10時。
ここはダリウス一世のパパ、キュロス王が紀元前546年に築いた都ということで、まずはそのキュロス王のお墓を見学。
 
のちの王たちの崖に穿たれた墓とは全く違う形式でシンプルだが、堂々と威厳を感じる。

このお墓の周りはその昔は庭園だったそうだが、アレクサンダー軍に蹂躙されて今は平らな原っぱ。
 
その原っぱの中に宮殿の跡がある。

 
キュロス王の私宮殿や
 
謁見のための宮殿跡。
 
ゲートハウスと呼ばれるこの宮殿跡に一本だけ残る柱には不思議な頭飾りを付けた有翼の人物像がかろうじて残る。
 
それ以外の彫刻や装飾の跡もよく見なければわからない程度で、ペルセポリスの階段のような派手な見どころはない。
 
しかし風の吹きぬける花咲く草原に柱がわずかに残る景色は、遺跡としてはペルセポリスより好きかもしれない。
 ただしここも日陰がなくて暑いので、丘の上の城塞跡は下から見るだけで終了。
 車に戻れば運転手さんがこんなフルーツプレートを用意してくれている。

この後は一路ヤズドを目指すが、途中にめぼしい町はなく、黙っているとお昼が相当遅くなりそうなのでガイドさんに頼んでまた道端のドローカルなサンドイッチ屋に寄ってもらう。
  
今日もファラフェルサンドになってしまったが、この店でようやくザムザムコーラを発見。イランと言えばこのブランドのはずだったのに、今やペプシとコカコーラに席巻されて見つけるのも難しくなってしまった。
都会っ子のガイドさんには「そんなもの飲むの」みたいな顔をされたが、めったにコーラなど飲まないので味の違いは判らない。

しばらく行った先、ちょっと大きなアバルクの町にあったのは「昔の冷蔵庫」
  
今はもう使われていないが、氷を入れて物を冷やした氷室だそうで、ロート状に積み上げた泥煉瓦が見事だ。

この町のもう一つの見どころはこちらの杉の木。
  
近くの看板によると高さ25メートル、幹の直径3メートルのこの木は樹齢4000年だそうだが、その木に落書きしちゃいかんだろう。

 
道は砂漠のような平地から岩山の間を走り抜け 
 後ろを向いた鷲のような大岩の横を通り過ぎて


低い家並みが広がってきたらそこがヤズドだ。


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コメント (5)
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